敬語、きちんと使えてる? もう一度確認しておきたいビジネス基礎の基礎

皆さんは、敬語をしっかりと使えている自信はありますか? 上司や同僚に、言葉遣いを指摘された経験はないでしょうか?

敬語を使いたい場面で言葉がうまく出てこない、といった苦い経験をお持ちの方もいるかもしれません。社会人になると、上司や年配の方、取引先の人とコミュニ―ケーションを取るときに敬語をしっかりと使えることが必須条件。しかし、敬語は小中学校の国語の授業で少し教わる程度であり、自発的に勉強する機会は少ないように思われます。

そこで今回は、改めて敬語を学びなおしたいという方のために、敬語の分類やよくあるミスなどを紹介していきます。

敬語が苦手なビジネスパーソンは多い

言葉遣いがしっかりしていることは、ビジネスパーソンにとって重要なことです。

AiDEM人と仕事研究所の2008年のアンケート調査によると、重要なビジネスマナーは何かという質問に対しての答えの上位3項目は下記となりました。

ビジネスマナーの項目から重要だと思う項目を5つまで挙げてもらったところ、「言葉づかい」が最も多く85.6%、次いで「あいさつ」81.6%、「身だしなみ」72.7%の順となり、他の項目を大きく引き離してこれらが上位3項目となりました。

「言葉遣い」や「あいさつ」といったコミュニケーションに関わることは、多くのビジネスパーソンが大切であると認識しているようです。

それと同時に、同じアンケート調査内において「自分の言葉遣いや敬語に対して自信があるか」という問いに対しては、81.6%もの人が「自信がない」と回答しました。

敬語などの言葉遣いは大切であるとは思っているが、自分が使えているかは自信がないという人が多いことがうかがえます。

敬語は3種類ある

敬語には「丁寧語」、「尊敬語」、「謙譲語」の3種類があります。

1.丁寧語 話し手が言葉を丁寧にすることで相手への敬意を示す言い方です。「○○です」、「○○ます」、「○○ございます」というように語尾を変化させるものと、「お暑い日」、「ごほうび」のように最初を変化させる2つのパターンがあります。

2.尊敬語 相手の動作や状態を高めて尊敬を示す言葉です。尊敬語は3つに分類できます。 (1)「お考え」、「ご家族」、「貴社」のように最初に「お」、「ご」、「御」、「貴」をつけるもの。 (2)「おっしゃる(言うの尊敬語)」、「召し上がる(食べるの尊敬語)」のように元々の言葉を置き換えて使うもの。 (3)「○○される」や「お読みになる」のように付け足すもの。

3.謙遜語 自分の動作や状態をへりくだることで間接的に相手を高める言い方です。謙譲語も3つに分類されます。 (1)「弊社」、「拝見」、「私ども」のように、弊・拝・ども・愚を付け足すもの。 (2)「お目にかかる(会うの謙譲語)」、「伺う(聞くの謙譲語)」のように置き換えるもの。 (3)「お待ちする」、「ご招待いただく」のように付け足すもの。

これら3種類の敬語を区別して使えるようにしましょう。特に尊敬語と謙譲語では、誰の動作を高めたり、へりくだったりしているのかが混乱しやすいので要注意ですよ。

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間違いやすい敬語

敬語の使い方の初歩的なミスと、敬語の種類を間違えることによる重大なミスのパターンを紹介しましょう。

一般的な間違いとして有名なものは、敬語が2つ重なっている状態である“二重敬語”です。 例えば「おっしゃられる通りです」という言葉。これは「おっしゃる」という謙譲語に「○○られる」という尊敬語をつけており、2つの敬語が重なっているため二重敬語となります。

「○○しておられる」という言葉は間違えやすく、おる・いるは謙譲語なので自分のことをへりくだるときに使うもの。相手の動作に対して謙譲語を使うのは失礼に当たるのです。

また、「わが社」、「弊社」などの使い分けも間違えやすいでしょう。「わが社」は、自分の会社に対してプライドを持った言い方であり、社内の会議などで使うもの。取引先と話すときに使用してはいけません。これとは逆に「弊社」は、自分の会社をへりくだった謙譲語であり、対外的に自社のことを言う場合に使いましょう。

他にも、諸説ありますが「ご苦労様です」や「了解しました」は敬意がないと感じる人も多く、目上の人には「お疲れ様です」、「承知しました」という言葉を使うのが無難ですよ。

*** 今まで使っていた敬語ももしかしたら間違えているかもしれません。今一度、言葉使いに気をつけてみてください。

(参考) HITACHI|最低限の敬語を覚えておこう!いまさら聞けない敬語のマナー2 AllAbout|ビジネスでの敬語(言葉遣い)の基本 AiDEM人と仕事研究所|ビジネスマナーに関する意識調査

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