仕事や勉強に追われて睡眠不足に陥ってしまうことはしばしばありますよね。そんなとき、つい「今日全然寝てないからやばい」などと言ってしまってはいませんか?

その言葉、実は睡眠不足の悪影響を助長させているかもしれませんよ。

プラシーボ効果とは

「プラシーボ効果」とは、「薬効成分の含まれない偽薬(プラセボ)を本物の薬だと思い込んで摂取しても症状が緩和される」という治療効果のことです。

幼少期に軽いケガをした際、「痛いの、痛いの、飛んでいけ」と言ってもらうと、多少なりとも痛くなくなったような気がしませんでしたか? 「痛みが飛んでいく」ということが現実的にありえないことを理解していないような幼い子供は、その言葉とジェスチャーにより本当に痛くなくなったと信じることができるのです。これも、プラシーボ効果のひとつです。

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思い込むことの重要性

睡眠不足にも、このプラシーボ効果を活用することができます。

米国コロラド大学の研究チームが、学生を使ってある実験を行いました。その実験とは、「良い睡眠がとれていないと学習テスト等で良い結果がでない」といった旨の情報を与えると同時に、睡眠の質を計測するふりをして、半分の学生には「上質な睡眠がとれている」、残りの半分の学生には「良い睡眠がとれていない」と虚偽の情報を伝えたのちに注意力や記憶力を測定するテストを受けさせるというもの。

結果、実際の睡眠の質に関係なく、「上質な睡眠がとれている」と虚偽の計測結果を伝えられた学生のほうが圧倒的に良い点数をとりました。つまり、寝不足であっても「よく寝た」と自分に暗示をかけることによって高いパフォーマンスを臨むことが可能なのです。

「寝る前にはホットミルクを飲む」などの習慣を作り、たとえ2、3時間しか眠れない日でもその習慣を継続することで自分を騙せるとより効果がありそうですね。

夜通しで仕事や勉強をした次の日にはつい「今日2時間しか寝てないからしんどい」などとぼやいてしまいたくなるものですが、それではパフォーマンスに悪影響です。ぐっと堪えて「ぐっすり眠れた」と思い込みましょう。

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プラシーボ効果の活用

プラシーボ効果を活用することのできる場面は多数あります。

20代のビジネスパーソンの中でも「学生の頃と比べて疲れやすくなった」と感じている方はいませんか? 学生時代と比較して睡眠時間も休日も少なくなった今、疲労が溜まるのは当然ですが、これも「年をとったな」という思い込みによって身体能力まで低下しているマイナスのプラシーボ効果といえるのです。

「年をとった」と感じるだけでも体には悪影響。そうならないためにも「月に一冊は新しい本を読む」など、常に新鮮な気持ちでいられるような習慣をもって「自分はまだ若い!」と思えるような生活ができると疲労も溜まりにくくなるのではないでしょうか。

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睡眠不足アピールは往々にして嫌がられるもの。もちろん睡眠は毎日しっかりととることに越したことはありませんが、どうしても睡眠不足に陥ってしまうときには周りのためにも自分のためにもぐっと堪え、「よく寝た」と言い聞かせて自分を騙してしまいましょう。

(参考)
カラパイア|「ぐっすり眠れた!」と思い込むだけで集中力、記憶力を向上させることができる(米研究)
ROCKET NEWS 24|「実際の睡眠時間」よりも「しっかり眠れた!」と思い込むほうが効率よく脳が働くことが判明
株式会社RUDDER|睡眠不足に対するプラシーボ効果
STUDY HACKER|加齢は気から……? 人は「脳」から年をとる。