「あ、この人とは関わりたくないな……」
「なんだか好きになれないな……」
普段のちょっとした会話が原因で、こう思われてしまう危険性があります。

残念なコミュニケーションを取る人に共通する4つのNG会話法をまとめました。自分に当てはまっているものがないか、要チェックです

1. 会話のテンポが遅すぎる

コミュニケーションの基本「会話力」を磨くためには、話し方や聞き方を鍛えなければならない——多くのビジネスパーソンがそう認識していることと思います。しかし、それらの前に「即応力」を鍛えるべきだと指摘するのは、『1秒で気のきいた一言が出るハリウッド流すごい会話術――世界の一流が学ぶ77のルール』著者の渡辺龍太氏です。

渡部氏は、話す力や聞く力を個別に練習したところで、「そもそも『会話のテンポ』をコントロールする力が不充分だと会話力はアップしない」と述べています。この、会話のテンポをコントロールする力こそが、「即」座に物事に反「応」する「力」、すなわち即応力なのです。

例えば、怒ったお客さんが会社にやって来て、マニュアルに無いような不平・不満を言いだしたとします。そういう時に、やり手の営業や人脈づくりの達人が困った顔をして口ごもり、お客さんに怒られたとうなだれているだけの対応となる事はあり得るでしょうか?

決して、そんな事は無いはずです。それぞれの個性に合う感じで、「ひたすら謝る」、「別の話題に関心をそらす」、あるいは、個性的な人の場合は「逆ギレのような態度を取る」などして、問題を解決してしまうことでしょう。それは、即応力が高くなければ、決して出来ない芸当です。

(引用元:ダイヤモンド・オンライン|「雑談力」や「聞く力」よりも○○力がコミュケ―ションのカギ

不穏な場面で、相手の剣幕に気圧されて適切な言葉が出てこない。会話の際にいつも “微妙な間” が生まれてしまう。これらは相手の感情や場の空気をうまく支配できていない証拠で、自分を不利な状況に追い込みがちです。たった1秒が命取りになってしまうかもしれません。慎重さを優先するのも悪くはないのですが、時にはすばやいテンポの会話を意識するのも大事なようです

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2. “興味がない” ことが相手にバレている

興味がない話題に無理に付き合って生返事をしたことのある人はいませんか? これもちょっと危険です。

1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」というものがあります。「7:38:55ルール」とも呼ばれており、話し手が聞き手に与える影響について、言語情報が7%聴覚情報が38%視覚情報が55%であることを示した法則です。つまり聞き手は、言葉そのものよりも、声のトーン・大きさ・口調・話す速さといった「耳に聞こえてきたもの」や、表情・目線・しぐさといった「目で見たもの」のほうに強く影響を受けるということ。その割合、じつに9割以上!

もし、興味のない話題の最中に暗いトーンで相槌を打ったり、あらぬ方向へ視線を泳がせたりしてしまっては、あなたが興味が持っていないことが相手に伝わってしまいます。自分では良かれと思って相手の話に合わせているつもりでも、逆に信頼を失うことになりかねません。

発する言葉そのものと、“声(=聴覚情報)” や “表情・しぐさ(=視覚情報)”は一致させるべきです。仮に本当に興味を感じていなかったとしても、興味があるフリを演じることで、不要な軋轢を防ぐことができるでしょう

3. “話のタネ” の手持ちが少なすぎる

1つめに取り上げた「即応力」の話とも関連があります。打ち合わせ時のアイスブレイクはもちろん、普段のなにげないコミュニケーションの際などに、ふと会話が途切れて気まずい雰囲気になった経験がある方も多いのではないでしょうか。それが何回も繰り返されるようでは、相手から「コミュニケーション下手」の烙印を押されかねません。

コミュニケーション改善の専門家の松橋良紀氏によれば、会話とコミュニケーションのプロである銀座のホステスたちは、最初に「話題づくりの方法」を学ぶのだそう。ホステスは、来店したお客さんに楽しんでもらう、すなわち場を盛り上げるのが仕事。特に、初対面で気に入ってもらえなければ商売になりません。そんなホステスたちが話のタネのヒントとしてよく使うのが、「木戸に立ち掛けし衣食住」です。

キ…気候
ド…道楽(趣味、テレビ、映画、スポーツ)
ニ…ニュース
タ…旅
チ…知人
カ…家族
ケ…健康
シ…仕事
衣…ファッション
食…グルメ
住…住まい、暮らし、家

(引用元:リクナビNEXTジャーナル|銀座のホステスが最初に学ぶ、話題づくりの「11文字」とは?

マジシャンが事前にマジックのタネを仕込んでいるように、話し上手だと思われている人も、あらかじめ話題を用意したうえで会話に挑んでいるのですね。「木戸に立ち掛けし衣食住」の11個を参考に話題を持ちかけていけば、相手の反応が良い “盛り上がる話題” が見つかるかもしれませんよ

4. とりあえず否定から入る

A:「先週末に、話題の『○○(映画)』を観たけど、面白かったよ!」
B:「でも、前評判の割には中身が薄かったよな」
A:「そうかな。ストーリーもよかったと思うけど」
B:「いや、話の展開がすぐに読めたよ」

(引用元:東洋経済オンライン|「優秀なのに嫌われる人」の話し方、5大共通点

こんな「何かと相手を否定する」「相手の話に共感しない」人はNGだと指摘するのは、アナウンサーの魚住りえ氏。特に頭の良い人に多い傾向なのだそう。これでは、相手が不愉快な気持ちになることは目に見えていますし、これ以上会話を続けたくないと思われても仕方がありません。

海外のエリートたちが学ぶ会話術に「インプロ」というものがあります。これは “Inprovision(即興演劇)” の略称であり、もともとは、役者がアドリブでセリフを言ったり台本外の動きをしたりする演劇の形式のひとつです。そのメソッドに、ハーバードやMITといった世界的なビジネススクールが注目し、ビジネスパーソン向けのトレーニングとして取り入れるようになりました。

インプロでは、「Yes, and -そうだね!さらにはね…」と、相手のアイデアを肯定したうえで新しいアイデアを付け加えていくのが基本となります。絶対に相手の主張を否定することなく、相手を尊重しながら新しいアイデアを重ねていくことで、相手に不快感を与えずに自分の意見も主張することができるのです。

「No」と言いがちな人は、いったん我慢してください。そして「Yes, and」と心の中で唱えて、その後に続けるべき言葉を考えることで、お互いにとってスムーズなコミュニケーションが実現するでしょう

***
会話が原因で評価を下げてしまうなんて、とてももったいないことです。当てはまったものがある方は、ぜひ改善に向けて動き出しましょう。

(参考)
ダイヤモンド・オンライン|「雑談力」や「聞く力」よりも○○力がコミュケ―ションのカギ
ダイヤモンド・オンライン|「仕事と私、どっちを取るの?」への、正しい答えかたは○○だと判明!
BizHint|メラビアンの法則
リクナビNEXTジャーナル|銀座のホステスが最初に学ぶ、話題づくりの「11文字」とは?
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