もうすぐ受験を終え、晴れて大学生になる人や社会人になる人たちがいますよね。独り暮らしをするときに、多くの人が新しい生活用具を購入する季節。その中でも欠かせないものの一つが電球やシーリングライト。「電球=白熱灯」のイメージはないですか? 今まで何気なく使っていたこれらの昭和の発明品が今、危機に立たされているのを知っていますか?
時代の流れは蛍光灯・白熱灯からLEDへ
昔は電灯=蛍光灯・白熱灯でしたが、最近はLEDがどんどん普及しています。その理由は、寿命が長いだけではなく環境にも優しいから。地球温暖化防止や温室効果ガス削減への取り組みという視点からも注目されています。
LED照明の場合、電球の比べた場合の電力消費量(W)が少ないのです。そのため、同じ明るさでも、電球では、60W使用する所を、LEDなら7.2Wで行けるという事になります。電気を使用しないという事は、その分、火力発電であれば、石油を燃やす必要がなくなることから、CO2の削減にもなり、環境によいということになるのです。
出典:LEDの光をあなたへ|地球(環境)に優しい
昨年には「蛍光灯は圧倒的に効率を上げれば(LEDのエネルギー消費効率に)ついて来られるが、白熱灯はそこまで効率が上がる技術はない。結果としてなくなっていく」と、甘利明経済再生相(当時)が発言したこともあり、将来的には家庭の灯りもLEDが中心になっていくのかもしれません。
それなら新生活で色々買いそろえるとき、LEDにしてしまっては? LEDは従来の白熱灯や蛍光灯と違って商品により大きく差が出ることは、よく知られています。同じようなつくりだからと何も見ずに買って帰ると、その暗さにがっかりする可能性大。快適な学生生活や社会人のスタートを切るときに、電器のことで悩むのはもったいないですよね。今のうちに理解しておくと、必ず役に立ちますよ。
デスクに適した明るさってあるの?
あります! まず知るべきは、ルーメン(lm)という単位。私たちはずっと白熱灯の「○○ワット(w)」という数字に慣れ親しんできましたが、LEDの明るさの単位はこのルーメン(lm)。この数字が大きければ大きいほど明るいという数値です。 たとえば60Wの白熱灯と同じ明るさを求めるなら、810lm以上のものを選ぶ必要があるそうです。
次に色。その目安となるのがケルビン(K)。これは、色温度と呼ばれるものの単位で、数値が高ければ高いほど青白くなり、低いと温かみのあるオレンジ色になります。実はこれ、夜空を彩る星の温度と同じ仕組みだそう。なかなかおもしろいですよね。
さて、やっと本題です。それでは勉強に適したLEDはどのようなものなのでしょう。簡単に説明すると、「6200K程度のもの」。あるメーカーが研究した結果、この数値であれば白地に黒の文字がはっきりと見えるということです。 色は、昼光色。ちょっと青みがかったクールな印象です。目に負担をかけないためにも、覚えておいて損はありません。
くつろぐための明るさ
勉強や仕事にと集中するデスクに適した明るさの次にご紹介したいのが、くつろぎの空間を創り出すLED。デスクとは異なり、様々なデザインやタイプがあるのがリビングに飾る電器。ペンダントタイプからシーリングタイプまでいろいろと好みに合わせて選べるのが嬉しいですね。
リビングやキッチンで快適に過ごしたい場合には、「部屋の畳数×400lm」が適していると言われています。また、好みによって色温度を選ぶことも併せてお勧めします。同じ電器でもリモコンで切り替えられるタイプを選べば、その日の気分によってお部屋を彩ることができますね。
*** 私たちが生活する上で欠かせない電気。数年後に廃止されてしまうなら、今からLEDにしておいても良いですよね。新生活の買い物の際にはこちらの記事を参考に、新しい生活にふさわしい「灯り」を選んでくださいね。
(参考) 朝日新聞デジタル|白熱電球からLED電球に切り替える際、失敗しない為の7つの点 Only1 Press|白熱電球からLED電球に切り替える際、失敗しない為の7つの点 PANASONIC|LEDデスクスタンド・LEDスタンド 機能比較表 大塚商会|LED電球の明るさ・LED照明の明るさ | LEDの光をあなたへ|地球(環境)に優しい 電磁波問題市民研究会|白熱灯の製造・輸入 政府が「実質禁止」方針か