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質より量。仕事においてとにかく量が求められることって、結構ありますよね。ルーティンな事務作業であったり、箱詰めのような単純作業だったり。量をこなしたいからこそみんなで協力してるのに、なぜか仕事の効率があがらない……そう感じたことはありませんか。
実は「量」をこなしたい場面において、「みんなで協力する」チームプレーが非効率的だということが分かってきました。

badge_columns_1001711量をこなすのにチーム作業はむいていない

リンゲルマン効果という言葉をご存知でしょうか。これは心理学者リンゲルマンが行った「綱引き実験」にちなんで名付けられた現象。綱引きをする場合、ひとりで引く場合より、集団で引く場合の方が、ひとりあたりの力は弱くなるんだとか。なんと、人数を増やすほど、ひとりひとり力は弱くなってしまうそう。

「手を抜いちゃおう」

意識的にそう思わなくても、自然と人の力を頼りにして、無意識のうちに手を抜いているのかもしれません。

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badge_columns_1001711個人の力

「あいつが頑張ってくれるから、いいや」
「自分が貢献しなくても大丈夫だろう」

そういう風に考えてしまうのは、みんなでたくさんの仕事をこなそうとするとき。いくら頑張るつもりでいても、脳は正直なもの。無意識のうちに、他の誰かが頑張ってくれるはずだ、と怠けてしまうんですね。逆に言うと「質」が重要視される場面では、リンゲルマン効果は当てはまりません。そこでは深く思考することが求められる、と脳も理解しているからです。
「たくさん数をこなさなきゃ!」というときこそ危険なので、質より量を求めるときは、基本的にはひとりで作業することをおすすめします。では具体的にはどうすれば良いでしょうか。

badge_columns_1001711最低ラインを定めて宿題にしよう

おすすめなのが「宿題にする」というもの。大量の郵便物を配るケースでの、切手貼りの作業を考えてみましょう。一斉作業は個人個人の作業量が見えにくいため、みんなで作業することで効率が落ちることが分かっています。それなら自宅に持ち帰るか、それぞれ個々の机で作業をしましょう。この時に注意したいのが、必ず「最低ライン」を設けること。

最低◯◯個アイデアを出してくる。
△△件は必ず終わらせてくる。

このように最低条件を設けた上で単独作業をすれば、「誰かがきっと頑張ってくれるから」という風にサボってしまうこともありません。自分は◯個終わらせなければいけないんだ、と責任感をもって作業に取りかかれるはずです。

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badge_columns_1001711みんなでやる方が向いている作業

量を求められる作業の時には、個別に進めた方がかえってはかどることが分かりました。では逆に、「みんなで一緒にやった方が良い」作業は何でしょうか?
みんなで一緒にやった方が数倍、数十倍の効果が得られること。その最たるものが、皆で意見を言い合うブレストです。一人で考えられるアイデアには限界がありますが、良いブレストでは他人の意見からさらに新しい発想が浮かび、その意見がまた新たな案の引き金になって……と、大きな相乗効果を生みます。
ここで一つ気をつけてほしいのが、ブレストに最適な人数。いくらみんなで意見を持ち寄るのが良い、と言っても、15人や20人もいれば単なる会議になってしまいます。
ブレストに最適な人数は欧米では5〜10人、日本人は3〜6人と言われているそう。日本人のシャイな性質が関係していそうですね。

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いかがでしたか。作業や仕事の内容によって、ひとりでやるかみんなでやるか、成果が違うことが分かりました。ひとりが向いている作業はひとりで。みんなで協力すべき時はみんなで。上手に仕事を分別して、効率よくサクサク終わらせましょう。

参考:
Yumenavi|「社会的手抜き」はなぜ起こる? 集団パフォーマンスの不思議
社会的手抜きはなぜ起こるか
価値観の対話場シンクロン|3人集まれば文殊の知恵といいますが…
株式会社エル・ティー・エス|「I = f(SIN)」の法則 ~主体性を引き出すには~


東京大学理科二類所属。県立浦和高等学校および駿台予備校出身。小さいころから自然や生き物に関心を持ち、高校時代に読んだ福岡伸一の「生物と無生物のあいだ」に刺激をうけ、分子生物学を志す。テニス歴6年。AKB48の大ファン。