みなさんは、初対面の相手に良い印象を持ってもらえる自信がありますか。

例えば、就職・転職・異動などの機会に新しい組織に加わる際や、営業や接客の仕事をしている場合には、初対面の人と会う機会が多いと思います。初対面の相手に良い印象を与えることができれば、その後良好な関係を築くことができ、仕事の話もスムーズに進みやすくなるもの。相手には自分のことを「良さそうな人だな」と思ってもらいたいですよね。しかし、最初の印象が悪ければ前途多難です。

そこで今回は、初対面の人に好かれない人の特徴と、自分について相手に好印象を与える方法についてお伝えします。

初対面の人に好かれない人の特徴1. 「清潔感がない」

初対面の人に好かれない原因としてまず挙げたいのが、「清潔感がない」ということです。

仕事でスーツを着用する方は多くいらっしゃいますよね。しかしそのワイシャツに汚れやしわがあったり、裾がはみ出していたりすると、「だらしがない人なのかな」という印象を相手に与えてしまいます。仕事をするうえで、清潔感のある身だしなみはとても大切なのです。

例えば、航空会社のANAでは、「身だしなみはお客様の安心と信頼を得るために整えるもの」だと言われているそう。ANAの社員は、職務上初対面の顧客と接する状況が多いことから、パイロットやCA(キャビンアテンダント)だけでなく整備士に関しても、服装や髪型をはじめとする身だしなみをきっちりと整えるように定められています。これが顧客の安心感と信頼感につながるのです。

初対面の人との第一印象の中でも、最も相手にイメージを与えやすいのが「見た目」。人と会う時には清潔感のある状態を心がけましょう。

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初対面の人に好かれない人の特徴2. 「聞き下手」

次に、「相手の話を聞くのが下手である」という点も、初対面の人にとっては良い印象を与えません。

仕事であれプライベートであれ、初対面の人と話す時は相手がどのような人なのか見定めようとしますよね。相手が自分の人の話を真摯に聞いてくれれば「この人は信頼できそうだ」と思うもの。一方で、こちらの話を遮って私見を述べたり、会話の最中にスマートフォンを触ったりしてしまうような人のことは、あまり信頼できないと感じるでしょう。

コミュニケーション・カウンセラーの高嶌幸広氏は、「聞き上手になることのメリットは大きい」と言います。高嶌氏の解説をまとめると次の通りです。

「人間誰しも自分の話をしたいものなんです」と高嶌さん。その中にあって、話を聞こうという態度を示すと、相手は存在を認められたという気持ちになり、本心を語ってくれるようになる。聞く側は、相手が本当に求めているものや、問題に感じていることがわかる。そして、そこに質問を投げかけて話をもっと深く、発展したものにできる。結果としてお互いの間に、信頼や共感の関係も生まれやすくなり、スムーズなコミュニケーションを実現できる。

(引用元:日経ウーマンオンライン|「聞き上手」になれる15のポイント)太字は筆者にて施した

初対面の相手との会話をスムーズなものにするためには、自分が発話することばかりに気を取られるよりも、相手の話をよく聞くことを意識するほうが良いということですね。

これまで、自分の「聞く態度」をあまり意識したことがない人は多いかもしれません。ですが、実は「聞き下手」な人は意外と多いもの。バージニア大学院教授であるEd Hess氏は、21世紀において最も大切なビジネススキルは「聞く力」であるにもかかわらず、その力が備わっていないビジネスパーソンは多いのだと言います。初対面の人と良い関係を築きたいなら、「相手の話を真摯に聞く」というアプローチをしてみてはいかがでしょう。

初対面の人に好かれない人の特徴3. 「言葉の選び方が悪い」

3つ目に、「言葉の選び方が悪い」人は、初対面の人に好かれるはずがありません。

例えば筆者は、大学で講演を行った外部講師に対して「さすが、話し方がすごくお上手ですね」などと感想を述べている学生を見かけることがあります。その学生にしてみれば精一杯相手を称えたつもりかもしれませんが、これはとても失礼な言い方。目上の人に評価を下すような物言いとなっているからです。

この例のように、自分は普通に話しているつもりであるにもかかわらず、なぜか相手を怒らせてしまうという状況に、思い当たる節のある方はいらっしゃるでしょうか。もしかしたら、あなたの言葉選びが悪いのかもしれませんよ。

ビジネス作家の臼井由妃氏によれば、相手に良い印象を与えるためには、言葉の中に誠意を込めることが重要であるのだそう。共感や喜び、いたわりの気持ちを発言に絡めるのです。また、相手との立場の違いをわきまえることも大切。講演を聴講した学生と講師、上司と部下といったような、立場の違いを念頭においた言葉を選ぶ必要があります。こうしたことを気をつけながら、発言する前には一呼吸おいて、自分の言葉の選び方が適切なものであるかどうか考えてみてください。

例えば、自分より目上の相手から有益な話を聞いた場合。「大変参考になりました」と言ってしまう人は多いかもしれませんが、これは「聞いた意見を自分の足しにする」という意味になることから、失礼にあたることがあります。「とても勉強になりました」や「ぜひ見習わせていただきます」に置き換えると良いでしょう。

初対面の人に好かれる人が意識していること

ここまで初対面の人に好かれない人の特徴を見てきましたが、逆に、初対面の人に好かれる人は、会話の際にいったいどのようなことを意識しているのでしょうか。2つのポイントをご紹介します。

1. 初対面の人に好かれる人は「明るい表情」を心がけている

初対面の相手との会話において、明るい表情を見せることはとても大事です。

初対面の場面では、お互いに緊張しがち。緊張から相手への態度がそっけなくなってしまうこともあるかもしれませんが、柔らかい態度で接すれば相互の不安を和らげることができます。文教大学教育学部教授の井上清子氏の研究によれば、初対面の人と笑顔で接すると、相手に明るく親しみやすい好印象を与えることができるのだそう。恥ずかしくてもうつむいたり真顔になってしまったりするよりは、はにかんでいても微笑みを浮かべている方が良いのです。

実際に、トップセールスパーソンは笑顔を重視しているようです。外資系教育会社のブリタニカ社で、世界142支社中2位の個人売上げをあげたことがある和田裕美氏。今は営業コンサルタントとして活動する同氏は次のように言います。

「第一印象が悪かったら、次はもう会ってもらえません。一流の方々は挨拶を含めた最初の5秒間を大切にして、必ず笑顔をキープしています」

(引用元:PRESIDENT Online|一流営業は「先手必笑」笑顔5秒キープの挨拶をする

どうしても笑顔が苦手という方は、笑顔づくりのトレーニングをしてみましょう。マナーコンサルタントの西出ひろ子氏が勧める以下の方法をぜひ実践してみてください。

「お客さまに好印象を持っていただける笑顔づくりのポイントは『目』にあります。どうすればできるのかというと、まず鏡に向かって鼻から下をマスクや本などで隠します。そして、感じのよい目の表情になるように、自分の目を動かしてみましょう。これを朝晩繰り返していると、自然と口角も上がって、顔全体で微笑むことができます」

(引用元:同上)

2. 初対面の人に好かれる人は「ポジティブな表現」を心がけている

先ほどもお伝えしていたように、初対面の人との会話における言葉の使い方はとても重要です。相手との会話が弾むよう、よりポジティブな表現を用いるようにしましょう。

著作家である中谷彰宏氏によれば、ほんの少し表現を工夫すれば、相手に与える印象をアップさせることができるのだそう。例えば、初対面の相手の興味について知りたい時なら次のような具合です。

NG:「〇〇にはご興味ありませんよね」
相手の興味を一方的に否定したことに対して失礼になる。

OK:「〇〇にお詳しそうですね」
相手が本当に〇〇に詳しい人であれば嬉しく感じ、たとえ詳しくなかったとしても否定しやすい。だから話が弾みやすい。

言葉の使い方ひとつで、初対面の人に与える印象は大きく変わります。ぜひ意識してみましょう。

***
初対面の人と良い関係を築いていくために、みなさんも自分の印象を高め、相手に好かれる方法を実践してみてください。

(参考)
中谷彰宏(2017),『好かれる人が無意識にしている言葉の選び方』,すばる舎.
井上清子(2014),「表情が初対面の相手に与える印象」,生活科学研究,36巻,pp.183-194.
東洋経済ONLINE|厳禁!初対面の印象を悪くする「NG言動」
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日経ウーマンオンライン|「聞き上手」になれる15のポイント
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