「もっと効率的に仕事がしたい」 仕事をする人なら誰でも思ったことがありますよね。
そうは思っても、自分には能力がないからこれ以上仕事を効率的に行うのは無理などと、仕事の早さに関して諦めてしまいがちです。確かに、仕事の早さはパソコンスキルや頭や要領の良さなど、個人の能力に依存しているような気がします。
しかしながら、経営の神様と言われた松下幸之助は、仕事について次のように述べました。
仕事には知恵も大事、才能も大事。しかし、もっと大事なことは些細と思われること、平凡と思われることも疎かにしない心がけである。
(引用元:名言DB|松下幸之助の名言|仕事で大切なこと)
この言葉の通り、成功者たちは仕事内容以外のちょっとした物にこだわりを持っていることが少なくありません。もしかしたらあなたの仕事効率は、少しの心がけで大きく変わるのかもしれませんよ。
今回は、成功者たちがこだわる3つの仕事道具について考えてみましょう。
その1:最高の一着にこだわってみよう
成功者の中には、毎日の服選びに時間を掛けないと決めている人がいます。
例えば、アップルの創始者スティーブ・ジョブズが、いつも黒のタートルネックとジーンズを着ていたことは有名ですよね。他にも、FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は、また毎日グレーのTシャツを着用し、オバマ大統領はグレーかネイビーのスーツを着まわしていたのだそう。
このように成功者たちは、同じ(ような)服を大量にもち、服の選択に時間をつかいません。
一般人とは少し違う、この違った習慣を彼らが取り入れるのはなぜでしょうか? この問いに対して、ザッカーバーグ氏は次のように答えました。
「たとえ小さな決断でも、繰り返し行っているとエネルギーを消費してしまうんだ。日々の生活の小さな物事にエネルギーを注いでしまうと、僕は自分の仕事をしていないように感じてしまう。最高のサービスを提供して、10億人以上もの人々を繋げることこそ、僕のすべきことなんだ。」
(引用元:Whats|毎日同じ服を着続ける成功者たち、その意外な理由とは?)
私たちは、服を選ぶときに「他の人と被らないか」、「色が派手すぎないか」、「逆に地味すぎないか」など、多くのことを考えますよね。この時に、すくなからず「意志決定の力」を使っています。一日にできる決断の数は限られているといわれています。小さな決断で、意志決定の力を使ってしまわないように、重要でない決断は仕組み化してしまうのもよいかもしれません。
その2:ノートの大きさにこだわってみよう
多くの有能なコンサルタントたちがこだわるのが、ノートです。
なぜなら、ノートは私たちの思考回路そのものだから。リクルートグループで活躍する、コンサルタントの森本千賀子氏は次のように述べています。
ノートのまとめ方は、その人の思考回路そのものです。自分なりの論理で要約したり、フレーム化することもなく、「聞いたまま」を雑然と記すだけではビジネススキルを疑われます。
(引用元:名言DB|森本千賀子の名言)
全く訳もわからずに聞いたセミナーのノートは、単語が羅列されているだけ。そのようなノートを書いたことはありませんか?
このように、ノートは私たちの思考を表しているのです。逆に言えば、整然としたノートを書くことができれば、私たちの思考はまとまると考えられます。だからこそ、コンサルタントたちはノートにこだわるのです。
また、彼らが選ぶのはより大きいノート。例えば、有名なコンサルタントである大前研一氏は、模造紙をノートとして使っているそうです。これは、なるべく大きいノートを使うことで、より創造力が湧くからなのだそう。さらに、全体を一目で俯瞰できるようになるため、思考を整理しやすくなります。
ノートにこだわれば、より思考が整理され、より仕事が効率的になるでしょう。
その3:靴にこだわってみよう
企業の経営者たちがこだわり、大切にしているのが靴です。 「おしゃれは足元から」、「靴を見ればその人の性格がわかる」と言われているように、靴は第一印象に大きな影響を与えます。
アメリカのカンザス大学によれば、靴を見るだけで、「内向的か社交的か」、「情緒不安定かどうか」といった内面の情報まで分かってしまうのだそう。しかしながら、経営者たちが靴にこだわるのは印象のためだけではありません。
アパレル大手のユナイテッドアローズの社長や大手ディスプレイデザイン会社である乃村工藝社の社長など、多くの経営者たちが訪れる靴磨き屋、千葉スペシャル。店長の大村賢哉氏は、靴を磨く理由を次のように語ります。
「ただキレイにするために磨いているのではありません。歩行は血液の循環を促すポンプ的な役割を担っていて、“足は第二の心臓”と呼ばれています。それを支えるのが靴であり、負担がかからないよう足になじませているのです。ピカピカなのは、あくまでも副次的な効果ですよ」
(引用元:シゴトサプリ|なぜ社長は靴磨き屋に行くの? キレイにするだけじゃないその役割とは)
私たちの体は、血流が悪くなると、頭痛や疲れ目、腰痛などの症状を示すといわれています。したがって、多くの経営者が靴を大切にするのは、つねに健康を保ち、仕事に集中するためでもあるのです。
自分に合った靴を大切にすることで、仕事に集中しやすい状態を作ることができ、より効率があげられるでしょう。
*** ・お気に入りの一着を用意し、悩む時間を短くする ・ノートはより大きい物を選ぶ ・靴は自分に合ったものを大切に手入れする
これらのことを意識すれば、仕事の効率はきっと上がるはずです。ぜひ試してみてください。
(参考) Study Hacker|ノート術で思考力を鍛える! 頭の回転が速い人の、情報と論理の整理法 Whats|毎日同じ服を着続ける成功者たち、その意外な理由とは? 名言DB|森本千賀子の名言 シゴトサプリ|なぜ社長は靴磨き屋に行くの? キレイにするだけじゃないその役割とは マイナビウーマン|「靴は私にとって◯◯」セレブやファッションデザイナーが残した”靴”にまつわる名言集 有楽町.TODAY|靴も人の顔と一緒で、手入れをすれば若くいられるんです! Pouch|「人を知りたいならその人の履いている靴を見ろ」はやっぱり正しかったことが判明! ウェルラボ|血流を良くすることが女性にとって大切な理由とは? 血めぐりの役割と温活のポイント