タイムマネジメントに自己管理能力。一人暮らしで鍛えられる4つの能力

新年度が始まりました。長い受験生活を終えて大学生活を始めた方、そして、就職活動を経て新たに社会人になった皆さん、おめでとうございます。

ところで皆さんは、自宅から通勤・通学していますか。それともアパートなどを借りて一人暮らしをしていますか。ある調査によると、一人暮らしを始めるきっかけは、第1位が進学、第2位が就職。多くの新大学生・新社会人の方が、この春、親元を離れて新たな生活をスタートしたのではないかと思います。

一人暮らしをしてみて初めて親のありがたみを知る、という人は多いでしょう。というのも、料理、洗濯、掃除等、家族に頼っていた部分を、すべて自分でやらなければならなくなるからです。また、家族がそばにいる安心感という、何にも代えがたい物が一人暮らしにはありません。

一人暮らしには、こうした大変さも大いにありますが、それをおいてもなお、一人暮らしには大きな利点があると僕は考えます。今回の記事では、一人暮らしをすることでどんな能力が鍛えられるのか、という観点から、一人暮らしをお勧めする理由を紹介します。今は一人暮らしをしていない方も、ぜひご覧ください。

 

タイムマネジメント能力

 

一人暮らしが大変だということを先ほど書きましたが、多くの人にとって、一人暮らしは楽しいもの。その理由の一つが、時間を自分の思い通りに使いやすいということです。

実家から通うと、一緒に暮らす家族がいる手前、生活リズムをある程度合わせる必要があります。しかし、そういった制約が一人暮らしの場合ほとんどありません。裏返してみれば、時間の使い方に対する責任が大きいということでもあります。

そこで求められるのが、使える時間をもとに、計画をある程度立て、それを実行していくということです。これを習慣化していけば、与えられた時間をいかに使って仕事や遊びをこなして行くかを管理する能力が身に付きます。

もちろん大きなリスクもあります。それは、特に大学生に見られがちですが、きちんと意志をもって自分を律していかないと堕落した生活に陥ってしまうということ。やる気をもって入学したにもかかわらず、学校から足が遠のき、果ては留年してしまう、ということにならないよう、注意しましょう。

 

自己管理能力

 

冒頭にも述べたように、一人暮らしをしてはじめて親のありがたみを感じるのが、料理、掃除、公共料金や家賃の支払いなどの家事全般。ゴミ出しや料金支払いなどにはルールがあります。ルールをきちんと把握しておき、ご近所に迷惑をかけることなく、決められたとおりに行動しなくてはなりません。

こうしたことは、面倒でも怠らずに、きちんとこなしていくことが非常に重要です。生活費の支払いは、自分のお金がどこにどれくらいかかっているのかを実感させてくれます。自炊をすることは、食生活に目を向け、どのような食事をしていると自分がどのような体調になるかを知る機会になります。親に任せてしまっていたこれらの家事は、大人として、これからは自分が担っていかなくてはならないのです。

疲れがたまっている際などには家事を怠ってしまいたくなりますが、めげずに取り組んでいけば、知らず知らずのうちに自己管理能力が養われていくでしょう。

 

問題解決能力

 

実家住まいであれば、何かが起きた際にはどうしても家族に頼りがちになります。しかし、一人暮らしの場合、何か問題が起きたら、まず第一に自分で向き合うことが必要です。

目の前の問題の核心は何か。それを今後防いでいくためにはどのようにすればよいのか。そして問題を解決するために自分は何をするべきなのか。そうしたことを自力で考えざるを得なくなります。

考えた結果、最終的には親や友人に頼ることになったとしても、自分で問題に向き合い状況を改善しようと努力した経験が積み重なると、この先の人生、仕事やプライベートで様々な問題が次々に降りかかることになったとしても、自信を持って取り組むことができるようになるでしょう。

 

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金銭管理能力

 

当然ですが、お金は使っていけばなくなります。特に、高校生から大学生になると、行動の自由が高校までとは比べ物にならないほどに広がり、お金を使う場面が格段に増えますので、お金には限りがあるのだということを実感する機会も出てくるでしょう。

生活をしていれば、たいていのことを行うにはお金が必要です。特に大学生の場合は、親からの仕送りや奨学金に頼りながら生活するという人も多いと思います。2015年に行われた調査では、自宅から大学に通う学生が親からもらう小遣いが約1.5万円、奨学金が約1.1万円であるのに対し、下宿する学生が親から受け取る仕送りが約7.1万円、奨学金が約2.3万円という結果が出ています。これだけ、一人暮らしにはお金がかかるということ。アルバイトをしたり、時にはクレジットカードを計画的に使ったりして、主体的に金銭にかかわっていくことが必要になるのです。

どのタイミングでどのくらいのお金が必要か、家計簿などをつけながら管理していけば、金銭管理能力を身に着けることができます。大学生、社会人問わず、お金に対する感覚を身に着けておけば、生活費に余裕が出た際に、どの程度自己投資(本を買ったり、英会話などを習ったり)できるか、大きな買い物をしても良いかなどを、効率よく検討することができるようになるでしょう。

 

*** いかがでしょうか。一人暮らしをすると、何事も自分から動いていかないと生活が成り立ちません。この先の人生に非常に役に立つスキルが身につくと思います。初めての一人暮らしには不安もあるかと思いますが、ぜひ、頑張ってください。

 

参考 引越し侍|テーマは、『初めての一人暮らし』!きっかけ、仕送り金額、感動エピソードも! 全国大学生活協同組合連合会|第51回学生生活実態調査の概要報告 学生下宿体験記|私の体験記 下宿のつらさ 学生の下宿生活|下宿性の鉄則

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