自信をセルフコントロールせよ! “勝負強さ” が身につく2つのメンタルトレーニング

みなさんは、ここ一番の勝負に強い方でしょうか。学生なら試験や部活動の大会など、社会人の方なら仕事で大事な取引を成立させたい時など、「ここぞ!」というときにプレッシャーに負けてしまって、本来の実力が出せなかったという経験をされたことが、もしかするとあるかもしれませんね。

大事な場面で成功をおさめるには、そのためのスキルを高めることももちろん重要です。しかし、最終的には自身の強いメンタルがものをいうと言っても過言ではありません。今回は、自分の実力を存分に発揮するための「勝負力」を身につける方法についてお伝えします。

勝負強い人・弱い人の特徴

そもそも、勝負に強い人と弱い人の特徴には、いったいどのような違いがあるのでしょうか。大きな違いのひとつとして挙げられるのが、「自信の有無」です。

勝負強い人の中には、自分に自信がある人が多くいることでしょう。他の人に比べてスキルが優れているという場合だけでなく、たとえ他の人より劣っていたとしても自分に自信があれば、本来の実力以上の結果が出せることがありますよね。自信があることが勝負強さに繋がっているのです。

その一方で、自信のない人は、たとえスキルが高かったとしても実力を出し切れず勝負に負けてしまうということがあります。思考は行動に影響を及ぼすもの。メンタルの弱さは図らずも高いスキルを発揮する妨げとなってしまうのです。

アスリートディレクターであるイワン・ジョセフ氏も、どんなタスクを遂行するのにも最も必要なのが「自信」であると述べています。つまり、勝負に勝つためには自信が大きな役割を持っているということ。「勝負強い人はメンタルが強い」ということが分かるでしょう。

とは言っても、自信があまりなくても勝負には強い人や、自信があっても勝負に弱い人もいらっしゃるかもしれません。自信がなくても勝負に強い人は、「詐欺師症候群」の可能性があります。スキルは高いのに、「この結果は偶然だ、本当の自分はそんな良い結果が出せるわけない」と自分を騙してしまっているのです。また、自信があっても勝負に弱い人は、「自分のスキルなら大丈夫だろう」と油断していたり、スキル自体の自己分析が足りなかったりする場合があります。ただこのタイプの人の場合、スキルを高めれば勝負強さを高めることができます。どちらにせよ、継続して勝負に勝ち続けるためには、スキルのみならずメンタルの強さも必要不可欠なのです。

勝負強くなるには、メンタルトレーニングが大切

これまで見てきたように、勝負強さには自信の有無が関係しています。そこで、「自分に自信を持っている状態」をメンタルの強さの指標として、どうすればそれを身に付けることができるのか考えてみましょう。

実は、スキルと同様にメンタルの強さも、トレーニングを行うことによって鍛えることができます。

もともと本番の勝負に強い人の中には、メンタルを強くする必要などないのではないかと考えた方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、そのような人にもメンタルトレーニングは有効です。メンタルトレーニングコーチである大儀見浩介氏によると、もともと勝負強い人でも、メンタルのトレーニングによってもともとの勝負強さをさらに高めたり、油断ややる気のムラを無くしたりすることができるのだそう。

メンタルトレーニングは、ここ一番の勝負に弱い人のみならず勝負強いと自負する人にとっても役に立つのです。

「勝つ」メンタルの鍛え方

では、私たちが勝負力を身につけるためにはいったい何をすれば良いのでしょうか。具体的なメンタルトレーニングの方法をご紹介します。

1. セルフコンディショニング

セルフコンディショニングとは、自分自身で心と身体のメンテナンスを行うということ。メンタルと身体には密接な関係があります。そのため、自信を持ち自分のメンタルを強くするには、まず身体の調整から行なおうというのがこの考え方です。

東海大学体育学部教授の高妻容一氏によれば、起床時間や練習時間を当日と同じスケジュールに合わせたり、ストレッチをしたりして身体を本番に慣らしておくと良いのだそう。例えばスポーツの大会であれば、当日同様のスケジュールで過ごすことでメンタルに余裕ができ、自分の実力を十分に発揮することができるようになるでしょう。

セルフコンディショニングは、運動だけでなく勉強や仕事にも応用できます。絶対に合格したい試験がある時や、重要なプレゼンがある時などの大事な場面では、焦らずいつも通りにこなすことが成果を出すにあたって重要になってきますよね。余計な不安や焦りからの体調不良に陥らないためにも、本番のタイムスケジュールを確認してできるだけ合わせるようにしてみてください。

2. セルフトーク

セルフトークとは自分で自分に話しかけること、つまり独り言です。「自分ならできる」といったポジティブな言葉を頭で考えるだけでなく、それを実際に声に出して言ってみてください。勝負に勝つイメージを自分に意識させることが大切です。

ポイントは、自分を追い詰めないような言葉を選ぶことです。例えば、大変な状況に陥った時、「どうしよう」、「私にできるはずない」などと自然に口をついて出てしまうことがあるかもしれません。しかし、そのあと「でもきっと大丈夫」と不安を打ち消す言葉を付け足すことで、ネガティブな感情をうまく受け流すことができますよ。

*** みなさんも、ぜひお伝えした方法を試してメンタルを鍛えてみてください。勝負力が身につき、きっと結果にも良い影響が現れるはずです。

(参考) 日本経済新聞|日々実践 メンタル向上術 試合に勝つ…心理的準備と実力発揮のテクニック ハフィントンポスト|いわゆる「メンタルトレーニング」は必要か? logmi|「自信はすべての能力に勝る」 人生がうまくいかない時に読んでほしい、自信を育てる3つのコツ WEDGE Infinity|そもそもメンタルトレーニングって何? STUDY HACKER|“本番に弱い”を乗り越える。勝負強いメンタルを乗り越える3つのコツ メンタルヘルス情報サイト|セルフコンディショニングのポイント

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