勉強中の「脳に最高」な手軽すぎる “あの習慣”。脳機能が強化され学習能力が飛躍する!

家で裸足になって、気持ちよさそうに勉強する女性

勉強に熱心なあなたは、道具をそろえ、環境を整え、あらゆる勉強法を試しながら、日々勉強に励んでいることでしょう。しかしながら、足もとへの配慮は不十分かもしれません。

今回は、勉強によく効く「裸足」に関する知見と、能率を高める「裸足勉強」のコツを3つ紹介します。

「裸足」でワーキングメモリが強化

『Perceptual and Motor Skills(2016年)』に掲載された、ノースフロリダ大学の研究では、裸足走行でワーキングメモリが強化される可能性が示唆されました。研究者らは、「裸足で走る際に足を傷つけないよう、地面に注意を向け集中するためではないか」と考えています。

ワーキングメモリとは

日本人初の「世界記憶力グランドマスター」獲得者・池田義博氏が所長を務める記憶工学研究所によれば、ワーキングメモリはきわめて重要な脳機能なのだそう。目の前のタスクを遂行しているとき、脳内で行き交う言葉・イメージ・記憶・感情・感覚などを瞬間的に保持し、出し入れする働きがあるのだとか。

相手の言葉をいったん頭に留め、記憶を活用しながら返答する「会話」も、前ページの内容を頭に留め、ページをめくって次に読み進める「読書」も、この脳機能があればこそ。勉強、仕事、日常生活のあらゆるシーンで欠かせない機能なのです。

池田氏の著書『子供の成功は記憶力で決まる』(朝日新聞出版)にはこんな説明があります。

  • ワーキングメモリは認知機能(理解、判断、論理などの知的機能)に関わる能力
  • ワーキングメモリはIQよりも学習成績との因果関係が深い

先の研究者らの推測においては、「裸足で走ると、足の感覚や地面のデータをより多く保持・処理しなければならないので、ワーキングメモリが鍛えられやすい」と言い換えられるはず。次項では、足に伝わる刺激も好影響を及ぼすことがわかります。

海辺を裸足で走る人

「裸足」で学習能力アップのメカニズム

東大に2回も合格したという医学博士の福井一成氏によれば、裸足で過ごすと次のメカニズムが発動するそうです。

足の裏が床に触れると気持ちよく感じる
⇒モルヒネに似た作用をする神経伝達物質「βエンドルフィン」が脳内に分泌
⇒それにより快感神経といわれる「A10神経」が活性化
⇒A10神経は海馬・側頭葉・前頭葉などに分布しているため、以下の影響がある
  • 海馬の記憶力がアップ
  • 側頭葉で記憶を思い出す
  • 前頭葉の思考力がアップ
  • 前頭前野で勉強の達成感を味わう
    (※前頭前野は前頭葉の前方に位置する)

季節や室内の環境にもよりますが、これまでの内容をふまえると、勉強する際の足もとは裸足が最善だと言えるでしょう。

裸足で勉強する学生

「裸足」で意識するといいこと

ちなみに、裸足走行の着地には傾向があります。裸足勉強にも役立つ情報なのでお伝えしておきますね。

ハーバード大学のダニエル・リーバーマン博士らが、アメリカとケニアから「素足派・靴派・靴への転身派」を200名集めて調査したところ、次の傾向が見えてきたのだとか(2010年1月の『Nature』誌に掲載)

  • 裸足走行は「母指球(親指の付け根)」か「足の裏全体」で着地する
  • 一方の靴走行は「かかと」で着地する

このとき裸足では全体重の 0.5〜0.7 倍の衝撃度であるのに対し、靴着用では全体重の 1.5〜2 倍の力が加わっていたのだそう。

室内で試してみるとわかりますが、衝撃度の違いは着地の違いが大きく影響しています。裸足だと衝撃が少ないのは、靴に守られていないぶん、着地方法で足を保護しようとするからです。これらのデータは次の「裸足勉強」でしっかりと活かします。

フローリングを裸足で歩く様子

能率を高める「裸足勉強」のコツ

「裸足勉強」のコツは健康的で気持ちがいいものばかりです。3つ紹介しましょう。

1. 裸足で歩き回る

前出の福井氏によれば、「歩きながら勉強したほうがいいことは脳科学的に証明されている」とのこと。いい理由のひとつは、足の筋肉を動かすとポンプ作用が働き、体の血流がよくなって、脳への血のめぐりもよくなるから。もうひとつの理由は、歩くことで脳幹網様体が刺激されて眠気がなくなる――いわゆる覚醒するからです。

そのため福井氏は、暗記科目は歩きながら勉強するようすすめています。なおかつ裸足なら、より効果的なはず。

ただし、室内では裸足でもかかとから着地しがちなので、裸足走行の傾向でもある「母指球」あるいは「足の裏全体」で着地するよう意識してみてください。足への衝撃が軽減されるほか、着地のときに足首を動かすので、足の筋肉のポンプ作用がより働き、早く血流がよくなるでしょう。 

暗記科目を歩きながら勉強する女性。大きな本棚の前

2. 裸足で健康スリッパ

また福井氏は、流行に関係なく「健康サンダル」が存在し続けるのは、多くの人がその効果を認めている証拠だと述べます。

同氏によれば、インソール部分が凹凸になっている「健康サンダル」を履くことで、凹凸の足裏への刺激が脳幹網様体に伝わるのだそう。 そのため福井氏は、部屋のなかを歩き回りながら暗記するときに「健康スリッパ」を履くことも推奨しています。もちろんその際は「裸足」になって、直に刺激を受けることがおすすめです。

歩き回る勉強法に限らず、勉強の合間にトイレなどで席を立つたびに「健康スリッパ」を履いて足裏を刺激するだけでも、効果を期待できるはずです。

ツボ押しのでこぼこがある健康スリッパ

3. 裸足で人工芝や、青竹踏み

滋慶学園グループの各校から選ばれた優秀作品として紹介されている、2012年度の「足底接地面への刺激による作業効率の変化について」という研究では、人工芝の上に裸足をのせて刺激することで、目の前のタスクへの集中力や巧緻性(手先の器用さ)が変化するかどうか調べたそうです。

その結果、人工芝の刺激で集中力と巧緻性が上昇するとわかったのだとか。研究者らは、人工芝の不快感が弱い痛み刺激を強く感じるほどβエンドルフィンが分泌され、ストレスが軽減して、集中力を持続できたと考えています。

“不快感が弱い痛み刺激” が効くならば、健康スリッパにも通じますが、昔からある青竹踏みにも効果が期待できるはずです。裸足学習の足もとに、痛気持ちいいグッズをそろえてみてはいかがでしょう。

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能率を高める「裸足勉強」のコツを3つ紹介しました。脳を活性化させるだけではなく、健康にも好影響を及ぼすはず。ぜひお試しくださいね。

(参考)
SAGE Journals|An Exploratory Study Investigating the Effects of Barefoot Running on Working Memory 
滋慶学園グループ|卒業制作・研究発表アーカイブ|足底接地面への刺激による作業効率の変化について
HEALTH PRESS|「裸足」が潜在的な認知力を高める!? 現代人の“退化”は靴を履いてから始まった?
Ameba News|東大2回合格の医師が教える!「脳」率アップな勉強法その3
一般社団法人記憶工学研究所|脳とコンピュータとワーキングメモリ 
一般社団法人記憶工学研究所|ワーキングメモリ
e-ヘルスネット(厚生労働省)|β-エンドルフィン 
e-ヘルスネット(厚生労働省)|認知機能
脳科学辞典|前頭前野

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StudyHacker編集部
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