東大生ライターが教える「それっぽく」見えるライティング技術講座

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あなたはかっこいい文章を書けますか? 今の世の中、文章を書かずに生きていける人なんていないでしょう。上司への報告書に始まり、就活生のES、大学受験生の小論文試験に至るまで。様々な立場の人が、さまざまな種類の文章を書いています。 今や文章は、公式なものだけではありません。科学者や芸人、政治家のブログがTwitter上で話題になっているのを、見たことがあるでしょう。自分の考えやアイデアをみんなに見てもらう。今や文章は、自己アピールのためのツールにもなっているのです。

自分を表現するツールなのだから、少しでもかっこよく、スマートに書きたい。そう考えるのは当然のことですよね。今日はライターである筆者が(内容はさておき)綺麗でスマートな見た目の文章をかくためのコツを教えましょう。

 

大切なのは…もちろん中身。

 

みなさんにまず伝えたいことは、「文章は中身が命」なのだということ。どんなに見た目の小綺麗な料理でも、美味しくなければ意味がありません。文章だって同じ。見た目が整っていると、文章は一見「それっぽく」見えます。著者の頭が良いようにも見えるでしょう。しかし、それは全く意味のないこと。 書く人の深い知識や経験、強い思いによって裏付けられた文章だけが、人を動かすことができるのです。文章はそれを媒介するツールにすぎません。これは大前提です。

しかしその一方で、わかりやすく見た目の綺麗な文章が魅力的に映るのもひとつの事実。同じ内容であれば、体裁を整えた方がいいに決まっています。文章の中身を充実させるのは非常に難しいことです。しかし、体裁を整え「それっぽく」魅せることは、訓練次第で誰にもできるようになるのです。そのコツを以下お伝えします。

 

大前提:同じ言葉を繰り返さない

 

同じ言葉を繰り返さないこと。文章を「それっぽく」綺麗に見せるための、唯一にして最大のコツであり、文章を書く上での大前提になります。繰り返してはいけない「言葉」にもいろいろな種類がありますから、分類して紹介しましょう。

 

1, 文末は同じ割合で混ぜろ!

 

文末の調整は、文章の見た目を左右する非常に重要な作業です。筆者が気をつけているのは「断定」「体言止め」「推量」をほぼ同じ割合で使い、「問いかけ」を時折混ぜること。

「断定」は「〜です、〜ます、〜かもしれません。」を、「体現止め」は「〜なのだから。〜いうもの。〜なはず。」を、「推量」というのは「〜でしょう。」、「問いかけ」は「〜ですか。〜ですよね。」などの表現を指します。これを意識するだけで結構見た目が変わってくるはず。試してみると良いでしょう。

……とここまでの文章も意識して文末を変えてみたのですが、お気づきでしょうか(笑)

 

2, 偏りがちな「伝聞」

 

文章を書くときに他人の言葉を引用する機会は多いはず。そんなときはどう書けばいいのでしょうか。断定表現を使えば、「パクリ」だと言われかねません。自分と他人の言葉は明確に区別する必要があるのです。伝聞表現としてよく知られるのが「〜だそうです。」という形。しかし、これを繰り返すだけではかなり格好悪いです。実際の例を見てみましょう。

【池谷教授によれば、記憶には二種類あるそうです。脳は必要な記憶を「長期記憶」と「短期記憶」の二つに仕分け、判定を行うそうです。「海馬」と呼ばれる部分の判定によって必要だと判断された情報のみが、長期記憶として残り、繰り返しインプットされた情報は重要だと判断されやすいそうです】

かっこ悪いですよね?そこで、伝聞の文末表現をこう変えてみるのです。

【池谷教授によれば、記憶には二種類あるそうです。脳は必要な記憶を「長期記憶」と「短期記憶」の二つに仕分け、判定を行っている、そう彼は語ります。「海馬」と呼ばれる部分の判定によって必要だと判断された情報のみが、長期記憶として残り、繰り返しインプットされた情報は重要だと判断されやすいんだとか】

こう変えるだけで、だいぶ印象がちがってきませんか? 参考にしてみてください。 (参考:池谷裕二著「受験脳の作り方」新潮文庫 2011)

 

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「それっぽい」文章を書くために

 

さて、今までいくつかテクニックをご紹介してきました。これら全てを達成するためのコツがひとつあります。それは「他人の文章を真似する」こと。多様な文末表現も、伝聞表現も、他人の文章を読み、それをパクることから始まります。かの有名な映画監督のコッポラはこう語っています。

「私たちから取ってほしい。まずは盗んでみてほしいんだ。なぜなら、結局は盗みきれないからだ。盗めるのは、私たちが与えたものだけだ。君はそれを自分のスタイルに取り入れ、自分のスタイルを見つけていく。誰だって最初はそうだ。そしていつか、誰かが君から盗む日が来る(フランシス・フォード・コッポラ)」

(引用:オースティン・クレオン「クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST "君がつくるべきもの"をつくれるようになるために」実務教育出版 2012 )

オリジナルを生み出すためには、まずは模倣から。いろいろな文章に触れることが必要なのです。

参考: 池谷裕二著「受験脳の作り方」新潮文庫 オースティン・クレオン「クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST "君がつくるべきもの"をつくれるようになるために」実務教育出版


東京大学理科二類所属。県立浦和高等学校および駿台予備校出身。小さいころから自然や生き物に関心を持ち、高校時代に読んだ福岡伸一の「生物と無生物のあいだ」に刺激をうけ、分子生物学を志す。テニス歴6年。AKB48の大ファン。

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