通勤時間を有意義に過ごしたい……。 多くの人が考えることではないでしょうか。 そこで、今回は、通勤手段の見直しという観点から、通勤時間を最大限活用するための方法をご紹介します。
平均の通勤時間は1日2時間
そもそも、実際通勤にかかっている時間はどの程度なのでしょうか。 AT‐reserachが2014年に行った調査によると、 5年以内に住宅を購入した、都内勤務の子持ちサラリーマンにおいて、
通勤時間平均58分、“理想”は35分、“限界”は86分 通勤時間が長いほど、睡眠時間が短くなる傾向 通勤時間が長いほど、共働きの割合が低い
[引用元:athome|AT-Research vol.33 「通勤」の実態調査2014]ということが明らかになりました。 多くの人が毎日片道1時間近く、往復だと2時間を、通勤に使っているのです。 せっかくだったらこの時間、有効に活用したいですよね。
自転車移動を取り入れる
最近街中で、スポーツバイクと呼ばれる自転車を見かける機会が増えたのではないでしょうか。トップ企業の間では、車移動よりも自転車移動が好まれるケースが増えてきているといいます。というのも、他の移動手段に比べて、自転車は時間把握が容易になるから。毎日通勤していると、この信号でひっかかれば次もひっかかるな、など、信号の間隔もわかってくるようになるので、どのくらいで着くかの検討がつけやすくなります。また、車だと通られる道が限られているため、その際に別ルートを選択するのはなかなか簡単なことではありませんが、自転車ならほとんどの道は通行可能です。交通渋滞に巻き込まれることもありません。 この自転車移動は、視覚的な情報収集の時間にもなります。前になかった店ができていたり、いつもより10分遅く出たら、通行人の層や混み具合がいつもと違っていたり、と、見落としがちな変化に気が付くことができます。 実際、アマゾンジャパンなど、自転車通勤者用のシャワールームを設置する企業も出てきました。 健康維持も期待できるうえ、会社での時間とのメリハリをつけるという点でも、自転車通勤はおすすめです。 ただ、雨の日は傘をさせない、ウォークマンを聞くなどのながら行動ができない、などのデメリットもあることに注意してくださいね。
アップグレードクラスを選択する
トップリーダーの人達に良く見られるのが、電車や飛行機などを利用する際に、アップグレードクラスを選択することです。 そうすることによって、移動による疲労感が抑えられ、現地に着いたあとも、疲れのたまっていない状態で行動することができます。彼らは移動後のパフォーマンスを重視して、お金を使っているので、こうした投資はむしろ有益だと捉えています。 また、こうしたアップグレードクラスを利用することで、他のトップリーダーに合う機会も増えるのだそうです。こうした空間も新たなネットワークや関係を構築するのに役立つチャンスになるのです。さらに、アップグレードクラスを選んでいることが自分に対して一種のプレッシャーとして働いて、この時間を活かそうという気持ちになり、ついだらだらスマホに見入ってしまったりするのを防止するという点でもおすすめです。到着後のパフォーマンスのため仮眠をとるにしても、環境が良いため普段よりも良質な睡眠をとることができるはずです。
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いかがでしたか。 2つ例を挙げてみましたが、それ以外でもいつもとは違う通勤手段を選んでみることで、思いがけない効果が期待できるかもしれません。 読書したりパソコンで仕事をしようとしても、ついスマホを見てしまったりうたたねしてしまったり……。という経験がある人は、ぜひ交通手段を見直してみてはいかがでしょうか。
参考・引用サイト athome|AT-Research vol.33 「通勤」の実態調査 DIAMOND online|アマゾン、サイバーエージェント、クックパッド 実録! やる気&業績アップを狙う「オフィス構築術」
参考文献 谷本有香|2015|株式会社KADOKAWA|世界トップリーダー1000人が実践する時間術