日中に最高のパフォーマンスを発揮するための、朝に “絶対にやらないほうがいい” 4つの悪習慣。

1日の始まりである朝。学校や会社へ「さあ、行くぞ!」と意気込んでしゃっきり起きる人もいれば、「もっと寝ていたいな……」と後ろ髪を引かれる思いでベッドからはい出す人もいるかもしれませんね。

じつは、多くの人が何気なく行なっている朝の行動に、日中の勉強や仕事の効率を下げかねない悪習慣があることをご存じでしょうか。なかには、半ば常態化しているために、今回の記事を読んで衝撃を受ける方もいるかもしれません。しかし、これから挙げる事項を改善すれば、朝から好スタートを切って有意義な1日を過ごせるようになりますよ。朝に絶対にやらないほうがいい4つの悪習慣をご紹介します。

1. スヌーズ機能を使用する

スマートフォンの目覚まし機能に搭載されているスヌーズ機能。アラームを一度止めても数分後に再び鳴るように設定できる、あの機能です。寝過ごし防止ツールとして常用している人も多いでしょうが、そこには大きな落とし穴があります。今まで1,200人以上の睡眠の悩みを解決してきたという、ナイトケアアドバイザーの小林麻利子氏によれば、スヌーズ機能はかえって寝起きが悪くなる要因になってしまうのだそう。

睡眠時は、“浅い睡眠” と呼ばれるレム睡眠と、“深い睡眠” と呼ばれるノンレム睡眠が、およそ90分の感覚で繰り返されています。眠りに落ちた直後はノンレム睡眠から始まり、徐々にレム睡眠に移行、このサイクルが周期的に続きます。そして、すっきり心地よい朝を迎えるためには、浅い睡眠であるレム睡眠の状態で目覚めるのが理想とされているのです。

しかしスヌーズ機能を使用すると、一度目のアラームで目覚めたあとに二度寝してしまう場合があります。つまり、眠りに落ちた直後のノンレム睡眠の状態で、スヌーズ機能により半ば強制的に起こされる事態に。理想的な目覚めとは真逆の起き方をすることになってしまいます。確かに二度寝は気持ちがいいものですが、朝は一度目のアラームで起床して、仕事や学校に備えたほうが良さそうです。

とはいえ、普段スヌーズ機能に頼りがちな人が、一度目のアラームでしっかり起きるのは難しいかもしれません。そんな方に試してみてほしいのが、指定の時刻に光で起こしてくれる「光のアラーム時計」を使うこと。なぜならば、睡眠を促進するホルモン「メラトニン」は、光を浴びることで分泌が抑制されるからです。さらに、起床後に部屋のカーテンを開けて朝日を浴びれば、体は一気に覚醒に向かうでしょう。スヌーズ機能ではなく「光」を味方につければ、朝からすっきりと起きられるようになりますよ。

朝の悪い習慣01

2. 起きた直後にパソコンやスマートフォンをチェックする

パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデジタルデバイスが「一家に1台」ではなく「ひとりに1台(あるいは2台、3台)」になった昨今、目覚めたらそれらをすぐに起動させてニュースやSNSをチェックという人も決して少なくないはず。しかし、吉祥寺森岡眼科の森岡清史院長は、こういった生活の危険性を次のように述べています。

「目を酷使する生活によって自律神経のバランスが乱れ、頭痛や肩こり、不眠などのさまざまな不調を引き起こす人が増えています」(中略)「パソコンやスマホなど近くのものを見続けている間は、目の周りの毛様体筋が緊張しています。交感神経が長時間働きっ放しになるため、自律神経のバランスが乱れやすくなるのです」

(引用元:NIKKEI STYLE|スマホやPCで自律神経に不調 目のケアを習慣に ※太字は編集部が施した)

自律神経研究の第一人者である小林弘幸氏によれば、「一度乱れた自律神経のバランスは、相当意識した方法を駆使しない限り、そのまま戻らず1日中引きずってしまう」とのこと。ただでさえパソコンやスマートフォンを普段から使うことが多い現代の生活です。日中の勉強や仕事をスムーズに進めるためにも、朝から画面を見つめ続けるのは避けたほうがよさそうです

情報化社会といわれる昨今ですが、自分にとって本当に必要な情報は、実際はごく一部という場合がほとんどでしょう。SNSやメールなどでの返信だって、すぐにする必要のあるものは限られているはずです。普段、パソコンの画面と対峙して仕事を行なっている人や、日中はスマートフォンから片時も手が離せないという人も、朝の短い時間帯くらいは、デジタル端末から離れた生活を送ってみてはいかがでしょうか

朝の悪い習慣02

3. 朝食をお腹いっぱい食べてしまう

なにかと慌ただしい朝、つい朝食を抜きがちという人は少なくないでしょう。農林水産省の発表によれば、朝食を抜くと、脳の栄養源となるブドウ糖が十分摂取されていない状態となるため、日中に集中力の欠如が発生する可能性があるとのこと。

では逆に、朝からお腹いっぱい食べればいいのかというと、どうやらそういうわけでもなさそうです。脳科学者の茂木健一郎氏の調査によれば、多くの人が、空腹時のほうが「頭の回転が速くなる」「緊張感や集中力が格段にアップする」と感じていると答えたのだとか。

人間の脳は、食事をすると満腹中枢が満たされることで、パフォーマンスも著しく低下します。脳のゴールデンタイムである朝時間に「今日の朝食はいつもより少し食べすぎた」では、朝イチバンからトップスピードに入ることも叶わないでしょう。

(引用元:茂木健一郎 (2013),『脳を最高に生かせる人の朝時間』, すばる舎.)

とはいえ、朝食をとってはいけないというわけではありません。茂木氏も、朝食をとることの大切さは認めています。ただし、もし早朝から勉強したり大事な仕事に取り組んだりする場合は、朝食を食べる前のほうがよいとのこと。ぜひご自身の朝食習慣を見直してみてください。

朝の悪い習慣03

4. 早朝のランニング

ランニングに打ちこむランナーの姿は、特に休日の朝によく見かける光景ですよね。朝活としてランニングを実施している人も多いのではないでしょうか。しかし、医療法人社団双壽會秋津医院の秋津壽男院長いわく、早朝ランニングはおすすめできないのだそう。

人間の自律神経とは、交感神経と副交感神経という正反対の働きをする二つの神経から成り立っています。夜はリラックスした状態で眠りに就くため副交感神経が勝り、朝目覚めると活動的になるため交感神経がしだいに優位になります。つまり朝は血圧が上がり、夜間の脱水も加わって血液が凝固しやすい状態ですが、このままランニングをすると、脈拍が増えて血圧がさらに上昇し、心筋梗塞のリスクが高くなるのです。

(引用元:Asagei PLUS|秋津壽男“どっち?”の健康学「健康づくりに始めたランニングの落とし穴 はまってしまうと危ない中毒性にご注意を」

一見、健康に良さそうな早朝ランニングですが、身体に悪影響を与えるという本末転倒な結果になることもあるのですね。

秋津院長は、ランニングに代わる朝の運動としてウォーキングを推奨しています。ウォーキングは適度に休憩ができるため身体に負担がかからないのはもちろん、生活習慣病の予防やストレス解消なども期待できると、秋津院長は語ります。生活が不規則になりがちで改善したいと考えている人は、朝活として早朝ウォーキングを行なうのも手かもしれませんよ。

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我々が当たり前にやっている行為が、医学的・科学的観点から見ると必ずしも正しくないという例は、決して珍しくありません。正しい知識を学び、朝の過ごし方を良いものにすれば、日中の勉強や仕事も捗り、今よりも充実した生活が送れるようになりますよ。

(参考)
東洋経済オンライン|明日から試したい、「スッキリ寝起き」のコツ スヌーズ機能は寝起きに悪影響?
医療法人社団小白川至誠堂病院|睡眠
NIKKEI STYLE|スマホやPCで自律神経に不調 目のケアを習慣に
StudyHacker|1時間早く起きるだけで心身が整い、頭も冴えわたる。自律神経のメカニズムに沿ったパフォーマンス向上法【小林弘幸『カリスマの言葉』第1回】
農林水産省|朝ごはんを食べないと?
茂木健一郎 (2013),『脳を最高に生かせる人の朝時間』, すばる舎.
Asagei PLUS|秋津壽男“どっち?”の健康学「健康づくりに始めたランニングの落とし穴 はまってしまうと危ない中毒性にご注意を」

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