「心が疲れない人」がやっている3つの最高習慣。心の負担は “これ” をやめれば減らせる

心の疲れない人がやっている最高習慣01

「忙しく働くだけの毎日。いつもなんだかイライラしている……」
「仕事量が多くそれなりに充実しているけれど、心はすり減っている感じ……」

あなたがもしこれに当てはまるなら、心を疲れさせないための習慣をひとつでも取り入れるとよさそうです。

心が疲れない人であり続けるための「最高の習慣」を、3人の成功者たちに学びましょう。

【最高習慣1】人の長所を探す

あなたの心が疲れやすいのは、人の短所ばかりを気にしているからかもしれません。反対に、心が疲れない人には、人の長所を探す習慣があるのです。

人の長所を探したぐらいで、なぜ心が疲れなくなるのか。その理由は「返報性の原理」にあります。これは、他人から何かをしてもらったときに「お返しをしなくては」と感じる心理のこと。

まず、人の短所ばかりを見ているとどうなるのかから考えてみます。人の短所が気になり出すと、どうしても「この人、嫌いだな」と感じるものですよね。精神科医の樺沢紫苑氏によると、嫌いという感情は、雰囲気や態度を通して相手に見抜かれてしまうそう。返報性の原理が悪いほうに働き、あなたも相手から嫌われ、人間関係は悪化。これでは心が疲れて当然です。

反対に、人の長所に目を向けると、自然とその相手に好意をもつようになるもの。すると、あなたの好意が言動にも表れ、それが相手に伝わり、結果相手からも好意を返してもらえるように。双方向に好意があれば、当然、人間関係は良好になりますから、イライラすることも、心がすり減ることもなくなるのです。

実際に人の長所を見る習慣があったのが、パナソニック(旧松下電器産業)グループの創業者・松下幸之助氏です。多くの部下を抱えた松下氏が人を活かすことに成功した背景には、この習慣があったのだそう。部下の長所を認めることで、彼らのモチベーションを上げていたといいます。松下氏が人材を適切に使うためにしていたこの習慣は、松下氏と部下たちの関係性をよくし、相互の気持ちを安定させていたに違いないでしょう。

心の疲れない人がやっている最高習慣02

とはいえ、相手が気の合わない人だと特に、長所なんてそう簡単には見つけられないもの。そこで、短所を長所に言い換えてみてください。心理カウンセラーの岩井俊憲氏は、次の例を挙げています。

  • 頑固→信念が強い
  • 気分屋→感情が豊か
  • 臆病→慎重である
  • 優柔不断→安易に決断しない
  • 口下手→聴き上手
  • ノーと言えない→相手に寛容である
  • おしゃべり→情報発信力がある

こうした言い換えによって、嫌いな気持ちを好意に変えることができれば、相手に対するあなたの話し方や態度は、自然とよくなるでしょう。すると返報性の原理が働き、相手からも好意が返ってくるはず。上司・同僚・取引先など、相手が誰でも使えるテクニックですよ。

人間関係やコミュニケーションで疲れることが多い人は、ぜひ人の長所を探すように意識してみましょう!

心の疲れない人がやっている最高習慣03

【最高習慣2】あえて完璧を目指さない

なんでもできる人だと思われたい。常に人から必要とされていたい。こう考えて心がすり減り気味な人は、完璧を目指すことをやめましょう。が疲れない人は、あえて完璧を目指さないのです。

心理カウンセラーの大塚統子氏によると、何事もしっかりやろうとする完璧主義者には、その要求水準の厳しさゆえ、自分に対しても他人に対しても否定・批判しやすいという特徴があるそう。自分のことは手を抜けず、他人の手抜きを見ればイライラする――これでは、心が疲れてしまいますよね。

その一方で、完璧を目指さないようにすれば、心の負担を減らすことが可能です。精神科医の和田秀樹氏は、できないものはできないと割りきったり、時には負けを認めたりする考え方のことを「合格点主義」と呼び、次のようなメリットを挙げています。

  • 自分にも他人にも寛容になれる
  • 完璧さを優先しないので、物事を早く進められる
  • 失敗しても落ち込まずにすむ
  • 頑張りすぎを防げる

心の疲れない人がやっている最高習慣04

フェイスブック(現メタ・プラットフォームズ)を創業したマーク・ザッカーバーグ氏も、完璧を目指さない働き方をしているひとり。

Done is better than perfect.
(完璧であることより、まず終わらせることが重要だ)

(引用元:Forbes JAPAN|マーク・ザッカーバーグの名言と名スピーチ6選

という名言はよく知られています。もし彼が完璧さにこだわって、心をすり減らしながら時間ばかりかけていたとしたら、あの驚異的な成功はなかったでしょう。

そうは言っても、これまで完璧さを大事にしてきた人にとって、手の抜き方はわかりにくいはず。書類作成を例にとり、合格点主義での働き方をお伝えします。

まずはとりあえず、提出期限に間に合わせましょう。ザッカーバーグ氏の言葉にあるように、完璧でなくていいので仕上げることを優先します。そのうえで、上司からアドバイスをもらい、つど修正して完成度を高めていけばいいのです。初めから満点のつもりではないので、上司からの指摘を素直に受け入れることができ、いちいち落ち込むこともありません。

また、和田氏によれば、「自分がやらないと」ではなく「自分でなくてもなんとかなる」と考えることも大切だとのこと。周囲の力を借りるほうが、ひとりで完璧を目指すよりはるかに好結果になりやすいそうですよ。

完璧主義が必ずしも悪いわけではありませんが、頑張りすぎて心が疲れてきたときは、「不完全でも良し」と考えを変えてみてください。

心の疲れない人がやっている最高習慣05

【最高習慣3】他人と自分を比較しない

心が疲れない人は、他人と自分を比較しないものです。同期は昇格したのに、自分は評価されていない。起業した友人と比べて、自分には勇気がない。こう悲観しがちな人は要注意。前出の樺沢氏は、自分より優れている人はこの世にいくらでもいるのに、比較ばかりしていたら永遠に落ち込み続けるしかないと指摘しています。

その反面、他人と自分を比較しなければ、落ち込むことなく、心の落ち着いた状態を保つことができます。実際、マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏は、他人と自分を無駄に比較せず、劣等感や優越感に振り回されないようにしているのだそう。言わずと知れた世界的成功者は、こうして自らの思う道を信じて突き進んできたのです。

ただ、「人と比べないほうがいい」といっても、優秀な人がまわりにいればどうしても劣等感を抱いてしまうものです。そんなときは、その劣等感は「人と比べて生じたもの」ではなく「自分のなかで生じたもの」だと考えてみてください。

心理学者のアルフレッド・アドラー氏は、劣等感について、「こうありたいと思う理想や目標」と「現実の自分」とのギャップに直面したときに抱くネガティブな感情の総称である、と定義したのだそう。ですから、劣等感が芽生えたら、「あっ、自分にはこんな理想や目標があったんだ」くらいに思えばよいのです。

あなたの身近に、いつも仕事を段取りよく進め、定時で帰宅する同僚がいるとします。あなたはその同僚をうらやましく思い、仕事の遅い自分をみじめに感じるかもしれません。そうしたら、「同僚と比べて自分はダメだ」ではなく、「そっか、自分は仕事が早くなりたいっていう理想をもっているんだな」「理想に気づけてよかった」と考えてみてください。

せっかく理想に気づいたら、そのあとは仕事を早く終えるための工夫をするだけ。他人と自分を比較しないことで、落ち込まずにすむだけでなく、結果的に自分の成長につなげることもできるのですから最高ですよね! 「自分なんて……」と沈んでばかりいてはもったいないのです。

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心が疲れない人の3つの習慣を紹介しました。イライラしたり落ち込んだりすることが多い人は、ぜひ心を疲れさせない習慣を取り入れてくださいね。

(参考)
Wikipedia|返報性の原理
樺沢紫苑(2020),『精神科医が教えるストレスフリー超大全』, ダイヤモンド社.
PHP総合研究所編(2007),『愛蔵版 松下幸之助一日一話』, PHP研究所.
松下幸之助.com|長所を見る――人の育て方、活かし方〈6〉
岩井俊憲(2014),『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』, 日本能率協会マネジメントセンター.
和田秀樹(2018),『「こうあるべき」をやめなさい 「いまある悩みがさっと消える」9つの思考パターン』, 大和書房.
マイナビウーマン|完璧主義をやめたい! 特徴や悩みを知って卒業しよう
Forbes JAPAN|マーク・ザッカーバーグの名言と名スピーチ6選
Forbes JAPAN|ビル・ゲイツの名言10選 「自分のことを、この世の誰とも比べてはいけない」

【ライタープロフィール】
こばやしまほ
大学では法学部で憲法・法政策論を専攻。2級FP技能検定に合格するなど、資格勉強の経験も豊富。損害保険会社での勤務を通じ、正確かつ迅速な対応を数多く求められた経験から、思考法やタイムマネジメントなどの効率的な仕事術に大変関心が高く、日々情報収集に努めている。

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