“失敗を恐れる人” が言いがちなセリフとは? 7段階で意識を変えて『踏み出す力』を手に入れろ。

みなさんは、普段から自発的に行動していますか。初対面の人に自分から話しかけてみたり、会議で積極的に発言をしたり……。筆者自身は、正直なところあまり積極的に行動する方ではなく、まずは様子を見るところから始めることが多くあります。

筆者と同様に自分から行動するのがどうも苦手な方の中には、自分の積極性の無さを改善したいとお思いの方が少なくないと思います。そこで今回は、消極的な人が「一歩踏み出す力」を身に付ける方法についてお伝えします。

積極性の重要さ

わざわざ自分から行動する必要があるのはどうしてなのか、疑問に思うことはありませんか。

例えば、仕事の場面を想像してみてください。会議においてある企画の方針を決めなければならないとしましょう。周囲の参加者は皆それぞれ発言していますが、積極性のないあなたは自分の意見に自信がなくなかなか発言することができません。その結果、企画の判断は他の参加者に任せきりにしてしまうことに。

しかし、もしあなたがその企画に対して何か不満を感じていたとしたらどうでしょうか。他人に決断を任せてしまったのですから、たとえ不満があったとしても納得せざるを得ません。そうなれば、もっと良い案があったのにと後悔することもあるでしょう。

このように、消極的でいつも尻込みしていると、自分の行動に満足できず不完全燃焼になってしまいます。それだけでなく、積極的に発言しないあなたは、周囲の人から「あいつは真摯に向き合っていない」と見なされ、評価を下げられてしまう場合もあるのです。

積極性を身に付けるに当たっての意識の変え方

消極的になりがちな人が積極性を身に付けるためには、まず自分の意識を変えることが必要です。

ノマドブームの火付け役となったとされる、株式会社spree代表取締役の安藤美冬氏によれば、躊躇することなく挑戦するには「失敗してはいけない」と思い込まないことが大切であるのだそう。失敗を恐れると、一歩踏み出すことをためらってしまう原因となるからです。「別に70点でいいや」と楽観主義でいれば、行動に移すことは容易になると言います。

また、それに加えて「想定外を楽しむこと」が重要だと安藤氏は伝えています。想定外のことが起こった場合には、対処法が分からず戸惑ってしまうこともあるでしょう。どうすれば良いか分からない状況を恐れるからこそ、積極的に行動を起こすことができないのですよね。しかし、すべてを予想できる超人的な人は存在しませんし、想定外のことが起こるのは言ってみれば当たり前です。

失敗を恐れないこと。70点でもいいのだと考えること。想定外を楽しむこと。何が起ころうと、偶然置かれた状況をいったん受け入れてしまおうというマインドを持てば、思い切って行動できます。自発的な行動の機会がきっと増えていくに違いありません。

もちろん、自分の意識をいきなり変えることは難しいもの。会議での発言。企画の提案。上司とのコミュニケーション。どのような場面でもいいので、できそうなところから少しずつ意識改革に取り組んでみてください。

積極性を身に付ける方法

消極的な姿勢から脱する意識を持ったら、実際の行動に移しましょう。積極性を身につけるために有効なのが、口にする言葉を段階的に変えていくという方法。ここで参考になるのが、元アメリカ海軍司令官のDavid Marquet氏が提唱する「リーダーシップラダー」というコンセプトです。

リーダーシップラダーとは、部下の積極性を育てるための手法。これは、部下の上司に対する言葉遣いを段階的に変えていくことで、リーダーからの指示が無くても積極的に行動する部下を育てるステップです。部下の主体性を養ってより良い組織を形成するという狙いがあります。

リーダーシップラダーにおける部下の言葉遣いのレベルは、低い順に以下の通りです。レベルが高くなるほど、部下が積極的になることを示します。

レベル1:「何をすべきか教えてください」 レベル2:「私はこう思います」 レベル3:「これをおすすめします」 レベル4:「〇〇をする許可をいただきたいのですが」 レベル5:「〇〇をするつもりです」 レベル6:「〇〇しました」 レベル7:「現在進行形で〇〇をしています」

(引用元:日経ウーマンオンライン|積極性に欠ける部下を成長させる方法よりレベルの表示順を逆にして引用)

リーダーシップラダーを活用することで、自らの積極性を伸ばしていくことができます。

まずは、職場や学校で、自分が気軽に周囲の人に言うことのできるレベルを探してみてください。例えば新入社員の方なら、レベル1の「何をすべきか教えてください」という言葉を、上司に対して比較的頻繁に使用しているのではないでしょうか。

その場合、何をすべきか尋ねることはできても、自分自身の意見を伝えることがあまり得意でないのなら、レベル2の「私はこう思います」という言葉が言えるようになる必要があります。会議で3回手をあげて「私はこう思います」と伝えることを目標にするなど、目標を立てて取り組んでみましょう。

このようにして順番にひとつひとつレベルを上げていくようにすると、無理なく積極性を身に付けることができますよ

*** 消極的なことで悩んでいる方は、お伝えしたステップに沿って積極性をぜひ自分に取り入れてみてください。

(参考) 日経 xTECH|失敗が怖い?挑戦的な仕事に踏み出すには TOWNWORKマガジン|踏み出す勇気が出る! 思い切って行動するための3つの考え方 日経ウーマンオンライン|積極性に欠ける部下を成長させる方法 日経ウーマンオンライン|優れたリーダーは指示をしない?!「手放す」ことではじめて組織が上手くまわる

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