アイディアがなかなか出せずにいつも困る。
アイディアが浮かんだとしても、広がりすぎて収束できない。

このように、アイディアを出すことが苦手な人や、アイディアを出せたとしてもまとめることが苦手で最も良い結論が分からない人は、少なくないのではないでしょうか?

今回は、どちらの悩みにも効果的な発想法を紹介します。それは、「制限」を使って効率よくアイディアを生み出すという技術。仕事でもプライベートでも使えるとても簡単な発想法なので、ぜひ一緒に練習していきましょう。

制限を使うメリット

制限を使ってアイディア出しをするとは、アイディアに条件をつけるということです。この発想法では、その条件を満たすものの中だけでアイディアを出していくことになります。

では、制限を使ってアイディア出しをするメリットとはどのようなものなのでしょうか?

メリットは主に2つあります。

1. アイディアがより具体的になる
制限を使うことによる1つ目のメリットは、想像がより具体的で明確になるということです。

例えば、恋人から、希望のデートプランについて聞かれたとしましょう。このとき、「どこに行くのがいいかな?」と聞かれる場合と、「夏らしいことをしたいと思うんだけど、どこがいいかな?」と聞かれた場合、どちらの方がよりアイディアを出しやすいでしょうか?

前者の場合、0からの発想をすることが求められます。「どこがいい? ってざっくり聞かれても……」と思ってしまうことでしょう。ですが後者の場合は、「夏」というテーマが設定されています。その枠の中で考えればいいので、アイディアを出すのが少し楽になりますよね。

このように、アイディア出しに制限をつけると、より具体的に想像することができるようになるのです。この例の場合は、「夏」という1つの制限でしたが、この制限を増やせば増やすほど想像はより具体的になっていきます。

2. 発想の効率が良くなる
2つ目のメリットは、制限を設けることによって、アイディア出しの効率が格段に上がるということです。

再び、先ほどの例で考えましょう。何もテーマを設けなかった場合には、発想の基準がないためにあちこちに考えが広がってしまい、アイディアを絞ることが難しくなったのではないでしょうか? 一方、「夏」という1つのテーマを決めた場合には、「夏らしいこと」に集中して考えを出すことができましたよね。

「アイディアは出せるけどなかなかまとまらない」といった悩みは、効率よくアイディア出しができていないことによるもの。アイディアに制限をつけることで、その悩みは解消することができます。

以上のように、制限つきでアイディアを出すことは、アイディアが浮かばない人・アイディアは浮かぶけどまとまらない人、どちらにとっても有効な方法であると考えられるのです。

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実際にやってみよう

発想に制限をつけることのメリットを理解したところで、実際にやってみましょう。

皆さんが、日ごろアイディア出しで困るのはどのような場面でしょうか?
仕事で企画を立案するとき、夕飯に何を料理するかを決めるとき、デートプランを考えるとき……。私たちは日々色々な場面で、よりよいアイディアを出すことが求められていますよね。

今回は、いま自分がアイディア出しを求められていることにあてはめて、一緒に練習してみましょう。最初なので紙とペンを使ってやってみてください。慣れてくると頭の中だけで考えることができるようになりますよ。

【方法】
方法はいたって簡単です。アイディアをより具体的にするために、掛け算の方式でいくつかの制限を作っていきます

制限の数はいくつでも良いのですが、数が多くなればなるほど自由度がなくなり、アイディアをひねり出す作業が必要となります。今回は練習として、3つの制限を作ってやってみましょう。

例えば、あなたが上司に「今度親子連れを対象にイベントをやろうと思っているから、何か面白い企画考えてよ」と言われているとしましょう。その場合は、以下のように3つの要素を掛け算して、アイディアを出していきます。


(画像は筆者にて作成)

やり方が分かったら、さあ、あなたの例でも実践してみましょう。

【制限をつけるときのポイント】
アイディアに制限をつけるときのポイントは、あらゆる制限を拒まないということです。
〇〇と△△の組み合わせは、合わないかな? と思っても、ためらわないでその制限を採用してみてください。そうすると、意外と斬新なアイディアが生まれ、よりクリエイティブな発想をすることができます。

「アイディアを考えることが苦手」という方にとって、このような制限をつけることはアイディアをひねり出す練習になりますよ。制限の数を増やして自由度を低くすれば、よりアイディアをひねり出すのが大変になります。発想の良いトレーニングになるでしょう。

また、この発想法は「アイディアがまとまらない」方にとっても役立つもの。散らばってしまったアイディアをいくつかの条件の組み合わせによってまとめれば、新しい意外なアイディアに出合えるかもしれません。

***
制限をうまく利用することは、新たなアイディアを生み出すのに大いに有効です。
どんな時にもよりクリエイティブになれる、そんな発想のテクニックをあなたも身に着けてみてはいかがでしょうか?

(参考)
プレジデントオンライン|アイデアは「制限」がなければ出てこない
本屋さんTRIP|あなたの潜在能力を引き出す簡単なのに誰もやらない方法とは?
東洋経済ONLINE|「創造性」は鍛えることで身につくものである