みなさんは、年上の人とのコミュニケーションで気まずい経験をしたことはありませんか?
年上の人とのコミュニケーションは、同期や後輩との会話に比べて緊張感がありますよね。失礼にならない振る舞いができているか、などと少々不安になることもあります。
しかしながら、年上の人たちは恐れの対象であると同時に、私たちよりもより多くのことを知っていて、頼りになる存在でもあります。苦手意識があるために、上手に会話ができないことはとてももったいないことです。
では、どのようなことを心がければ私たちは年上の人たちと上手にコミュニケーションをとることができるのでしょうか? 今回は、年上の人と上手にコミュニケーションをとれる方法について紹介します。
敬語が堅すぎないように注意
年上の人と話す際は敬語を使うのが普通です。
ただし、堅すぎる敬語は相手のことを遠ざけている印象を与えてしまうことがあるため、控えた方が良いでしょう。どの程度の敬語が堅苦しい敬語に当たるかどうかはTPOによって異なります。
ビジネストレーナーの内藤京子氏によれば、多くの場合は「です」「ます」を語尾につければ十分とのこと。
たとえば会議などのシーンで、相手がクライアントや重役ならば「ご意見をお聞かせくださいませんか?」とフォーマル敬語を使いますが、上司や先輩ならば「意見をお願いします」と丁寧語メインのカジュアル敬語で十分です。
(引用元:名言DB|内藤京子の名言 一覧)
実際、敬語を使うことだけを意識しすぎてしまうと「~いらっしゃられる」のような二重敬語を使ってしまい、逆に失礼になることもあります。意識しすぎず、使いやすい敬語を使って、会話の内容や態度により気を遣うようにしましょう。
相手の話をとにかく聞く
年上の人との会話に苦手意識を持ってしまう理由としては、知らず知らずのうちに失礼な振る舞いをしてしまうことが怖いからということがあります。
自分から話をしていたら知らず知らずのうちに相手の地雷を踏んでいた……ということを年上の人相手には絶対にやりたくありませんよね。そういった時は、会話の主導権を相手に渡してしまい、自分が失礼を働くリスクを下げると良いでしょう。
目安としては、だいたい自分から話すのが3割、聞くのが7割ぐらいの割合。ジャーナリストの池上彰氏によると、この割合で会話すれば、相手がちょうどよくしゃべったと思えるのだそうです。
しかしながら、ただ漠然と聞いているだけでは、会話は続きません。やはり、要所要所で的確な質問をする必要があります。コツは、クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンを使い分けることです。
クローズドクエスチョン:「はい」、「いいえ」で答えることができる質問 オープンクエスチョン:「なぜ」、「どうやって」のように、答えに幅がある質問
クローズドクエスチョンは、回答が簡単な代わりに話を広げるのが難しく、オープンクエスチョンは話を広げられる代わりに、回答するためには少し考えなくてはなりません。
したがって、会話の最初にクローズドクエスチョンをしてからオープンクエスチョンにつなげることで、会話を始めやすく、話題を広げやすくなるのです。質問を使い分け、聞き役に徹することで相手に気持ち良く話してもらいましょう。
困ったら相談してみる
年上の人との会話で困ったとき、役に立つ話題は相手への相談です。
年上の人は、経験が豊富なので、きっと役に立つアドバイスを得られるはず。相談内容は深刻なことでなくても問題ありません。相手の得意分野に合わせて相談すると、詳しいアドバイスを得ることができるでしょう。また、相手も私たちに頼りにされて悪い気はしません。
アドバイスをもらえたら、最後にお礼を忘れないようにすれば完璧です。
*** 年上の人との会話にはどうしても緊張感があります。しかしながら、相手は経験豊富なので、しっかりと聞けばきっと良い学びを得られるはずです。会話の目的を乗り切ることではなく、楽しむことにできるよう、聞くことについて少し意識してみてはいかがでしょうか。
(参考) 名言DB|内藤京子の名言 一覧 コミュリポ|堅苦しい話し方で損をしない!見直すべき4点 人たらし養成講座|キャバ嬢直伝 上司や社長の心をガッチリ掴む5つの会話術 マイナビ 学生の窓口|年上の人と、二人きりになったら……気まずい雰囲気を出さない話し方とは?―まずは「聞く!聞く!聞く!」 logmi|池上彰氏が自称コミュ症の大学生たちに贈った「トーク力のみがき方」とは Direct Communication|18 : 傾聴トレーニング入門 会話がはずむ質問の仕方 コンラボ|クローズドクエスチョンにもメリット有!会話を広げる質問例と活用法 5セカンズ|会話が弾む質問方法5つ