チームを動かすのは細かい指示より "ストーリー" だ! 人を動かす「ストーリーの構成法」教えます。

1人で立ち向かうには大きすぎる問題が山積みの現代では、チームでの問題解決が求められます。しかしながら、それぞれ考え方や境遇が異なる人々をまとめ、チームとして機能させるということはとても大変なことです。

チームをうまく引っ張りたい、チーム内に良い雰囲気を作りたいという思いは、チームリーダーのみなさんが持っていることでしょう。では、どのようにすれば、チーム一丸となって目標に向かうことができるでしょうか?

そのためのヒントは、チームで“物語を共有すること”にあるのです。今回は、人を巻き込んで進むための方法について紹介します。

ストーリーには共感を生む力がある

演説の方法の中に、ストーリーテリングというものがあります。

「Story(物語)」を「Telling(伝える)」という言葉の通り、演説の中でテーマに関連する体験談やエピソードを紹介するという方法です。有名なスピーチではよくストーリーテリングが取り入れられており、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式でのスピーチにも取り入れられています。このスピーチでジョブズは、自分の人生を物語として語りながら、卒業生たちにエールを送っているのです。

ストーリーテリングが用いられているのは、話し手の気持ちや思考をよりはっきりと伝えることができるから。プリンストン大学の心理学准教授であるユーリ・ハッソンが行った実験によれば、ストーリーの話し手と聞き手の脳内では同じ部分が活性化しており、脳の同期が行われるのだそう。

ハッソンたちの研究の結果、個人的なストーリーは話し手と聞き手の脳を同期させることがわかった。つまり、話し手の脳で、感情をつかさどる脳の『島』が活性化しているときには、聞き手でも同じ『島』が活性化する。話し手の前頭葉が反応すると、聞き手の前頭葉も反応するというように。

(引用元:リクナビNEXT JOUNAL|【今、気になるビジネス書の要約】『TED 驚異のプレゼン 人を惹きつけ、心を動かす9つの法則』

脳は、私たちの気持ちや思考が生まれる場所です。したがって、脳の同期は共感を意味します。私たちは、思考や気持ちをストーリーを用いて伝えることにより、それらをより簡単に聞き手と共有することができるのです。

そうすれば、きっとチーム内での意識の統一にも役立つはずでしょう。

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人を動かすストーリー構成

人を動かすためのストーリーを伝えるときに意識したいストーリー構成があります。それが下記のようなストーリー構成。

ピンチから始まる→新しい目標を見つける→見えない新しい敵を作る→必殺のキャッチフレーズ

(引用元:得笠野の日記|しくじり先生presents 中田歴史塾 独裁者ヒトラーを解析

実は、このストーリー構成は、ドイツの独裁者ヒトラーが演説で用いていたものなのです。ヒトラーといえば、第二次世界大戦やユダヤ人大虐殺というイメージがやはり強いですよね。ヒトラーが民衆を巻き込んで、これらのことに向かっていけたのは演説が上手で、民衆を熱狂させることができたからです。

その演説を支えていたのが、先ほどの「ピンチ→新目標→新しい敵→キャッチフレーズ」というストーリー構成なのです。ヒトラーは、この構成を次のように位置付けていたのだそう。

ピンチな状況=第一次世界大戦に負け、散々なドイツの状況 新しい目標=強いドイツを作ること 見えない新しい敵=ユダヤ人 必殺のキャッチフレーズ=「ハイルヒトラー」

このストーリーの中で、聞き手のドイツ人たちはあたかも困難を打ち破る主人公。そのサクセスストーリーを聞き手と共有することで、聞き手のモチベーションを高めることができるのです。

実際にこのストーリー構成を使う際には、見えない新しい敵の部分を考えることに力を注ぐと良いでしょう。ポイントは、意外な敵を考え出すことです。

ヒトラーのように「ドイツを何とかしたい」といったときに敵が政府だといってもあまり驚きがなく、人は引き込まれません。ユダヤ人という多くの人にとって意外な敵を考え出したことで人を引き込むことができたのです。

チームのモチベーションを高めるには、小さくても良いので普段意識しないような意外な落とし穴を敵に設定し、サクセスストーリーを語ってみてはいかがでしょうか?

*** チームがギクシャクしてうまくいかない時は、チームの向かう目標について、ストーリー仕立てでチームメイトと話してみてください。きっと少しずつ団結力が生まれていくはずでしょう。 ぜひ試してみてください。

(参考) 東洋経済Online|「ストーリー」には、強烈無比なパワーがある コミュニケーションを円滑にする「物語力」 東洋経済Online|自分自身のことを「ストーリー」にして語ろう アメリカ人は「語る」のも「聞く」のも大好き RULES OF SUCCESS|ストーリーテリングでプレゼン力を格段にアップさせる方法 リクナビNEXT JOUNAL|【今、気になるビジネス書の要約】『TED 驚異のプレゼン 人を惹きつけ、心を動かす9つの法則』 得笠野の日記|しくじり先生presents 中田歴史塾 独裁者ヒトラーを解析 ストレスだらけのブログ|ヒトラー悪魔の演説テクニック

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