学校の授業や予備校の講義、さらには過去問と、日々大量の勉強と格闘している受験生。「授業のノートは分かりやすく取りなさい」と良く言われますが、数学などで問題を解くときのノートはどうしたらよいでしょう。
ただミミズのような字でチョロチョロと式や計算を書き込むだけ? 「問題を解くだけだからどうせ後から見直さないから、メモ帳で計算すればいいや」なんて思っているなら大間違い。
授業ノートだけでなく問題集を解くノートも工夫することで、実力がつきやすくなります。数学があまり得意でなかった私が、数学の問題集用ノートで実践して大きく成績をあげた方法をまとめました。
問題はコピーして貼るべし
数学の問題を解くとき、いちいち図を写すのが面倒ですよね。かといって問題集に直接書き込んでは、2回目以降に解けなくなってしまいます。
図形の問題を解くときは、問題をコピーしてノートに貼りましょう。コピーすれば心置きなく書き込みができますし、わざわざ問題集とノートを照らし合わせる必要がありません。
ノートに問題を貼るときは、1ページにつき大問1題までにしましょう。ノートのスペースを惜しんでちまちまと使っていては、復習するときに見づらくなってしまいます。
以下は、実際に使っていたノートです。参考にしてください。
1日のノルマ分だけノートに貼っておこう
その日に自分がノルマとしている分だけをノートに貼り、ノートを持ち歩きましょう。問題集ごと持ち歩く必要がなく、その日のノルマを可視化できるので、「今日の数学のノルマはこれだけか」と一目で分かり、やる気が出ます。
加えて大切なのは、復習しようと思いつつも放置している、模試や問題集でミスした問題の扱いです。いちいちコピーをとるのも面倒なので、まとめて切り取ってノートに貼りつけましょう。
特に模試は、受験の回数が増えると放置しがち。しかし当然ながら、模試に出てくるような問題は、しっかりおさえておきたいものばかりです。
せっかくの模試の問題を「二度と開かずに終わった」なんてことにならないよう、模試を受験した当日中に、模試をノートにスクラップしておきましょう。復習のし忘れを防げるうえ、プリントだらけの部屋をすっきりと片づけることができますよ。
初めて模試や問題集を直接切り抜くときはドキドキするかもしれませんが、一度やってしまえば快感に変わります。切り抜きをノートに貼り、取り組むべき項目が明確になったら、ブルドーザーのようにどんどんやっつけていきましょう。
やり直しをするときは上から貼る
間違えた問題を解き直すときにも、ひと工夫。ノートの同じページに上から紙を貼って(もちろん、前回の自分の解答を見られるようにしておいて)、新しい紙に解いてください。ノート後方のまっさらなページを使ってはいけません。同じページに解き直すことで、前回に間違えていた部分を改善できたか、確認しやすくなります。もし同じところでつまずいていたら要注意です。
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ご紹介した「問題集用ノート」の作り方は、私が高校2年生の時に数学の先生から教えてもらい、受験の最終日まで続けて確実に効果の出た方法です。ぜひみなさんも試してみてくださいね。
なお、「勉強ノート術7選! 東大生・京大生おすすめ」では、ほかのノート術も紹介しています。ぜひご参照ください。