スマホアプリは "配置" が命! 勉強を継続するための「スマホ模様替え」の技術

「勉強を始めてみたものの、続かない……」 「どうすれば勉強を継続できるのだろう」

そんな風に悩んでいる方は多いことでしょう。いざ勉強を始めてみても、ついつい漫画を読んでしまったりTwitterを見てしまったりして、思ったように勉強が進まなくて困ってしまいますよね。また、スマートフォンに英単語暗記アプリを入れたのに、スマホを開くたびTwitterのアイコンに目を奪われ、気づいたら結局1回しか使わずに、ずっとホーム画面の肥やしになっていた、という経験はないでしょうか。

自分も、勉強系のアプリをインストールしては、使わなくなってアンインストールし、また勉強熱が湧き始めたらインストールして……なんて不毛なループに陥ったことがあります。

今回ご紹介するのは、「ホーム画面を活用して勉強意欲を持続する」という方法です。基本的な方針は、「使いたい機能を使いやすい位置に置く」こと。たかが配置、されど配置。理想的なホーム画面に模様替えすることには、思いがけない効果があります。

理想的なホーム画面に模様替えに必要な時間は、たったの10分。その10分をかけるだけで、今日からは自然と勉強に向かえるようになるはずです。あなたの行動を変えるホーム画面の模様替えの方法について、ご紹介します。

「スマホの模様替え」がなぜ効果的なのか?

スマホの模様替えの方法についてお伝えする前に、なぜスマホの模様替えが効果的であるのかについて、説明しましょう。

自分は漫画が大好きなのですが、大学のテスト前になると、普段本棚に並んでいる漫画を全てダンボール箱の中に入れて紐で縛り、クローゼットの奥に封印しています。すると、ついつい読んでしまうことがありません。また、漫画を読みたいと思ってクローゼットの奥から漫画を引っ張り出しても、きつく縛ってある紐をほどいているうちに罪悪感が芽生え始め、「やっぱり勉強に戻ろう」と思い直すことができます。

しかし、問題はスマホです。勉強中は遠くに置いたりカバンにしまったりしていますが、どんなに切羽詰まった時期でも友人などからの連絡がありますので、1日に何回かはLINEを見るために最低限スマホを見ることになります。またテスト勉強中は、勉強が嫌になってきた頃に「なんとなく」スマホを見てしまいます。すると、ホーム画面のTwitterのアイコンが目についてしまい、誘惑に勝てずにアプリを開いてしまう……ということもあるのです。

そこで筆者が考えたのが、「漫画をクローゼットの奥にしまい込むように、スマホのアプリも使いにくいところに置けばいいんじゃないか」ということ。いわば、「スマホの模様替え」です。

人間の意思決定は、その行動の結果もたらされる得と損を天秤にかけてなされると言われています。よって、「面倒くささ」という「損」を増やしたり減らしたりすれば、どの行動を選ぶのかを少し変えることができるのです。これにより、勉強の習慣化を助けることができるというわけです。

ホーム画面の整理方法

勉強中、ついスマホの誘惑に負けてしまうという方は、今すぐスマホのホーム画面の整理を実行しましょう。

ホーム画面の整理は、アイコンの位置を移動することによって行います。スマホの画面に並ぶアイコンを別の場所に移動させたいときは、数秒間タップし続けてアイコンが揺れ出したら、アイコンを適切な場所に移動してください。また、アイコンを2つ重ねることでフォルダを作ることもできます。詳しくは以下のサイトに載っていますので参考にしてみてください(機種が違う場合は、機種ごとのやり方に従ってください)。→iPhone Wave|iPhoneでホーム画面のアイコンを整理する

ホーム画面を整理するときに意識することは、「使いやすい位置に使いたいものを配置する」ということ。基本的にはこれだけでオッケーです。

まず、勉強関連のアプリをダウンロードしましょう。そして、ホーム画面の一番手前に置いておきます。例えば、TOEICの対策をしたいのであれば英単語暗記アプリをダウンロードして、一番目立つところに置いておくのです。また、自身の勉強に役立つサイトがあれば、スマホを開いたときにすぐに利用できるよう、片っ端からホーム画面に追加しましょう。とにかく、「使いやすい位置に使いたいものを」が鉄則です。

勉強系のアプリを配置するだけでなく、勉強の妨げになるSNSなどのアプリはなるべく奥に隠して、見にくくすることも重要です。ログアウトしておくとよいでしょう。そうすれば、「つい」見てしまうことがなくなります。

また、ロック画面に自分の理想の姿(例:「次のTOEICで800点達成する!」といった目標)、あるいは理想の風景(例:志望する大学のキャンパスの写真)を貼っておくことも効果的です。

スマホを開き、ロック画面を一目見てからホーム画面に移るたびに、「理想像のリマインド→今見るべきアプリ、サイトのまとめ」という流れが自動的に作れます。スマホは1日に何回も見るもの。少し模様替えしてみるだけで、自分自身をも変えるきっかけになります。

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ホーム画面を模様替えする効果

この模様替えにより、「一貫性の原理」が働きます。一貫性の原理とは次のような意味。この原理が働けば、今後さらに勉強に対するモチベーションが高まっていくのです。

人は自身の行動、発言、態度、信念などに対して一貫したものとしたいという心理が働く。この心理を「一貫性の原理」と呼ぶ。

(引用元:Wikipedia|一貫性の原理

スマホを開くと、ロック画面やホーム画面で「勉強しようとする自分」を思い出すことができます。ホーム画面を見るたびに、「そういえば、勉強しようと思って変えたんだなぁ」と思い出せるので、初心を取り戻すことができるわけですね。勉強に対する気持ちを確認してから勉強に向かえば、その態度を維持しようという心理的な効果が働くのです。

このように、スマホのホーム画面の模様替えは、SNSという誘惑に勝ち、勉強系のツールにアクセスしやすくなるだけでなく、勉強へのモチベーションも維持し続ける効果があります。まさに一石二鳥とも三鳥ともいえるのではないでしょうか。

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「使いやすい位置に使いたいものを置く」ことを意識するというごく簡単な心がけではありますが、これからの行動を変え得る力が秘められています。デメリットが0なのもうれしいですね。また、ホーム画面を模様替えするだけでも結構気分が変わってすっきりするものです。ホーム画面の模様替えは、自分も試してみて大きな効果がありました。

英語と会計と……なんて考えて模様替えしていると、自分が今何をやりたいのか、何に無駄な時間を費やしているのかなど考えるきっかけになります。そのように考えながら最終的にできたホーム画面は、自分の価値観を反映したものになっていますので、スクリーンショットで保存してあとで見返すのもオススメです。

この記事を読み終えたあとの10分間、ぜひホーム画面を模様替えするのに使ってみてください! 勉強に対する考え方、行動が、昨日までとはちょっと変わってくるはずです。

(参考) Wikipedia|決定理論 iPhoneWave|iPhoneでホーム画面のアイコンを整理する Sanseido Word-Wise Web|10分で分かる「コミットメント」の意味と使い方 Wikipedia|一貫性の原理

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