“話し方” で7割が決まる!? 「話がうまい」と思わせる、2つのマル秘テクニック

人と話しているとき、ついつい早口になってしまう。プレゼンでうまく話せず、大事なところが伝わらない。そんな悩みを持っていませんか?

友人との会話はもちろん、職場における会議やプレゼンなど、私たちの生活の中に「話す」場面は非常に多く存在します。「話す」という行動自体に苦手意識があると、コミュニケーションや自分をアピールするチャンスに怖気づいてしまい、損をしてしまうことも少なくありません。

実は、話を通して相手に良い印象を与えられるかどうかは、「話す内容」よりも「話し方」による部分が大きいのだそう。会話の中で相手が得る判断材料の実に75%が、単純に「どう話しているか?」という視覚や聴覚によってもたらされるという話もあります。

そこで今回は、上手な話し方を分析し、誰でもできる「良い印象を与える話し方」をご紹介します。

話す速度に気をつけよう

まず、話し方の指標としてわかりやすいのは、その速度です。

会話でもプレゼンでも、早口では相手に圧迫感を与えてしまい、逆に遅すぎても間延びした印象を与えてしまいます。一般的に会話やプレゼン中は、緊張や高揚によってどうしても早口になりがちなので、最適な速度で話すことを意識できれば、それだけで他の人より一歩リードできるはずです。では、最適な「話す速度」とはどれくらいなのでしょうか。

もちろん、声質や状況によって、求められるスピードはまちまちです。しかし先ほども言った通り、自分が普通だと思っているスピードは、他の人にとっては早口な場合も多いもの。少なくとも少しゆっくりめに話すことを意識すれば大丈夫でしょう。

よりしっかりとした指標が欲しいならば、NHKにならうのも手です。NHKや大手テレビ局のアナウンサーは、基本的に1分間で300文字のペースで話すように指導を受けています。確かにアナウンサーの話はストレスなく安心して聞けるので、この効果は折り紙つきではないでしょうか。

プレゼンなどの発表時間が決まっているときは、この速度に合わせて原稿の長さを調整してみても良いかもしれませんね。

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ポーズを意識しよう

上手な話し方を分析すると、もうひとつ重要な要素が見えてきます。それは「ポーズ」です。日本語だと「間」ですね。

どれだけ適切な速度で話していても、単調に話してしまえば、聞き手は何が大事なのか判断できずに戸惑ってしまいます。結果的に「あいつの話はわかりづらい」などと言われてしまいかねません。

そこで重要なのが、会話のポーズです。話している途中に的確にポーズを入れることで、内容が格段に伝わりやすくなりますよ。

日本語のスピーチの聞きやすさに焦点を当てた研究では、同じ内容のスピーチでも、ポーズを多く取ったスピーチのほうが格段に良い評価を受けたという結果が出ています。また同じ研究で、全体として同じ頻度でポーズを入れた場合、1回につきより長いポーズを取ったスピーチのほうが良い評価を受けることがわかったのだそう。さらに細かく分析すると、文末などの切れ目や、主題や主張など重要な部分の直前にポーズを入れることで、より高い評価を得られるという結果が出ているのです。

この結果を聞いて、多くの人が「当たり前のことじゃないか」という感想を持つかもしれません。しかし、実際の会話やプレゼンの場面で、上手にポーズを入れられている人はあまり多くないのではないでしょうか。「話したい」「先に進めたい」という気持ちが先行しすぎるあまり、適切な間を入れるのを忘れてしまってはいませんか。

また、緊張しがちなプレゼンやスピーチでも、ポーズは良い仕事をします。ポーズを入れると話は当然いったん止まりますので、一度自分の状態を省みる余裕が生まれます。このときに、ちょっと周りを見回したり、時間を確認して話す速度を調整したり、なんてこともできるようになるでしょう。

*** 話す速度とポーズに気をつけるだけで、あなたの話し方は劇的に変わります。どちらも、少し意識するだけで変えられる簡単なもの。ぜひあなたの日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

(参考) 3分間話し方教室|大事なのは話す内容(ネタ)ではなく、話し方 矢野香 (2014),『【NHK式+心理学】 一分で一生の信頼を勝ち取る法』, ダイヤモンド社. 高村めぐみ (2009), "韓国人日本語学習者の聞きにくいスピーチの特徴についての一考察―ポーズ、速さ、リズムを視点に―", 桜美林言語教育論叢 5, pp1-16. 高村めぐみ (2011), "ポーズが日本語母語話者の評価に与える影響についての一考察―韓国人日本語学習者のスピーチより―", 実験音声学・言語学研究 3, pp1-11.

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