「極端に何かをやれば必ず好きになる」天才数学者に学ぶ、「ハマる」ことの可能性

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受験勉強をしなければいけないのに、資格の勉強をしなければいけないのに、根気がなくて続かない。 不本意な仕事で自分の能力が活かせない。 こうした悩み、「ハマる」というキーワードで、解決することができるかもしれません。 今回は、二種類の「ハマる」をご紹介します。

 

努力するのではなくてその作業に「ハマる」こと

 

実業家の堀江貴文さんは、著書『ゼロ』で、自身の大学受験を振り返って、勉強や仕事において重要なのは、努力することよりも、その作業に「ハマる」ことであると述べています。

勉強でも仕事でも、あるいはコンピュータのプログラミングでもそうだが、 歯を食いしばって努力したところで大した成果は得られない。 努力するのではなく、その作業に「ハマる」こと。 なにもかも忘れるくらいに没頭すること。それさえできれば、英単語の丸暗記だって楽しくなってくる。

(引用元:堀江貴文著(2013),『ゼロ: なにもない自分に小さなイチを足していく』,ダイヤモンド社.)

また、偉大な数学者である岡潔氏も、次のような名言を残しています。

人は極端になにかをやれば 必ず好きになるという性質をもっています。 好きにならぬのがむしろ不思議です。

(引用元:地球の名言|岡潔の名言

この極端になにかをやる、ということも「ハマる」ということと同じです。何かをしようとするなら、努力や辛抱、継続などと言う前に、とにかく「ハマって」やりこんでみると、いつしか楽しくなり、大変さも楽しい、と思えるまでになるはずです。

京大では、勉強が嫌いという人はあまり聞きません。そういうことを言うと、「やっぱり勉強が好きだから京大に入れたんだ」と言う人がいますが、むしろ逆で、勉強を「ハマって」やりこんだからこそ、嫌いではなくなったという人が多いのではないでしょうか。

 

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自分が「ハマる」ポジションを見つける

 

自分の不本意な環境で働かなければいけない時にも、「ハマる」ことが役に立ちます。

ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんは、今ではアニメに関わるラジオ番組等で活躍される人気アナウンサーですが、そもそも一番就職したかったのは違う会社でした。なんとなく受けたラジオ局からアナウンサーの内定を受け、就職した当初は、「基本的に必要とされていないアナウンサー」扱いで、仕事もあまりうまく行っていなかったと言います。それでも、どんな仕事も「諦めない」ことをモットーにこなしていくうちに、だんだんと自分が必要とされる状況を自分で作っていくことができるようになったのです。

すべての仕事には、それぞれルールがありますよね。 たとえば、サッカーのルールを全然知らないときは、身体能力が高い選手は、どのポジションでもできるように見えてしまうと思います。 でも、戦術やポジションの役割を理解していくと、それぞれの選手に何が求められるのか、そこで自分の適性がどこにあるのか、わかってきますよね。 僕も仕事をする中で、ラジオを取り巻くルールが見えるようになりました。すると、自分の中にある「ラジオ的な要素」に気づいたんです。 自分は、一つの物事に集中するよりも、取材から人前でパフォーマンスするところまで、一貫して取り組むことが好きなタイプの人間だとわかった。 そのとき、「自分にも、この仕事ができる!」と思いました。なぜなら、ラジオは人も予算も少ない。だったら、自分がそこにハマればいいんだ、と。

(引用元:NEWSPICKS|【異才の思考】吉田尚記「セカンドメッセージが仕事を呼び込む」

自分の適性を見出し、それをラジオの仕事の中で必要とされるポジションに「ハメる」ことで活躍することができるようになったのです。有能な人は、なんでもできるので最初から様々な場面で重宝されるかもしれません。それに対してなかなか最初から活躍はできない人でも、それぞれに特技があり、「ハマる」ことのできるポジションがあるはずです。

自分は能力がないと感じても、自分が「ハマる」場所がわかるまでその仕事のルールやポジションの把握に努めてみると、必ず活躍できる日が来るはずです。

 

*** いかがでしょうか。 作業に「ハマる」ことの大切さ、そして「ハマる」ポジションを見つけることの大切さをそれぞれ紹介しました。 ぜひ意識してみてくださいね。

 

(参考) 地球の名言|岡潔の名言 NEWSPICKS|【異才の思考】吉田尚記「セカンドメッセージが仕事を呼び込む」 堀江貴文著(2013),『ゼロ: なにもない自分に小さなイチを足していく』,ダイヤモンド社.

 


京都大学文学部所属。長野県立松本深志高校卒業。ぱんだとししまいがとても好き。在学中は京都でしか見られないししまいを見てまわりたい。

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