「最後に決断するのは自分。相談なんてしたって無駄、一人でじっくり考えろ!」

「一人で悩んでいても、クヨクヨして前に進めない。どんどん他人に意見を聞け!」

あなたは、どちらの意見に賛成しますか?

「一人でじっくり考える」「他人に相談する」どちらが良いのか、考えてみました。

「相談=多様な視点を得ること」である

「相談」の大きなメリットは、「多様な視点が得られる」ことです。

なぜなら、人は、それぞれの人生や所属するコミュニティによって、唯一無二の視点を持っているから。他の人に相談することで、自分にはない視点からのアドバイスがもらえるのです。

博報堂のクリエイティブディレクターである河西智彦氏は、入社直後、希望のクリエイティブ職ではなく、営業職を務めることに。しかし、そこで得た「営業視点」はのちにクリエイティブ職になっても有用だったと語ります。

僕の場合は、「営業(プロデューサー)の視点」も持っています。入社当時は、クリエイティブ職にいけなくて「世の中すべてが憎い(笑)」という気持ちで営業をしていましたが、これはこれで、7年営業をしてみないと身につかない、得難い視点を与えられていたのだと気づきました。

(引用元:AdverTimes(アドタイ)|多様な「視点」を武器にする――(博報堂関西支社 クリエイティブディレクター/CMプランナー/コピーライター 河西智彦)

この方は、営業職・クリエイティブ職の両方を経験されたからこそ、多様な視点を得られました。私たちも、たとえ様々な経験をすることはできない場合でも、「他人に相談する」ことで簡単に多様な視点を得られます。

もし何か困ったことがあれば、自分と離れた立場にいる人に声をかけてみましょう。

あなたとは違った光の当て方をしてくれるに違いありません。

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相談することで、肩の荷が降りる。「カタルシス効果」とは

不安なことを他人に相談すると、ふっと楽になる。こんな経験はありませんか?

これは「カタルシス効果」と呼ばれるものです。

人間は、辛いことや悲しいことを、無意識のうちに抑圧しています。そうすることで精神の安定を保ち、集団生活をスムーズに送るためでしょう。しかし、これには限界があります。溜め込んだら、定期的に吐き出さないとパンクしちゃいますから。それを解決するのが「カタルシス」。フロイトが行った精神治療が元となっており、「抑圧されていた心理を意識化させ、鬱積(うっせき)した感情を除去することで症状を改善しようとする精神療法」なんだとか(参考:三省堂ワード・ワイド・ウェブ|10分でわかる「カタルシス」の意味と使い方)。

辛いことや苦しいことをあえて言語化し、形を与えることで、辛い感情をなくそうとするものです。人に話すだけで楽になる……というのは、科学的にも効果のあることなんですね。

筆者も、辛いことや悲しいこと、恥ずかしいことがあった時には、人に話すようにしています。しかも、できるだけ茶化して、笑い話にして。そうすると「あれ、なんだ、俺の悩み、大したことないじゃん」と思えるのです。

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相談することで、理解が深まる。

さらに、相談には「悩みへの理解が深まる」という利点もあります。

人間の脳は「アウトプット志向」だと言われています。インプットした情報の大半が忘れられてしまう一方、きちんと記憶できる情報は、「どれだけアウトプットしたか」によって決まるといいます。

また、「人にものを教えるのが、学ぶのに最適な方法だ」という話を聞いたことがあるでしょう。自分で言葉や文章、図にまとめてみることで、自分でも気づかなかった知識の不足や偏りに気づくからです。

これと同じことが、悩みにも言えます。頭の中でグルグルと考えるのも悪くありませんが、人に相談するために言語化すると、意外と整理できていなかったりします。

相談に乗ってもらうには、他人がわかりやすい必要がありますから、整理して、順序立てて、筋道を通さなきゃいけないんです。そうやって、悩みを整理していくうちに、自然と解決方法がわかっちゃう……。なんてこともあるはず。

まずは他人に話す準備から初めてみるのも、一つの手かもしれませんね。

(参考)
AdverTimes(アドタイ)|多様な「視点」を武器にする――(博報堂関西支社 クリエイティブディレクター/CMプランナー/コピーライター 河西智彦)
三省堂ワード・ワイド・ウェブ|10分でわかる「カタルシス」の意味と使い方
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