コンピューター業界は、PCからスマホ、そしてウェラブルや、クラウド、IOT(Internet of things —もののインターネット)と、その変化はすさまじいものがありますね。その中でも、コンピューターとネットワークの進歩を支えてきた、二つの法則を見てみましょう。 コンピューターそのものの発展は半導体の進歩無しには成し得ませんでした。まずは半導体の進歩を支えた「ムーアの法則」です。
ムーアの法則
ムーアの法則とは、「1年半ごとに性能を2倍(スピードを早め、省電力、省スペースにする)に改良することを40年間続けると、100万倍の性能の進歩になる」という考え方。半導体業界ではこの法則こそが長年製造プロセスのバイブルでした。
半導体の集積密度は18~24カ月で倍増し、チップは処理能力が倍になってもさらに小型化が進むという法則。〜中略〜法則は現在でも成立しているとされている。
(引用:コトバンク|ムーアの法則)
簡単に言うと、定期的な見直しを行うことで、倍々ゲームのようなすさまじい速さで成長していく、というもの。これを自分自身の成長に当てはめて考えてみましょう。
1,2年に一度、習慣を見直すだけで可能性は無限に広がっていきます。それは何も、そんなに大層な習慣でなくて良いのです。例えば、「人の話を遮らない」「怒っているときに話さない」「勇気をもっていつも最初に質問する」「知らない人にアドバイスを求める」「朝早起きする」「毎日散歩する」などで十分。
ちょっとした意識で変えられるような簡単なことでも、これが習慣になってしまえばその後の人生にプラスの影響を与えているのをたくさん見てきました。新しい習慣にするには、最低でも半年、だいたい1-2年かかります。人生90年の時代と考えると、まだまだ何十回ものチャンスがあります。
ある開発責任者は、ムーアの法則についてこのように話します。 「ゴールははっきりと明確ではない。霧のようなものだ。そばまで行くと少し道が見える。少し行くともう少し見える。そうやってすこしずつ進んでいくと40年たったのだ。」 目標やゴールへの道筋も、はじめはきれいに見えないものです。しかし、霧の中ではじめの一歩を踏み出さなければ、進歩を始めることはできないのです。
メトカーフの法則
もう一つの法則は、ネットワークの法則である、「メトカーフの法則」です。
メトカーフの法則(メトカーフのほうそく、Metcalfe's law)は、通信網に関する法則。「通信網の価値は利用者数の二乗に比例する。また、通信網の価格は利用者数に比例する。」というもので、例えば通信網に対し現在の3倍の費用をかけると(利用者を3倍にすると)、その通信網の価値は9倍になるという考え方である。
(引用:コトバンク|メトカーフの法則)
メトカーフの法則というのは、「ネットワークの価値は利用者数の二乗に比例する」というもので、例えばネットワークに対し利用者を3倍にすると、そのネットワーク網の価値は9倍になるという考え方です。こちらも、やはり倍々ゲームで価値が上がっていく様子を示しています。
私も、パートナーやコーチの集まりに参加し、自分の課題や決めかねていることについてアドバイスをもらうことがあります。その際には、多くの人の意見を聞くほど、自分の決定についての自信がついてくることを感じます。また逆に、自分のアドバイスや行動で相手に影響を与えることを理解すると、いろいろな人にアドバイスをもらうことへの抵抗がなくなります。着眼点が広がり、気づきを得ることも増えてきます。
これはまさに、人的ネットワークが拡大することにより、その価値が増大しているということを示唆しているのではないでしょうか。
*** いかがでしたか? 小さな動きを継続していくことでその効果は無限大に広がります。これらを応用して、自分のスキルを上げてスピードを加速することで、これからの人生の可能性を最大化しましょう。
参考 コトバンク|ムーアの法則 コトバンク|メトカーフの法則 WIRED 50年を経た「ムーアの法則」とは何だったのか