今使っている手帳の使い心地はどうですか?
「購入時はバーチカルが良いと思ったけど、実際に使ってみたらイマイチだった」「マンスリーのマスが小さすぎて予定が書ききれず困っている」など、使いづらさを感じていませんか?
今回は、そんな使いづらさを解消してくれる、自分で作る・自分専用の手帳「バレットジャーナル」を紹介します。
世界中で話題のバレットジャーナル
バレットジャーナルとは、数年前から海外で流行しているRyder Carroll氏が提唱する手帳術です。バレットは箇条書きする際に文頭に付ける点「・」、ジャーナルは「日記」「日誌」という意味を持ちます。
つまり、バレットジャーナルとは箇条書きで毎日を管理していくという方法なのです。しかし、近年は手作り手帳を総称してバレットジャーナルと呼ぶ傾向もあります。
昨年から日本でも話題になりつつあり、インスタグラムで自分のバレットジャーナルを紹介する人や、手作り手帳を特集した本や雑誌なども数多く出版されています。
バレットジャーナルは、自分のペースで手帳ページを書き足していく方法をとるので、「来月はこういう手帳にしたい」「来週からウィークリーページも作ろうかな」などと、その時々の自分のニーズに合わせて手帳を作り替えることができます。
また、月と月の間にメモ欄がある手帳が便利だという声をしばしば耳にするのですが、市販のものだと一定数(多くは見開き1~2ページほど)しか用意されていません。しかし、バレットジャーナルであれば、必要な分だけ足したり引いたりできます。
このように、手帳における「自由度の高さ」がバレットジャーナルの利点です。
バレットジャーナル作りの下準備
自分で手帳を作るなんて面倒だし、不器用な自分には無理だと思うかもしれませんが、やってみると意外と簡単に作ることができます。準備するのはノートかルーズリーフ、ペン、定規だけで大丈夫です。
まずは、何を使ってバレットジャーナルを作るか決めましょう。
ノートは、1冊使い切ったときの達成感を得たい人、ルーズリーフだとバラバラになってしまって嫌だという人にオススメです。ルーズリーフは、持ち歩くのは1カ月分だけでいい人、ページを入れ替えたい人にオススメ。また、罫線や方眼、ドット、無地など用途に合わせて紙の種類を変えられるのも利点です。
筆者は、荷物の中で手帳がかさばっているように感じていたので「手帳は1カ月分だけ持ち歩くようにしたい」と考えていました。そのため、ルーズリーフでバレットジャーナルを作っています。オススメのファイルは「テフレーヌ」です。
名前の由来の通り、リングに手が触れず書きやすいのはもちろんのこと、リフィルの抜き差しが簡単にできるので、とても使い勝手が良いです。
普段はA5サイズのテフレーヌにその月のマンスリーとフューチャーログ(年間予定)、メモのリフィルなどを挟んで持ち歩いています。過ぎてしまった月のリフィルや使わなくなったメモは適宜、家に置いてある保管用のファイルに入れるようにしています。
リフィルは、主に無印良品の「植林木ペーパー裏うつりしにくいルーズリーフ A5・5mm方眼」を使っています。
(引用元:無印良品|「植林木ペーパー裏うつりしにくいルーズリーフ A5・5mm方眼・20穴・100枚」)
方眼やドットが入っていた方がマンスリーなどでマス目を作るときは便利です。メモ用のリフィルは無地や罫線なども用途によって使い分けるようにしています。このようにリフィルの種類を自由に変えられるのもルーズリーフを使う利点だといえるでしょう。
バレットジャーナルの作り方
インスタグラムや本で見るバレットジャーナルは凝ったものが多いのですが、シンプルに作るならマンスリーとフューチャーログ(年間予定)があれば大丈夫です。まずは無理のないところから始めて、使っていくうちにあれこれと増やしていくといいでしょう。
1.フューチャーログ(年間予定)を作る
これを作っておけば、一カ月ずつだけ持ち歩いても年間の予定を確認したり、書き込みをしたりすることができますよ。
このように、カレンダーを書いておくと便利です。カレンダーを書くのが面倒な方は100均の手帳を切り貼りするのもいいでしょう。
2.マンスリーを作る
「手帳のマス目は自分のキャパシティー」とも言われているので、使いながら自分の丁度良いマス目の大きさを探してみてください。「休日はゆっくりしたいから予定を入れないためにマスを小さくする」「平日は仕事の予定でいっぱいになるから大きめに作りたい」などと、自分の生活にあわせて作り替えていくこともできます。
どのように作ったら良いか分からないという方は、以下を参考にしてまず一カ月過ごしてみてください。使っていく中で「もっとこうしたら使いやすいはず」と改善点が見つかるはずなので、それを次の月から取り入れるようにしていきましょう。
これは、縦6マス×横6マスで作っています。カレンダー上部に余白がたくさんできるので、筆者はそこに今月の目標などを書き込むようにしています。
実際にバレットジャーナルを作ってみて感じたメリット
筆者がバレットジャーナルを使うようになって感じている利点は以下の3点です。
1:空白のページが少なくなった
市販の手帳を使っていたときは、買ってすぐのページは書き込まれていても、後ろにいくにつれて白紙のページが多くなっていく傾向にありました。しかし、バレットジャーナルなら、そのときそのときに自分にあったページを作ることができるので、白いページが以前よりはるかに少なくなったと感じています。
2:ニーズに合わせて自由にページを作ることができる
バレットジャーナルは、自由に何でも書き足せます。ただスケジュールを入力するだけでなく、ダイエットの体重管理ページを作ったり、読書の記録ページを作ったりと、自分のニーズに合わせてページを足していくことができます。
3:荷物が軽くなった
もともと、筆者がバレットジャーナルを始めたきっかけは、「手帳が重くてかさばるから普段使う分だけ持ち歩きたい」という考えからでした。以前は12カ月分のマンスリー×ウィークリー手帳を持ち歩いていたのですが、現在はフューチャーログ、今月のマンスリー、今週のウィークリー、メモ用のリフィル数枚を持ち歩くだけなので、鞄の中がスッキリしたと感じています。
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既存の手帳を使いこなせていないあなた。自分が手帳に合わせるのではなく、使いやすい自分専用の手帳を作って、手帳を自分に合わせてみませんか?
(参考)
Bullet Journal
さとうめぐみ(2012), 「願いをかなえる『手帳術』―365日を、今よりもっと楽しく!」, 王様文庫
KING JIM|リングノート「テフレーヌ」
無印良品|「植林木ペーパー裏うつりしにくいルーズリーフ A5・5mm方眼・20穴・100枚」