もう限界! 行き詰まったときに試して欲しい4つの方法

考えれば考えるほど泥沼にはまってしまう……そんな経験はありませんか。

いくら考えても良いアイディアが生まれてこない。一生懸命考えているのに、解決策が浮かんでこない。いくら資料に向き合っても、頭に入ってこない。仕事でも勉強でも、このような状況に陥ることがあるでしょう。ちゃんとやらなきゃと真面目に一生懸命取り組んでいるのに成果がついてこないと、焦ったり諦めたくなったりしてしまいますよね。

今回は、行き詰まってしまった時の打開策を4つ紹介します。状況に合わせて使ってみてください。

一度寝かせてみる

集中が切れてしまった。もう何も思いつかない。そんなときは思い切って考えるのを止めて、思う存分休憩してみましょう。まだ終わってないのにと不安になってしまうかもしれませんが、行き詰まった状況で考え続けても、良い成果はあがりません。時間の無駄なのです。思い切って休憩し、一旦すべてリセットしてから再度取り組んでみてください。休憩前には思いつかなかったような良いアイディアがひらめくかもしれません。

また、一度その作業から離れて時間をあけることで、自分の仕事ぶりを冷静に見つめ直すことができます。思いをぶつけた手紙は、一度寝かせてから確認した方が良い、とよく言われますよね。仕事や勉強でも同じことです。仕事の資料や学校に出すレポートなど、良いものを作りたいのにどうしても前に進めなくなってしまったときはすっぱりと諦めて放っておきましょう(もちろん、時間の許す範囲で)。忘れたころに取り組んでみると、スムーズに進むようになりますよ。

違うことをやってみる

休憩したほうがいいと分かっていても、時間に追われていて、悠長に構えていられないという場面もあると思います。そんなときは、行き詰まってしまったこととは全く違うことに取り組んでみてください。別のことに取り組むことによって、ただぼんやりと待っているだけの休憩と比べて、短い時間でもしっかりリセットでき、集中力を取り戻すことができます。違うことをやるのは気分転換にもなりますよね。

このときに取り組むこととしては、単純作業がおすすめです。写経をしたりガムを噛んだりする行動が、集中するのに適していると言われますが、これらはいずれも単純作業。私がよくやっているのは1,000から7ずつ引いていく計算を続けることです。簡単だからこそ何も考えずに機械的に取り組めるので、意識が分散することなく、引き算に集中することができます。

作業に行き詰まり集中が切れてしまった状態から、単純作業によってもう一度集中モードに切り替えることができたらこっちのもの。集中が高まった状態のまま、もとの作業に戻れば、効率も上がり打開策が打ち出せるでしょう。

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最初からやり直してみる

どうしても上手くいかない、すっきりしないというのは、どこかが根本的に間違っているからかもしれません。間違ったまま進めても、絶対にうまくいきません。今までやったことがすべて無駄になる、と思っても、時には全部やり直してみる勇気も必要です。

例えば、プレゼンやレポートの資料のためにスライドを作成しているとき。もし、構成を十分に練らず、必要な要素を満たさないままスタートしてしまったのだとしたら、途中で行き詰まるのも無理はありません。最初の組み立てをおろそかにしてしまったときは、いくら時間をかけたものであっても、一度出発点に戻り、構成を練り直しましょう。

ストーリーがきちんとできていれば、行き詰まることなく作業を進めることができるはずです。

人と話してみる

アイディアそのものが浮かばない時は、一人で悩んでいても、その状況から抜け出すことはできません。自分がどのような課題で行き詰まってしまったのか、人と共有してみましょう。人に相談することには「新しい視点が得られる」「理解が深まる」といった効果があります。

・新しい視点が得られる 人に相談すると、自分では思いもつかなかった視点からのアドバイスをもらえることがあります。ここでのポイントは、なるべく、その分野に関係のない人から意見を聞くこと。同じ仕事や同じ勉強をしていて、似たようなことで悩みそうな人に相談しても、結局行き詰まってしまう可能性があります。別の分野にいる人こそ、新しい発想を与えてくれるはずです。

・理解が深まる 自分の行き詰まった状況を相手に伝えるということは、自分の意見を整理することにも繋がります。なんとなく頭の中でもやもやしていたことを言葉としてアウトプットすることにより、ここおかしいなと気づくことがあるかもしれません。頭の中を整理しながら現状を自分自身で見つめ直し、問題点に対する理解が深まれば、行き詰まった状況は解消できるでしょう。

*** 仕事や勉強に行き詰まったときの対処の仕方を紹介しました。休憩したり、全部やり直したりすることは、時間がかかって遠回りになるように見えますが、結果的には解決への近道になりますよ。

(参考) 野口悠紀雄著(1995),『続「超」整理法・時間編―タイム・マネジメントの新技法』,中央公論社. 木下是雄著(1981),『理科系の作文技術』,中央公論新社. 外山滋比古著(1986),『思考の整理学』,筑摩書房. Study Hacker|「相談」って何のためにするの? 他人に相談することで得られる3つの効果。 東洋経済ONLINE|勉強前の「単純作業」で集中力は大きく変わる 勉強モードに入りにくい子に教えたい

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