教育番組よりバラエティの方が知能を高める? 脳を鍛える"ジョーク"の力

最近、笑ってしまうようなことはありましたか? 忙しい日々をムスッとした顔で過ごしてはいないでしょうか。笑うことは、ただ楽しいだけでなく、様々なメリットがあると言われています。今回は、その中でも“ジョーク”が人々にもたらす好影響についてお伝えしたいと思います。

なぜ、ジョークを面白いと感じるのか

ジョークとは、冗談やしゃれのことを意味します。

「2つの要素の間にある種の不一致があり、面白く意外性のある方法で解決するもの」

(引用元:AUTHORITY SITE|脳のユーモア回路 –笑いを理解する瞬間-

私たちがジョークを面白いと感じるメカニズムは、自分の間違いを笑うところからきています。自分の思い込みが外れたことを笑うのです。例えば、裁判所での会話に関するジョークを挙げてみましょう。

椅子で殴った理由 殺人事件の裁判で裁判官が容疑者である妻に尋ねた。 「あなたはなぜ夫を椅子で殴ったのですか?」 「それは、テーブルがあまりにも重かったからです」

(引用元:ジョークで行こう! アメリカンジョークと愉快な仲間たち|短いアメリカンジョーク集

私たちは、裁判官の質問に対して、妻が動機となるような夫への不満を打ち明けるのだろうと予想します。しかし、妻は「テーブルが重かったから」という全く的外れな回答をしたので、自分が考えていたこととの違いに面白さを感じるのです。

ジョークがもたらすメリットとは

まず、ジョークを言うことによって堅い雰囲気の場でも穏やかに話し合いを行うことができる、というメリットがあります。例えば、麻生太郎氏がニューヨークの国連総会で演説を行った際、国連大使が彼に、通訳機器が故障したことを耳打ちしました。すると、彼はすかさず英語で、「メイド・イン・ジャパンじゃないからこうなる」と、おっしゃったそうです。この一言で会場の雰囲気は一気に和みました。そして、機転の利いたジョークのおかげで彼の株も上がったようです。

また、ジョークを聞いて笑うことにもメリットがあります。1つ目は、“全身の内臓や筋肉を活性化させる”という医学的なもの。2つ目は、笑うことで生み出されるエンドルフィンという物質によって多幸感を得ることができ、ストレスの解消になるということです。ストレス社会と言われる現代には、ジョークは必要なものなのかもしれません。このことから、ジョークを言う側とそれを聞く側のどちらにも良い効果があることがわかります。

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ジョークを聞いて笑う人は頭が良い?

ジョークを理解することは、高度な技術を要します。自らを客観視し、相対化していかなければ自分の思考の間違いに気づくことはできないからです。したがって、ジョークを聞いて笑うことのできる人は頭が良い、と言えます。テレビ番組「ホンマでっかTV」でお馴染みの脳科学者・澤口俊之氏によると、テレビでアニメや教育番組を見る子どもより、バラエティ番組を見る子どもの方が知能が発達している、という研究結果があるそうです。教育番組よりもバラエティ番組の方が知能を高めるために有効的とは驚きですね。

*** 私たちにとって、ジョークが一石二鳥以上の効果を持つことがお分かりいただけたでしょうか。みなさんも切れ味のあるジョークとともに、素敵な毎日を過ごしてみてください。

(参考) AUTHORITY SITE|脳のユーモア回路 –笑いを理解する瞬間- ITmediaビジネス|質の良いジョークがビジネスにもたらすメリット GQ JAPAN|お笑いを科学する「人はなぜ笑うのか」

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