長時間パソコンに向かって作業をしているうちに、猫背になっていませんか?

お茶の水整形外科機能リハビリテーションクリニック院長である銅冶英雄医師によると、猫背は集中力の低下をもたらすだけでなく、腰痛や肩こりの原因にもなるそう。近い将来、腰痛や肩こりに悩まされないためにも、今のうちから正しい座り方を身につけることをお勧めします。

正しい姿勢で仕事をすることは、デスクワークなどで座ることの多い現代人にとって必須のスキルかもしれませんよ。

腰痛や肩こりで能力は30%低下する!

デスクワークやパソコン作業などでつい前かがみになってしまい、猫背の状態になってしまうと、肺が圧迫されて脳に十分な酸素が行き渡らないため、集中力が低下してしまいます。また、猫背が原因で腰痛や肩こりが引き起こされることも多いようです。

2013年に健康日本21推進フォーラムが行った「疾患・症状が仕事の生産性等に与える影響に関する調査」によると、腰痛や肩こりなどの不調がある場合、仕事のパフォーマンスは約30%も低下することがわかりました。

医学博士である石川善樹氏は、ストレスコントロールなどへの科学的アプローチに関する著書の中で、上記調査の結果について以下のように述べています。

腰痛、首・肩こりがあると生産性は平均でおよそ70点まで下がり、やる気や集中力も65点まで下がることがわかりました。コミュニケーション能力も73点まで下がっています。

(引用:石川善樹著(2016),『疲れない脳をつくる生活習慣』,プレジデント社.)

やる気や集中力、コミュニケーション能力が約30%も低下している状態で仕事を続けていたら、ここぞという商談や、社内プレゼンなどで大失敗をしてしまうかもしれません。また大失敗にはならなくとも、凡ミスを連発してしまう可能性も……。

猫背を矯正し正しい座り方を身につけることで、集中力をアップさせ、仕事のパフォーマンス向上につなげましょう。

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正しい座り方とは「骨盤を立てること」

では、正しい座り方をするにはどうすればよいのでしょうか。

「正しい座り方とは背筋を伸ばすことだ」と思っている方が多いのではないでしょうか。しかし、気を抜くと猫背に戻ってしまいやすいため、背筋を伸ばすだけでは正しい座り方を保つことは難しいのです。

実は正しい座り方のポイントは、「骨盤を立てること」なのです。骨盤を立てるには、座る時に前かがみになって腰掛け、そこから上体を起こしましょう。少々分かりにくい場合は、座った状態で万歳をしてみると良いでしょう。万歳をすると、自然と骨盤が立つはずです。骨盤を立てたら、椅子を引き、机と椅子で体を挟むような状態にすると、正しい姿勢を維持しやすくなります。

そしてパソコン作業の際は目線の高さに注意してください。目線を下げてしまうと猫背に戻ってしまうので、パソコンディスプレイの高さは、なるべく顔の正面にくるようにしましょう。

姿勢を正すことのさらなるメリット

骨盤を立てる意識を持つことができれば、背筋は自然に伸びるものです。そしてこの背筋が伸びた状態にもさらなるメリットがありますよ。

それは背筋が伸びることによって、気持ちが積極的になるということです。ハーバード大学の研究から、背筋を伸ばすと「テストステロン」という男性ホルモンが増加するということがわかっています。そしてこのホルモンは、決断力を高めたり、積極的になったりする効果があるのです。

チャンスをものにするためには、積極性が必要不可欠。正しい姿勢によって積極性が高まれば、昇進に関わるような仕事が回ってきた際にも臆せずに挑戦することができるでしょう。

また、座ったときの姿勢を良くすることで、立った状態でも正しい姿勢をとりやすくなります。ゆえに、上司や取引先にプレゼンをするときも、積極性が発揮され、説得力のある素晴らしいプレゼンができるはずです。

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正しい姿勢で仕事をすればまさにいいことづくめです。現在の仕事のパフォーマンスを上げるため、そして、将来の自分のために、正しい姿勢を維持することを習慣づけましょう。

(参考資料)
HUFFPOST|腰痛・肩こりによる代償…日本全体で、3600億円⁉︎
PRESIDEN Online|正しい座り方は、「背筋ピン」ではなく「お尻をグイッ」
堀田秀吾(2017),『科学的に元気になる方法集めました』,文響社
毎日新聞 医療プレミア|腰痛と首こりの原因は猫背にあった
石川善樹著(2016),『疲れない脳をつくる生活習慣』,プレジデント社.