レポートや資料作り、報告書など、学校や仕事で文章を書く方は多いと思います。しかし、何から書けばいいのかわからなかったり、書いていたらまとまりがなくなってしまったり、とまどってしまうことも多いのではないでしょうか。
いきなり書き始めるととても苦労します。そんな時にオススメなのが箇条書きです。たかが箇条書き、されど箇条書き。自分が書きたいと思ったことをどんどん書き出していきましょう。
箇条書きを使って文章を組み立てていくと、量が増えても無理なく文章を書いていくことができます。また、この方法で書くと主張が明確になるので文書も上手な文章になります。今回は、そんな箇条書きを使って文章を作り上げていく方法を紹介します。
1.箇条書きで端的に表す
箇条書きを読んだだけでも内容がわかるようなものを書ける人は文章能力が高い証。文章の内容を簡潔にまとめることは、意外と難しいことなのです。何が書きたいのか、何が重要なのか、自分でしっかりと把握しておく必要があります。
まずは順番や内容は気にせず、思いついた順にどんどん書き出していきましょう。書き出せたら、1つ1つ読んで意味がちゃんとわかるのか確認してください。どれが文章全体の柱となるのか、構成も考えながら書き出していくと次のステップが楽になります。
2.分類して整理する
書くべき内容を書き出せたら、内容ごとに分類し、順番を推敲していきます。ここで文章全体の流れを確定させることが大事です。文章の流れをつなげるために必要なものは適宜追加していきます。最初から最後まで論理的に飛躍がなく、わかりやすい構成になっているか確認しましょう。
これで骨組みは完成です。文章の要旨となる文が完成するでしょう。これを読み直してみて、わかりにくかったり、飛躍があったりすればもう一度直します。この時点で1つの文章として成立していることが大事です。
3.内容を膨らませる
最後に文字数などに合わせて具体例などを追加し、肉付けしていきましょう。文章を膨らませるコツは抽象的な表現に具体例を添えること。曖昧な表現を避け、丁寧に説明をするということです。
書き手自身がよくわからない表現を読み手に伝えることはできません。全く知らない人が読んでもわかりやすい文章を心掛けましょう。
難しい言葉を使えばかっこいい文章になると思いがちですが、難しい言葉を使った文章は伝わりにくい文章になってしまいます。平易な文章こそ、読みやすくわかりやすいいい文章なのです。
*** 0から文章を書くのはなかなか難しいことですが、箇条書きから始めることで書きたい内容をまとめることができます。そこから文章をつなげていくことはそんなに難しいことではありません。
上手い文章を書こうと思わず、自分の考えを伝えたいという気持ちを大切に、わかりやすく丁寧な文章を書けばいい文章になるでしょう。
(参考) 杉野 幹人(2016), 『超・箇条書き―――「10倍速く、魅力的に」伝える技術』, ダイヤモンド社 橋本 淳司(2010), 『「箇条書き」を使ってまとまった量でもラクラク書ける文章術』, 大和書房