“意識高い系” と侮るなかれ。「カフェで勉強」が意外と理にかなっている4つの理由。

怠け者こそカフェ勉をするべき4つの理由01

勉強する気が起きない。いまいち捗らない。そんなときは、自宅を飛び出して「カフェ」で勉強してみてはいかがでしょうか

「うるさくて気が散りそう……」「お金がかかる……」といった理由で、カフェで勉強するなんて不合理だと感じる人もいるかもしれません。しかし「カフェ勉」には、自宅での勉強では得られないメリットがたくさんあるのです。

これを読めば、カフェ勉をやってみたくなること間違いなし!?

【カフェ勉のメリット1】「ピア効果」で頑張れる

1つめのメリットは「ピア効果」です。このピア(peer)とは、“仲間” や “同僚” のこと。つまり、ピア効果というのは、自分と同じように勉強を頑張っている人の姿を見ることで刺激が与えられ、励みになる心理効果のことを指します。

「ひとりだといつも怠けてしまうのに、友だちと勉強したら不思議と集中できた」「家よりも、人の目があるオフィスのほうが仕事が捗った」こうした現象はピア効果の一例ということができます。

アメリカの実験で、単独で自転車を漕ぐ場合と、複数人で競争しながら自転車を漕ぐ場合の速度を比較しました。すると、結果はやはり、複数人で競争していた場合のほうが速くなりました。まわりに仲間やライバルがいると、競争心が刺激され、より大きな力が引き出されるのです。

カフェには、勉強をしたり本を読んだりしている人の姿が多く見られます。見ず知らずの他人に過ぎないとしても、一生懸命頑張っている人たちの姿が目に入れば、「もう少し頑張ってみよう」という気持ちが起こってくるはずです。

より競争心を高めたいならば、「あの人が帰るまでは頑張って勉強を続けよう」と、ほかのお客さんを勝手にライバルに見立ててみるのもよいでしょう。

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【カフェ勉のメリット2】「CO2濃度が低い」から能率が下がらない

メリットの2つめは、カフェでは自宅などに比べて空気中のCO2(二酸化炭素)濃度が低く保たれやすいという点です。

締め切った部屋やオフィス、満員電車の中などで、頭がぼんやりしたり眠くなったりした経験はありませんか? 空気中のCO2濃度が高まると、作業の能率は下がり、倦怠感や疲労感、頭痛などが引き起こされることもあります

ローレンス・バークレー国立研究所とニューヨーク市立大学の共同実験でも、空気中のCO2濃度が高くなると意思決定能力に悪影響が生じてしまうことがわかっています。

大気中のCO2濃度は、通常であれば約400ppmという値。しかし、自宅やオフィスでは換気をすることが少ないため、知らず知らずのうちに濃度が高くなってしまいがちです。

省エネ事業などを手がける株式会社内田洋行の山本哲之氏によると、冬に部屋を締め切ってストーブをつけている場合、CO2濃度は1500ppm(大気中の約4倍!)を超えることも珍しくないとのこと。会議室でも、1時間ほど話していると、あっという間に1300ppmほどには増加してしまうのだとか。

一方で、カフェには頻繁に人が出入りしているため、常に換気しているのと同じような状態になっており、空気がこもりにくい傾向にあると、山本氏はいいます。店内に限らず、ほどよい気温の季節なら、オープンテラスのような直接外気に触れられる場所で勉強してみるのも気持ちいいかもしれませんね。

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【カフェ勉のメリット3】やる気の「トリガー」になる

3つめのメリットは、カフェという場所をやる気のトリガーとして活用できる点です。

トリガーとは、やる気や行動を引き起こすきっかけとなるアクションのことを指します。「コーヒーを1杯飲んだら仕事のスイッチが入る」などが例として挙げられるでしょう。つまり、コーヒーを飲むという行動が、仕事をするという次の行動の引き金(トリガー)になっているのです。

そして、「場所」もまた重要なトリガーのひとつです。メンタリストのDaiGo氏によると、勉強などを習慣化したいときには、必ずいつも同じ場所で行なうことが大切なのだそうです。

たとえば、「カフェに行ったら必ず資格の勉強をする」というルールを決め、カフェではそれ以外のことをやらないようにしてみましょう。それをしばらく続けていると、しだいに「カフェに行く=勉強をする」という習慣が形成されていき、カフェに行って席に座りさえすれば自動的にやる気が入るようになっていくのです。

DaiGo氏によると、場所のほかに時間や行動も固定化したほうがいいのだそう。つまり、「毎朝8時に会社近くのカフェに入り、コーヒーをひと口飲んだら勉強を始める」という具合に、習慣化したい行動はなるべく詳しく決めておきましょう。

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【カフェ勉のメリット4】「環境音」で集中力が持続する

4つめのメリットは、適度な環境音がある点です。

カフェの店内には、スピーカーから流れるBGM、ほかのお客さんの話している声、食器の擦れる音など、さまざまな雑音が満ちています。茨城大学工学部の辻村壮平講師によると、このような雑音がある環境では「マスキング効果」という現象が発生するのだそう。

マスキング効果とは、同じ周波数帯の音どうしがかき消し合い、聴こえづらくなる(マスキングされる)現象のこと。このマスキング効果によって、自分が出す音(キーボードを打つ音、咳払いをする音、椅子を引く音など)が環境音の中に紛れるため、まわりに余計な気遣いをする必要がなくなり、脳の容量をフルに使うことができると、辻村氏はいいます。

もちろん、気が散るほどガヤガヤしている環境では本末転倒です。静かすぎずうるさすぎず、心地いいくらいの雑音があるカフェこそが、まさに勉強に最適であるといえるでしょう。

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以上、カフェで勉強する4つのメリットをご紹介しました。いつもの勉強場所がマンネリ気味の人は、ときには “カフェ勉” で気分を変えてみてはいかがでしょうか。

(参考)
日本最大のHRネットワーク『日本の人事部』|ピア効果
独立行政法人経済産業研究所|チームか、個人か:インセンティブが子どもの学習生産性に与える効果
 BUSINESS INSIDER JAPAN|なぜ、カフェでは仕事がはかどるのか?
BERKELEY LAB|Elevated Indoor Carbon Dioxide Impairs Decision-Making Performance 
気象庁|二酸化炭素濃度の経年変化
Mentalist DaiGo Official Blog|挫折終了のお知らせ!習慣化を成功させるには
オトナンサー|波音や雨音などの“環境音”が「作業効率上がる」「雑音は必要」と人気、効果はある?
OTORAKU -音・楽-|BGMによるマスキング効果で店舗環境を有意義に♪

【ライタープロフィール】
佐藤舜
中央大学文学部出身。専攻は哲学で、心や精神文化に関わる分野を研究。趣味は映画、読書、ラジオ。人生ナンバーワンの映画は『セッション』、本は『暇と退屈の倫理学』。好きな芸人はハライチ、有吉弘行、伊集院光、ダウンタウン。

 

 

 

 

 

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