取引先の人を食事やゴルフなどでおもてなしする“接待”は、仕事を円滑に進める上で欠かせないものです。社会人になると必然的にそのような機会が増えますよね。しかし、たとえお酒の席に慣れていたとしても、学生時代の飲み会のような軽いノリで参加するわけにはいけません。接待に慣れていないと、どのように相手をもてなせばいいのか、自分は正しい立ち振る舞いができているのか悩む人も多いでしょう。

そこで今回は、そんな状況を上手に乗りきる接待術をご紹介します。

“接待”はなぜ大事? ビジネスにおける接待の意味

接待とは、食事の席などを設けてお客様を“おもてなし”することです。
お客様というのはビジネスの相手のこと。食事やゴルフといった仕事以外の時間を共にすることで、仕事をするだけでは知り得ない相手の気持ちや感情を汲みとり、良好な関係を築くことができます。もちろん、ただ単に親しくなるためだけに接待があるわけではありません。その先に契約や商談を成立させるといった目的があります。そして食事やゴルフとはいえ会社を代表してその席に参加するのですから、立派な仕事でもあるのです。

このように接待は、ビジネスにおいて大きな影響力を持つ重要な仕事のひとつです。上手な接待ができれば今後の仕事に良い影響が出ますが、失敗してしまうと会社に迷惑をかけてしまう危険性だってあるのです。

そこでまずは、ビジネスパーソンがつい犯してしまいがちな接待における失敗例をご紹介します。心当たりのある方は要注意ですよ。

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あなたは大丈夫? 接待で犯しがちなミス

1. 相手の嗜好を無視したお店選び
たとえば「高級な店なら大丈夫だろう」と安易にお店を選んでしまってはいませんか? 高級店でも相手の嗜好に合わないことは十分にあり得ます。つまり、性別や年齢を加味した食の好みをよくリサーチせずにお店を選んでしまうと、接待が失敗に終わってしまう可能性が高いということ。相手に喜ばれないのであれば、せっかくの高級店も台無しですよね。

2. 宗教や食習慣を確認し忘れる
もしもお客様が宗教的に食べられない食材を使ったお店に連れて行ってしまったり、ベジタリアンの人を肉料理のお店に連れて行ってしまったりすると、大失敗で終わることになります。日本人に比べて宗教的理由や食習慣から食事に対する制限のある人が多い傾向にあるため、海外からのお客様を接待する場合には注意が必要です。

3. お客様に渡す手土産への配慮不足
もしも接待を行う直前にお店の近所でバタバタと手土産を用意した場合、手近に済ませたことが相手にうかがい知れてしまうと大変失礼です。お客様ご本人や、そのご家族が喜んでくれそうな手土産をしっかりと選んでおかないと、誠意がこもってないと思われてしまいます。

4. 自分の話ばかりしてしまう
相手が話している話題に「私も〇〇なんです」とかぶせて会話を奪ってしまったり、喋っているうち夢中になって自分の話ばかりしてしまったりしては、相手を退屈させてしまいます。もちろん相手に自分を知ってもらうため多少の自己アピールは必要ですが、それが過剰になっても良いことはありません。聞き上手になることがコミュニケーションを成功させる秘訣。もちろんそれは接待においても同じです。

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なぜホステスは接待がうまいのか? ホステスに学ぶ3つの極意

では、相手の気分を良くする接待とは、どのような接待なのでしょうか。
そこで、言わば接待のプロである”ホステスさん”に、その極意を学んでみましょう。

1. 自分を語らず質問上手に
たとえばプライベートで、相手を楽しませようと一生懸命になって自分の話をしたのに、初めは興味深げに聞いてくれていた相手も気づけば退屈そうにしていた……、なんて経験はありませんか? これは接待の場でも犯しがちなミスです。

銀座のホステスさん曰く、大切なのは「聞き上手」になること。そして聞き上手になるには「質問すること」が重要なのだそうです。当たり障りのない質問を投げかけたら、アイコンタクトをしっかりととって身を乗り出すように興味深く話を聞き、相手が話しやすい空気を作りましょう。自分を「語る」よりも、相手が話したいことを「聞き」、質問で会話を広げることが大切です。

2. 時には無知を装って
相手が自分の知っている話をしたときに「それって〇〇ですよね」と返してしまうのは危険です。初めは「よく知っているね」と感心されるかもしれませんが、銀座のホステスさん曰く、相手から発せられる「よく知っていますね」という言葉は赤信号。なぜならば、その言葉を発した時点で、相手は「この人は自分が話そうとしたことを知っている」と察し、これ以上話す必要性はないと感じてしまうからです。それでは結果的に相手から話題を奪ってしまうことになりかねません。知識をひけらかしても、お客様は離れていってしまうのだそう。

時には無知を装って「それって〇〇なんですか?」「それで、どうなるんですか?」など、具体的な質問を通して相手の会話を広げることが重要なのです。

3. 目に入ったものを褒める
会話に詰まった場合は目に入ったものを褒めていくのがおすすめ。ネクタイやスーツ、時計、靴など、自分が褒めやすいと思ったものを褒めてみてください。たとえば、「そのネクタイの柄、珍しい色使いですよね。思いきったコーディネートが素敵です。」といった風に、具体的な表現で褒めるのが良いのだそう。

褒められていい気がしない人はいません。お世辞だと思われたらいやだな、といった羞恥心は捨てて褒めましょう。ただし、何から何まで過剰に褒めすぎると嫌味に感じてしまうかもしれないので、“褒めすぎず、要所を明確に褒める”が良いですよ。

***
大切なのは相手を気持ちよくすること。自分語りや、知識のひけらかしは禁物です。
「おもてなし」をしているのだという意識を忘れずに、接待を乗りきりましょう。

(参考)
20代の”はたらき”データベース キャリアコンパス|接待マナーの超入門! 絶対に押さえておくべき7つの基本
キャリアパーク! ビジネス|接待とは? より良い仕事をするために知っておくべきコト
東京カレンダー|接待の猛者10人がリアルに体験!「私の大成功&大失敗した接待」
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