まずは “自問” から始めるべし。成果を生み出すための「3つの質問」を東大生が試してみた。

仕事で成果がうまく上がらなかったり、作業の効率が悪かったりして悩んではいませんか? 社会で活躍するには、自分の仕事の質を上げていくのはとても重要なことです。

そこで今回は、アメリカの実業家であるブライアン・トレーシーの著書『フォーカル・ポイント―仕事の「その一点」に気づく人、気づかない人』に書いてある「仕事の効率を上げ、成果を生み出すための質問」を3つ実践してみた結果をご報告いたします。

同書は、人生や仕事の質を高めるためにできることは、本質的には「重要なことを増やして重要でないことを減らす」「新しいことを始めて古いことをやめる」しかないと述べ、その上で以下のように述べています。

「もっとも大切なポイントを見きわめる能力」が、あなたが人生においてどれほどのことを達成できるかを決める

(引用元:ブライアン・トレーシー著, 片山奈緒美訳(2002),『フォーカル・ポイント―仕事の「その一点」に気づく人、気づかない人』,主婦の友社.)

「大切なポイントを見極める」ことを実現するために自分に投げかける質問を以下で3つ説明いたします。自分の目標を明確にした上で、以下の3つの質問に答えてみてください。

1. 変えられる習慣はあるか?

最も効率的な「自分を変える努力」は、習慣を変えることです。

その日によって違った行動を取り入れようとすると、そのたびにエネルギーを使わなければなりません。しかし、習慣は一度身につけてしまえば持続しやすいもの。

習慣を変えることは、車を動かすことに似ています。動き出しは遅いのですが、スピードにのってくれば後はスムーズに走れるようになります。1ヶ月続けられた習慣は、その後苦労なく続くものなのです。まずは、1ヶ月続くまで習慣を変える計画を立ててみましょう。

「変えられる習慣はあるか?」 この問いを、筆者自身、自分に投げかけてみました。まず、自分の1日を客観視して、大学に行って講義を受けて、家に帰って……、と1つずつ書き出していきます。その上で、「変えられる習慣はあるか?」と考えたところ、電車通学で2駅を歩く習慣を思いつきました。

筋肉も衰えずに済みますし、教科書を録音して歩きながら聞いていればその時間も自身のスキルアップに利用できますよね。この習慣をつけてから、「全く運動する時間がない」という時もコンスタントに運動する時間を確保できるようになりました。

1週間ほど行動の記録を取り続けて毎日出てくる行動があったら、それが今のあなたの習慣です。そこに1ヶ月力を入れて改善することで、これからの成果を劇的に変えることができるでしょう。

2. その仕事をする(しない)ことが、どんな意味を持つだろう?

無意識に続けている行動を新しい行動に変えるために重要となる質問です。

これからの成果を変えるということは、今の行動を変えるということ。そして今の行動を変えるには、まず今の生活を客観視する必要があります。その上で価値のある行動をしている時間を増やせば、これからの成果が変わってくるのです。

「その仕事をする(しない)ことが、どんな意味を持つだろう?」この問いを自分に投げかけてみました。具体的には、スマートフォンのロック画面に「その仕事をする(しない)ことが、どんな意味を持つだろう?」というメモのスクリーンショットを設定しました。

そうすることで、スマートフォンを見るたびにこの言葉を見て自問自答することができます。その結果、意味のない行動をしていることがわかりました。たとえば、テレビをだらだらと見る、漫画を読むなどの行動をしている時間が予想外に多いことに気付いたのです。

目標に照らし合わせて「意味があるのかどうか」を判断することで、将来の成果につながる行動を増やすことができます。

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3. 自分の職業に一番役立つスキルはなんだろう?

「80対20の法則」はご存知でしょうか。あらゆる仕事において、重要な仕事は全体の20%である、という考え方です。つまり、今やっている仕事のすべてに対してスキルアップしていくよりも、その20%に絞ったほうが、より効率的に仕事の質を上げられるということ。

「自分の職業に一番役立つスキルはなんだろう?」 この問いも、自分に投げかけてみました。その結果、就職などをする上でコミュニケーション能力が重要であると考えました。そこで、コミュニケーション能力をつける習慣をつけることにしたのです。

具体的には、毎朝コミュニケーションに関する本を読んだりコミュニケーション能力の高い人を観察したり……。今まではしなかった行動をできるようになり、コミュニケーション能力も少しずつ上がっているように感じています。

*** 適切な問いを設定しなければ、良い答えも出ません。今回ご紹介した3つの問いに答えを出し、実行することで、明日からの生活は成果に結びつくものになるでしょう。

(参考) ブライアン・トレーシー著,片山奈緒美訳(2002),『フォーカル・ポイント―仕事の「その一点」に気づく人、気づかない人』,主婦の友社. ブライアン・トレーシー著,門田美鈴訳(2015),『カエルを食べてしまえ! 新版』, ダイヤモンド社. 古川武士著(2010),『30日で人生を変える「続ける」習慣』,日本実業出版社.

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