ムダな情報の「断捨離」を! SNSやメルマガの超効率利用法

ネットリテラシー、ありますか?

インターネットが発達した現代、外部の情報を手にいれるのは非常に簡単になりました。しかし、それと同時に、雑多で不要な情報が大量に舞い込んでいるのもまた事実です。

少しだけ興味のあるTwitterアカウントやFacebookページをフォローしてしまい、後からやめればよかった……。なんて感じている人はいませんか? あるいは、メルマガにバシバシ登録してしまい、後悔している人はいませんか?

今日は、必要な情報だけをスマートに取り入れてこの情報化社会を生き抜く術を、筆者の経験からお教えしましょう。

自分でフォローしたはずなのに……「スパム化」の恐怖

この世の中、有用な情報は自分から動かないと入ってきません。しかし、忙しい毎日の中で、常にアクティブでいることは難しいものです。

そのために便利なのが「SNSとメルマガ」。気になるページや団体のアカウントをフォローしておけば、アクティブに動かなくても情報が入ってきます。筆者も、キュレーションメディアのSNSアカウントをたくさんフォローしていますし、メルマガも複数登録しています。

しかし、少し困ったことがあるのです。

それは、全く興味のない記事やお知らせも、同時に受け取ってしまうこと。こうなると、もはやスパム。自分が興味をもって動いた結果「スパム化」を招くなんて、皮肉なものですね。

むやみにSNSをフォローしメルマガに登録することは、脳科学的に見ても「スパム」と言えそうなのです。それは、人間の脳は一度に情報処理できる量が決まっているから。なんでも、日常生活で入ってくる音や光などの雑多な情報で、脳はすでにパンパンなんだとか(参考:池谷裕二著(2001),『だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法』,ライオン社.)。なおさら、情報の取捨選択が大事だというわけなのです。

アクティビティを加速する「NO フォロー、NO メルマガ」

筆者がおすすめするのが「NO フォロー、NO メルマガ」です。

今まで「興味があるから」フォロー・登録していた「メルマガ、SNS」をきっぱりやめましょう。当然、スパムアカウントの無差別フォロー攻撃にも、迷惑なDMにも遭わなくなります。

「そんなことしたら情報が入ってこなくなるじゃないか」

こんな反論がありそうです。 しかし、問題ありません。情報は、自分からチェックしに行けばいいのですから。 そのための手順は、次の通りです。

  1. まず、自分がフォローしているアカウント・登録しているメルマガをチェックしましょう。

  2. 次に、その中でこの一ヶ月でチェックしたものだけを選び出します。一ヶ月以上見ていないものは、これからも見ることはまずないでしょうから、この際思い切って除外します。

  3. そして、今後もチェックすると決めたアカウント、サイト名をどこかにメモしておきます。スマホを使うのが便利でしょう。

  4. ここからが「NO フォロー、NO メルマガ」の醍醐味。通勤・通学電車の中や、昼休みの時間を使って、そのサイトをチェックしに行きます。今まではSNSやメールで「自然と目に入っていた」記事やお知らせを、自分から能動的に選びにいくのです。もし気になる情報があれば読み、無ければページを閉じましょう。待ちの姿勢をやめ、自分から情報を取りにいくのが、この方法です。

見たいものだけチェック。これが時間の節約につながる。

こんなの、時間の無駄じゃないか! と言う人がいるかもしれません。 しかし、本当にそうでしょうか。

これまでは、TwitterやFacebook、メールボックスを逐一チェックしていました。その中で気になったものに関して読んでいたわけです。

「NO フォロー、NO メルマガ」でも、本質は同じです。各サイトをチェックし、気になったものを読む。スパムアカウントやDMのノイズがないことを考えると、むしろこの方が時間は短縮できるはず。

これまでは、興味のないものを含め、様々な記事やお知らせが目に入ってきました。本当に重要な連絡や情報が紛れることだってあったはず。そのロスがなくなること考えれば、効率UPも間違いなしです。

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もう「受け身」は終わりにしよう。情報社会をアクティブに生き抜く

この「NO フォロー、NO メルマガ」の何がいいかといえば、情報に対する姿勢が変わる、ということです。筆者自身、TwitterやFacebookのフォローをしていた頃は

「まあ、何かいい情報があったら流れてくるだろ。」 「とりあえずフォローしとこ。ポチ。」

くらいのスタンスだったのですが、フォローやメルマガをやめてからは、

「きちんとチェックしないと情報が漏れてしまう。」 「どの情報が本当に役に立つんだろう。」

という風に、情報に対してよりクリティカルに、アクティブに接するようになりました。

このアクティビティは、脳科学的に見ても効果的です。脳科学者である池谷裕二氏によれば、積極的に取りに行った情報の方が、受動的に受け取った情報よりも、記憶に残るといいます。

たとえば、ネズミのヒゲの脳反応を見てみましょう。(中略)実験を行うとネズミは、ただ待っているだけのときと、積極的にヒゲを動かして触りに来るときがあります。(中略)自ら情報を探りに来たときは、受動的に情報を得たときよりも、十倍も強く神経細胞が活性化します。(中略)つまり、脳は積極的な姿勢で得た情報を重要視するのです。

(引用元:池谷裕二著(2011),『受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法』,新潮社.)

***

よく「アンテナを張れ」と言いますが、Twitterやメルマガ自体は「アンテナ」ではありません。

氾濫する情報の中で、どれが自分に役立つか、自分の手で取捨選択することこそが、本当の意味でのアンテナなのです。

参考 池谷裕二著(2001),『だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法』,ライオン社. 池谷裕二著(2011),『受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法』,新潮社.

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