理数嫌いを乗り切って京大理学部に合格した私の『丸暗記ノート』の作り方。

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あなたは物理が好きですか? 文系の人の最も嫌いな科目と言えば物理が鉄板ではないでしょうか。 筆者は理系学部を志していたにも関わらずいわゆる「理数科目」、特に数学と物理が苦手でした。特に物理など、模試で偏差値30台をとってしまったこともあります。並ぶ数式や文字に頭を抱えてしまったことも一度や二度ではありません。

しかし数学も物理も、理系学部を受験する上で避けては通れません。そんな中で、散々克服法を悩んだ結果たどり着いたのが、「まとめノート」ならぬ「丸写しノート」です。

badge_columns_1001711まず「丸写し」

丸写しノートとは、その名の通り「丸写し」をするノートです。と言っても何もかも写すわけではありません。間違えた問題があったら、その問題と解答をノートに丸写しするのです。 点数の悪い模試を写すときは、気が重かったのを覚えています。しかし、この間違えた問題は将来の伸びしろだと思い、コツコツと続けました。「東大首席弁護士」で有名な山口真由さんは著書の中で、仕事におけるミスが多くて落ち込んだ時、こう考えて自分を鼓舞したそうです。

「これだけ直されるということは、 伸びしろがあるということ」そう思えるといろいろ楽になりました。「できないことがいけないのではなく、できないままでいるのがいけないのです」はじめのミスは勉強の一つ、そこから多くを学んだものが勝ちだと思いました。

出典:『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』

時間がないときは問題はコピーを貼り付けてもかまいませんが、解答は必ず自分の手で写してください。

badge_columns_1001711自分で考え方を書き込む

解答を写しながら、考え方を確認していきます。どのようにして答えが導き出されるのか、どうやって考えをつなげていくのかをきちんと把握することはとても大切です。 考え方が間違っていたところや勘違いしていたところ、自分では思いつかなかったところなどを重点的に読み込んでいきます。そして、一通り把握したら、「どうしてこういう答えになったのか」を自分の言葉で書き込んでいきます。 この時、違う色を使うとわかりやすいです。

自分の言葉とは、たとえば、「どうしてこの式を使うのか」「どうやって式を変形したのか」などです。問題を解いた時の自分の思考をメモするということですね。解答を読んでいるとなんとなくわかった気になりますが、自分の言葉で書いていく作業は「真の理解」をしていないとできません。 私の場合、物理の考え方が苦手だったので、よく図を書き込んでいました。このメモを書くことで思考が整理され、次に同じような問題が出たときに落ち着いて対処できました。

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badge_columns_1001711定期的な見直しを

もちろん、ノートを作ったからには定期的に見直すことが大切です。一週間に一回や、ノートが10ページ溜まったら、など自分の中で区切りをつけておくと良いでしょう。 ノートがたまっていくにつれて、自分の間違えやすいところや苦手な分野などがあぶりだされていくはずです。自分の苦手なところがわかると、本番でもそこに注意しつつ、落ち着いて解けるでしょう。そうなったらしめたものです。

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いかがでしょうか。復習をすると同時に、思考の整理をする。自分の言葉で整理することで、ただ教科書や参考書の解答を読み通すよりもすっきりと思い出しやすくなります。ぜひ実践してみてくださいね。

参考: 『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』著者: 山口真由

京都大学理学部所属。三重県立伊勢高等学校卒業。現在大学では、化学、地学など幅広い理系分野を学んでいる。小学生への学習指導も行っている。

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