衝動買い、よくしますか?
有名人の衝動買いみたいに、カバンや時計なんてほどじゃなくても、喉が渇いたからジュース、お腹が空いたから肉まん、のように。 細々としたものを衝動買いしてしまう人って、意外と多いのでは?
わかっちゃいるけどやめられない。この「衝動買い」の原因は、計画性のなさ。 考えてみると、計画的にものごとをすすめることができれば、勉強してスキルアップすることなんて、そんなにむずかしいことではないのです。計画をきちんとたて、それを着実にこなすためにはどんなことを知っておけば良いのでしょうか。
今日は、衝動買い研究からわかる、計画性の付け方講座です。
衝動買い研究からわかる計画の重要性
計画性がない、って言われることありませんか?
行き当たりばったりでことを進めてしまい、周りの人に迷惑をかけたこと、誰しも経験があるはずです。
電気通信大のマーケティングの研究グループが、まさにこの「計画性」について研究していました。なんでも、計画性のない人ほど、衝動買いをしやすいんだとか。
グループによれば、そもそも衝動買いが起こる理由は商品棚のいろいろな部分に目がいってしまうから。キョロキョロと様々な商品を見ているうちに、あれって必要だったんじゃないっけ…?そういえば欲しかったような気が…?と考えてしまうんだとか。
そうやってキョロキョロする分、商品の選択にかかる時間もなんと4倍以上に伸びてしまうことがわかっています。
なぜ商品棚のいろいろな部分に目が行ってしまうかといえば、買うものを決めていなかったから。つまり計画不足ですよね。買うものを決めていれば、まっすぐその欲しい商品のところに行けますから、無駄な商品を買うこともない。時間だって短縮できたはずです。
さらに、衝動買いをする場合には、金額が小さいほど迷いなく買ってしまうことがわかっています。当然のことではありますが、計画をたてないと、小さなリスクを軽視しがちになってしまうんですね。
これは衝動買いだけの話ではありません。
プランを立てないと、どうしても余裕がなくなります。実行するので精一杯になってしまうい、本来なら避けなきゃいけない小さなリスクを回避する余裕もなくなってしまうんです。「仕方がないから、とりあえず終わらせよう」といった具合に。
無計画のデメリット
①実行に時間がかかる
②迷いが生じる
③小さなリスクを回避しにくくなる
こんなところでしょうか。衝動買いの原因は、かなり一般的な話にも適用できそうですね。
計画の立て方のコツ3選
ではこれらのデメリットを回避するためには、どんな風にして計画を立てればいいのでしょうか。ただやみくもに考えても、いい計画はたてられません。プラン二ングの際に意識すべきことを、ご紹介しましょう。
①どのくらいの時間で終わらせるのか、締め切りを設定する
計画性のないデメリットの一つが、時間が余計にかかってしまうことでした。ならば、計画の段階ではそれを防がなければいけません。たとえば、今日はSkype英会話の予定が入っているから、英単語の予習は電車内で済ませておく、など。計画を段階にわけ、それぞれの段階にどのくらい時間が必要なのかということを決めてしまいましょう。
②その計画で実行したいことはなんなのか、行動の目標を設定する。
衝動買いを始めとして、計画を立てずに実行すると、迷いが生じます。本当は何をしたかったのか、どうして行動しているのか。それがわからなければ、迷うのも当然です。そこで計画を立てる際には、「自分は今から実行する計画で、何を達成したいのか」を具体的に決めておきましょう。
Skype英会話の場合で考えると、最終的な目標は「英語を使えるようにする」ということのはず。その最終目標をもとに、今日の具体的な行動ターゲットをイメージしましょう。
③リスクを予想し、その影響を具体的にイメージする
計画を立てても、完璧にうまくいくことは少ないでしょう。むしろ、リスクが生まれて当然と考えるべき。計画の段階では、そのリスクを予想し、どのくらい影響がでるものなのかを考えておきましょう。
たとえば、電車内で覚えようと思っていた単語のリストを家においてきてしまったとしましょう。ありえますよね。そんな時、なにもせずにぼーっとしてしまうのはもったいないもの。不慮の場合に備えて、たとえばカバンに「時間が急に出来たときのための単語リスト」を入れておくとか、いつも1冊は英語の本を入れておくとか、あらかじめ準備をすることもできます。
具体的に影響を考えれば、リスクに対して敏感になれます。事前に対策を立て、イメージしておくことは非常に重要です。
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いかがでしょうか。衝動買いという非常に日常的な例から、計画性の大切さ、プランニングのコツがみえてきました。
今度からみなさんも、ぜひ実践してみてください。
参考 西名亮, 諏訪博彦, 小川祐樹, & 太田敏澄. (2012). 4 商品接触過程に基づく顧客の迷いに関する研究 (I-5 企業・産業・経済 1, セッション I, 自由報告). 社会情報学会 (SSI) 学会大会研究発表論文集, 2012, 113-118.