「運が悪いから」はただの思考停止。自分で引き寄せられる運が2つある

運をコントロールする方法01

自分の夢や仕事がうまくいかないことを、「運の悪さが原因だ」と悩んではいませんか。「運は自分では変えられないから、悪くても仕方がない」と考える人もいるかもしれませんね。

しかし、早稲田大学ビジネススクール教授の杉浦正和氏によれば、なんと「自分で高められる運もある」とのこと。「運の悪さ」で悩むことが今後なくなるよう、どうすれば自分で運を高めることができるのか、具体的な行動・習慣について紹介します。

運を引き寄せるには、「機会」と「確率」に注目せよ

そもそも、「自分で高められる運もある」とはどういうことなのでしょうか?

過去のインタビュー記事『「運はどうにもならない」は半分間違い。デキる人は “この2つ” で運を引き寄せている』において、杉浦氏は、運には種類があると説明しています。

ひとつは「自分でコントロールできない運」。事前に決定されている運「宿命」や、結果がわからない運「偶然」が該当します。自分の血液型が何型かは「宿命」であり、くじを引いた結果は「偶然」ですよね。これらは、自分の力では変えられません。

もうひとつは、「機会」「確率」といった「自分でコントロールできる運」です。「機会」は、名前のとおり「良い機会に恵まれる運」のこと。たとえば、優秀なビジネスパートナーと出会う機会があれば、仕事がうまくいく可能性は高まるでしょう。そして「確率」は、「ある選択・意思決定によって物事がうまくいく運」になります。たとえば、ふたつのプロジェクト案のうち、どちらを採用したら会社の利益向上に直結するかといった場面で、適切な選択をするということです。これらは、自分次第で良い結果へと導けますよね。

ただし、それぞれの「運」は別個で存在していないという点に注意しなければなりません。杉浦氏によれば、「宿命」や「偶然」を自分でコントロールできない以上、良い運を引き寄せるためには「自分でコントロールできる運」を高めていく必要があるのだそう。

良い機会に恵まれるようにする」「意思決定によって物事がうまくいくようにする」行動や習慣が、つまりは「自分でコントロールできる運」を高めていくということになるのです。

運をコントロールする方法02

「機会」という運を高めるための行動・習慣

ではまず、具体的にどうすれば良い「機会」に恵まれるのでしょうか。重要なふたつのポイントを紹介しましょう。

【行動】自分の希望・好奇心に沿って行動する

たとえば、海外勤務を望んでいる2人のビジネスパーソンがいたとします。海外勤務の希望を心の中で持っているだけのAさんと、その希望を事前に上司へ相談したり英語の勉強をしたりしているBさんであれば、枠がひとつ空いたとき、チャンスが回ってきやすいのはもちろんBさんのほうですよね。

したがって、自分の希望に向かって行動を起こしている人のほうが、ただ待ち続けている人よりも、良い機会に恵まれる運は高められていると言えます。

また杉浦氏は、何事にも好奇心を持ち、わからないことや疑問に思うことがあったら調べてみるべきだと伝えています。日常生活でも、「この商品は、どこのメーカーがどのようにして作っているんだろう」「この本の著者はどんな人で、ほかにどういう本を執筆しているんだろう」というように、好奇心を持ち、自分で実際に調べてみましょう。学びを追求すれば、チャンスをつかむ機会もきっと増え、必然的に良い運を引き寄せることができるはずです。

【習慣】人間関係を大切にする

人間関係が「運」に大きく影響してくることは、みなさんも実感したことがあるはず。たとえば、就職活動のときに、学生時代の先輩・恩師が面倒をみてくれて成功できたという貴重な経験をした方も少なくないでしょう。

人間関係が運へ与える影響について、杉浦氏は次のように述べています。

常に感謝の気持ちを持てれば、周囲と良好な人間関係を築けるのはもちろん、自分の世界を豊かにすることにもなる。当然、仕事に対するモチベーションも上がっていくでしょう。そんな人にこそ運が寄ってきて、物事がうまくいくようになるのです。

(引用元:StudyHacker|「運が悪い人」には3つの思考の癖がある。“感謝の気持ち” 足りていますか?

また、精神科医の和田秀樹氏は、自身の著書『「周りがチャンスをくれる人」はこんな人』において、すべてのチャンスは「人間関係の中」に潜んでいるとも表現しています。

相手の心中を思いやったり「ありがとう」という感謝の気持ちをきちんと言葉にして伝えたりして、人間関係を大切に扱ったりみましょう。そうすれば、出世の機会などでチャンスを与えてくれる人が周囲に多くなり、結果的に良い運を引き寄せることができるようになるはずです。

運をコントロールする方法03

「確率」という運を高めるための行動・習慣

次に、物事をうまく意思決定していくために重要な、ふたつのポイントをご紹介します。 

【行動】自分の意思決定について記録する

「確率」という運を引き寄せるには、自分の意思決定がうまくいったかどうかを覚えておいて、次へ活かす必要があります。

たとえば、プランAとプランBのどちらを採用するか、仕事で悩んでいる状況を想像してみてください。どちらかのプランに決めたら、どのような理由でそのプランを選択したかについても記録しておきましょう。選んだプランが成功であれ失敗であれ、また同様の状況で悩んだときに、その記録が道標となってくれるに違いありません。そして、次回の選択でも意思決定の過程をきちんとメモしておくことで、さらに次の機会へ役立てることができるのです。

神戸大学大学院経営学研究科教授の金井壽宏教授が提唱する「キャリア・ドリフト」というキャリア設計モデルの中でも、自分のキャリアに関して、節目においては自己決定・自己選択したことへの自覚が重要であると説かれています。

意思決定の過程を毎回記録するのが大変だとしたら、自分にとって大事だと思う選択の機会だけでも記録をつけてみましょう。そうすれば、次に「成功の選択」をする確率をきっと高めることができますよ。

【習慣】ポジティブ思考を心がける

普段からポジティブでいることも、「確率」という運を引き寄せる大切な要素です。杉浦氏も、物事をポジティブにとらえることが大切だと伝えています。ポジティブ思考とは、「誰かと無理やり比較して、自分を否定しない」「前回のミスを教訓として活かす」といった考え方のことです。

たとえば、ある仕事で取引を断られてしまったとしましょう。普通なら、落ち込んでしまって、なかなか立ち直れないかもしれません。しかし、ポジティブ思考を発揮すると、「次回は取引先からの心象を良くするために清潔感を意識して、取引のメリットを相手へ論理的に説明できるようにしよう」と考えられます。

何が原因で失敗したのかを分析し、「教訓」として次に活かすことができれば、正しく意思決定できる確率は上がるはずです。

***
良い運がこちらに向いてくるのをただ待っているだけだった人。ぜひ、生活の中で「自分で運をコントロールする」ことに注目してみてくださいね。

(参考)
コトバンク|
StudyHacker|「運はどうにもならない」は半分間違い。デキる人は “この2つ” で運を引き寄せている
StudyHacker|「運が悪い人」には3つの思考の癖がある。“感謝の気持ち” 足りていますか?
StudyHacker|運を引き寄せられるかどうかは言葉しだい。“飲み会で愚痴ばかり” なんてご法度です
金井壽宏, 「キャリアの学説と学説のキャリア(特集 キャリア・トランジション--キャリアの転機と折り合いの付け方)」, 日本労働研究雑誌, 2010年10月号, pp.4-15.

【ライタープロフィール】
YOTA
現在、大学の法学部にて法律を専攻中。哲学や心理学にも興味があり、個人的にアドラー心理学を学習中。趣味は音楽を聴くことやお笑い鑑賞。

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