好奇心で “良い偶然” を引き寄せろ! 失った好奇心を取り戻すための大切な習慣とは?

あなたは最近、何か新しいことに触れたり、チャレンジしたりしましたか?

新しいことを成し遂げる人の多くは、好奇心が非常に強いのだそうですよ。例えば、アインシュタインは自身の成功の要因を好奇心だと語っています。

しかし、常に好奇心をもって、新しいことに挑戦するのは大変ですね。ともすれば、移動中に聞く音楽は、昔好きだった曲のヘビーローテーションで、読んでいる本は、好きなジャンルの好きな作者のものばかりになってしまいがちです。気付かないうちに好奇心を忘れてしまっている、という人は多いかもしれません。

どのようにすれば、子供のころのような好奇心を取り戻せるのでしょうか? 今回は、好奇心を取り戻す方法について紹介します。

好奇心はチャンスを呼びこむ

そもそも、何かを成し遂げる人に好奇心が強い人が多いのは、どうしてなのでしょうか?

スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授によって提唱された理論である「計画された偶発性理論(プランドハプンスタンスセオリー)」では、「キャリア形成の8割は、予測できない偶然に左右される」と考えられています。そのため、より良いキャリアを形成するには、偶然が起きうる環境に自らをさらす態度が大切なのです。

好奇心が旺盛な人は、様々なことに手を出すため、積極的に行動を起こし多くのイベントにかかわることができます。すべての行動がチャンスにつながるわけではなくても、数多く行動を起こす分、良いチャンスに出会う可能性は上がりますよね。したがって、好奇心旺盛な人は何かを成し遂げる可能性が高まるのです。

そうは言っても、好奇心自体あまり持てない、という人もいることでしょう。特にビジネスパーソンの場合、ただでさえ忙しいのに好奇心を持つ余裕などないかもしれません。

では、どのようにすれば、好奇心を持って新しいことに挑戦しやすくなるのでしょうか?

好奇心を持ち続けるためには、心身の余裕が大切

まず、好奇心を持つためには、体力や心の余裕が必要です。

なぜなら、好奇心を持ち、新たなことに挑戦する行為は、普段の楽で快適な状態から離れようとする行為だからです。科学者のBrené Brownさんによれば、不安要素が多いほど、普段の楽で快適な状態から出たくなくなるのだそう。

確かに、仕事でヘトヘトな夜に、料理の新しいレパートリーに挑戦する気にはなりませんよね。また、新幹線の時間が迫っていて余裕のない時に「観光名所をもう一か所回りたい」という気持ちにはなりにくいでしょう。

このように、肉体的にも精神的にも余裕がない状態では、好奇心を持つことも新たな行動を起こすことも難しいのです。だからこそ、好奇心を持ち続けるには、心身の状態を万全にすることが大切です。

とはいえ、日々の生活で疲れている人は好奇心とは無縁だ、というわけではありません。疲れているときにも、好奇心を持つためにできることはあります。次は、そのことについて説明しましょう。

自分の感情を丁寧に観察しよう

作家の石田衣良さんは、好奇心を持つための方法について、次のように紹介しています。

今、何かおもしろいと思っているテーマを、半年間ぐらい集中して調べてみる。それを1回やってみてください。調べるのはそんなに難しいことはないので、それこそ図書館や本屋さんに行って、そのテーマに関する本をとりあえず10冊読んでみます。

(引用元:TOWN WORKマガジン|好奇心がない自分。どうしたら備わる?

1つのことを詳細に調べてゆくと、どんどんわからないことが出てきます。

例えば、少し前に話題になった「AlphaGo(アルファ碁)」について調べる場合。インターネットで「AlphaGo」と検索すると、開発元の「DeepMind社」や対戦相手の「ファン・フイ」さんなどといった単語が出てきます。また「碁はAIにとって、最も難しいゲームの1つだ」という記述も見つかるでしょう。そうしたら、「DeepMind社はどんな企業?」「ファン・フイさんのこれまでの戦績は?」「どうして碁はAIにとって難しいゲームなのか?」など、新たな疑問が出てくるはず。どんなにくだらない疑問でも構いません。これらの疑問を大切にし、調べてみてください。

新しいことを知れば、さらに知りたいことがきっと生まれるはずです。調べて、疑問を持ち、さらに調べる。この作業を繰り返すうちに、「知りたいことを持つ」ということに慣れてきます。これこそが好奇心です。

これなら、仕事などで疲れていても、スマートフォンひとつあれば手軽にできますし、「好奇心の持ち方がわからない」という人でも実践しやすいでしょう。分からないことをどんどん調べるということが習慣になれば、他の様々なことにも好奇心をもてるようになるはずですよ。

*** 最近好奇心を持てなくなってきたという方は、体を休めるのとともに、ちょっと気になっているテーマについて調べてみてください。きっと調べてゆくうちに、どんどん色々なことに興味をもてるようになるでしょう。ぜひ試してみてくださいね。

(参考) All About|計画的偶発性(プランドハップンスタンス)理論とは? TECH::NOTE|囲碁の最強人工知能 AlphaGo(アルファ碁)の仕組みとは? TOWN WORKマガジン|好奇心がない自分。どうしたら備わる?

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