仕事や学校はもちろん、日々の生活を送る中でさまざまな困難と出会います。簡単に乗り越えられること、ちょっとやそっとでは解決しそうにないことなど、大きさはさまざまですが、そんな時に無理だと決めつけて諦めていませんか?
本当は困難に見えることにこそ、自分から進んで立ち向かうべき理由があるのです。今回は困難な課題に挑戦することで成長できる3つの理由を紹介します。
1.困難に思えることはとても魅力的
なぜ、困難を目の前にすると「達成するのが難しそう」と考えてしまうのでしょうか。 自分の能力では手が届かないと思ったり、今まではとても考えつかなかった問題だったり、理由はさまざまでしょう。しかし、「達成するのが難しそう」と考えてしまう困難を達成すればするほど、自分にとって“大きな成果”に変わるものなのです。
誰にでもできることに成功しても、そこまでの達成感は得られませんが、自分にしかできないことを成功させることで努力したことの価値が上がってきます。また、自分が「挑戦しよう」と思えるような好きなことなら、たとえ難しそうだと思った困難でも乗り越えられるでしょう。
バスケットボールの神様といわれるマイケル・ジョーダンはこう言っています。
もし壁に突き当たっても、あきらめちゃだめだ。どうやって登り、越えていくかを考えて、もがいてみるんだ。
(引用元:地球の名言|マイケル・ジョーダンの名言)
困難を達成させることはもちろん、どう達成させるかを考えること自体も“大きな成果”となるのです。
2.失敗から学ぶことがある
発明家トーマス・エジソンは、多くの発明を残しながらもその分多くの失敗もしてきたのは有名な話ですよね。
「失敗したわけではない。それを誤りだと言ってはいけない。勉強したのだと言いたまえ」。また、「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ」
(引用元:Dreamer|発明王は失敗王!エジソンから学ぶ「失敗を乗り越える」7つの方法)
困難なことは最初から成功する必要は全くありません。挑戦すること自体がひとつの経験となり、挑戦したという事実が成長に繋がります。始めから成功すれば儲けものですが、失敗からしか学べないこともたくさんあるのです。「失敗は成功のもと」ということわざがあるように、失敗があるからこそ成長につながるでしょう。
失敗することでどこでつまづいたのかがわかり、次にやる時はそこを改善して取り組むことができるので、より良い結果となるでしょう。「絶対成功しなきゃ」と思うと挑戦するのに躊躇してしまいますが、「最終的には成功できるように頑張ろう」と思えば無理なく取り組めるのではないでしょうか。
3.自分から立ち向かうことで道が開く
誰に強制されたわけでもなく自分から立ち向かった課題は、最後にはどんな形であれ、必ず道が開くでしょう。なぜなら、人間は一度覚悟を決めるとどんなことでもできるからです。また、成功するために試行錯誤することが自身の成長へと導いているのです。
何もしなければ絶対に進歩しませんよね。しかし、行動を起こすことによって何かしらの結果が出て、そこから次に取るべき行動が見えてきます。次の行動の指針を得るためには、まず挑戦することが大切なのです。
*** マイケルジョーダンも、エジソンも困難に対しては「挑戦する」「試行錯誤する」という思想を持っているようです。 絶対に成功しなければならないとか、成功しなければ全てがムダになるとか、そんなことはありません。取り組むプロセスが、何か別の副次的な成果を生むと言うことは往々にしてあるものです。「結果がすべて」という言葉は威勢がよくて、かっこいいものに見えますが、いつもそううまくいくものでもありませんし、失敗に思えたことが何かを生み出した例は枚挙にいとまがありません。 その意味で、立ちはだかる困難はチャンスの山。諦めてしまう前にいちどじっくり取り組んでみてはいかがでしょうか。
(参考) 遠越段|『偉人たちの失敗』(2015), 総合法令出版 宇野千代|『行動することが生きることである―生き方についての343の知恵』(1993), 集英社 羽生善治|『挑戦する勇気』(2002), 朝日新聞社 畑村洋太郎|『失敗学のすすめ』(2000), 講談社 Dreamer|発明王は失敗王!エジソンから学ぶ「失敗を乗り越える」7つの方法)