どうしてもやる気がおこらない。いろいろ試してみたけれどやっぱりどうにも気分が盛り上がってこない。そんな経験、誰にでもありますよね。
今回は、やる気(モチベーション)をコントロールする方法について紹介します。
勉強は「かっこいい」がモチベーション
全ての行動の源となるモチベーション。そもそも、モチベーションとはどのように起こるものなのでしょう。
ダニエル・ピンク氏の『モチベーション3.0 持続する『やる気!』をいかに引き出すか』によると、モチベーションを生み出す根源的な欲求は柿の3つ。
[自律性]自分の人生を自ら導きたいという欲求 [熟達]自分にとって意味のあることを上達させたいという衝動 [目的]自分よりも大きいこと、自分の利益を超えたことのために活動したい、という切なる思い
出典:「モチベーション3.0 持続する『やる気!』をいかに引き出すか」 ダニエル・ピンク著
「勉強をする気になれない」という時はつまり、勉強にこれらの要素を見いだせていない状態。それならば勉強することと、この三つの要素のどれかがしっかりリンクするようなマインドに持っていけば良いのです。
例えば「インド式計算をマスターして暗算が早くなったら、もてそう」とか「歴代総理大臣をスラスラ言えたら友だちをびっくりするだろうな」と考えるのは一瞬、ヨコシマなことのようですが、これらは上記で言うと[熟達]となります。 また「プログラミングが出来たら、将来、好きなアプリを作って、それを売る会社を作ることができる」というのは[自律性]にあたりますし、「英語ができるようになって、東京オリンピックでボランティアガイドをやりたい」は[目的]となるでしょう。
こう考えると、勉強は決して試験で良い点数をとるためにするためのものでも、良いと言われる会社に就職するためにするものでもなく「自分が輝くためにするもの」という考えになるので、やる気も自然と湧いてきます。
汚い部屋はネガティブ思考を呼ぶ
さて、ここまでで少し勉強の意味を見いだせたのではないでしょうか。それでは次は、勉強の環境によってもやる気を引き出してもらいましょう。
毎日勉強をするあなたの部屋。整理整頓はできていますか? 掃除をするメリットは部屋がきれいになること。しかし、それだけではありません。「掃除を完璧にした!」という達成感は自信を呼び起こしてくれます。加えて、無心で掃除をすることにより、心の迷いも消えスッキリとします。
やろうと思ったけど教科書が見つからなかったら出来なかった、勉強するはずが参考書を探しているうちに大掃除になってしまった、なんていうのはありがちな現実逃避です。
ありがちだからこそ、そういった状況を呼び起こさないように常に部屋を綺麗にしておきましょう。試験前の貴重な勉強時間が掃除時間になってしまったら、あまりにもったいないですものね。
仲間から刺激をもらう
同じような目標を持つ仲間は刺激をくれる貴重な存在。やる気のない自分を奮い立たせてくれます。「7時から9時までの2時間、必ず勉強をしよう」「今週中に古文の単語を50個覚えよう」など、共通の目標を決めて取り組んでみてはどうでしょうか。
一人だとスマホの誘惑に負けたり、頻繁に休憩を入れたりしたくなるような時でも、真剣な仲間の姿を想像することで「自分も負けていられない」とモチベーションも高まります。
***
モチベーションをコントロールできるようになると、たいていのことはうまくいくような気さえします。さまざまな場面で役に立つこの技術。ぜひお試し下さい。
(参考)
Wiki How |How to Love Studying
Unclutterer|Scientists find physical clutter negatively affects your ability to focus, process information
日立ソリューションズ|金井壽宏のモチベーション講座