年を取ると時間が経つのが早いのはなぜ? 脳と体感時間の関係を利用した、一日を長くする方法。

皆さんは小学生の頃のことを覚えていますか? 教室で飛ばす紙飛行機、校庭で全力疾走した鬼ごっこ、夏休みの自由研究……など、いろんなことがみずみずしく記憶されているはずです。当時は一日が長く感じられましたよね。しかし、成長するにつれて、時の経つ早さに驚くことが増え、子供の頃は良かったなあと思ってしまう。そんな経験はありませんか? 今回は、なぜ時の流れを早く感じるようになるのか、そして、その対処法について考えてみました。

脳が処理する情報量と体感時間は比例している

なぜ、年をとると一日の長さが短く感じられるようになるのでしょう。その答えは脳にあります。 脳が処理しなければならない情報の量が少なくなればなるほど、体感時間は減っていきます。 例えば、ぼーっとテレビを見ている時間、なんとなくスマホを眺めている時間、通勤通学中の電車での時間などの「なんとなく」過ぎ去る時間ってありますよね。そのような時間が1日に占める比率が多くなればなるほど、時間の経過を早く感じるようになるのだそう。

「なんとなく」の時間を無くす

時間の経過を早く感じる理由が分かったところで、あなたの一日を振り返ってみましょう。 ちょっとした待ち時間や通勤通学中の時間など、「なんとなく」過ごしている時間は少なくないのでは? これをを無くすことで、体感時間は長くなっていきます。 これらの時間を「今日やるべきことを書き出す時間」や「読書する時間」など、有意義な時間に置き換えていくとよいでしょう。

筆者はそういったスキマ時間を、日頃気になっていることに関して調べる時間に当てています。例えば、コンビニでおやつとして芋けんぴを買ったとします。その際に「芋けんぴってどうやって作るんだろう?」「けんぴって何に由来してるの?」などの疑問が湧いたら、それをスマホに書き留めておいて、空いた時間に調べるのです。 空き時間を「疑問解決」という目的の有る時間に変えて、得た雑学は話のネタとして有効活用できるので一石二鳥です。

それでは、このような「隙間時間」ではなく、比較的まとまった時間を有効活用していくにはどうすればいいのでしょう?

 

翌日の予定を前日の寝る前に細かく決めておく

ポイントは、まとまった隙間時間であれば予定を細かく決めておくこと。何をやるか、15分、もしくは30分単位で決めておくことをおすすめします。なぜなら具体的に決めておかずに当日を迎えると、「何をしようかな」と考えている間に終わってしまう可能性があるから。

自ら「やる」と意思決定し、前日の夜にシミュレーションまでしておくと、面倒になることなく予定通りに過ごせるはず。 このように能動的に時間を使用する意識をもつだけでも、日々の時間の流れをある程度コントロールできるようになります。

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大枠だけ決めて、優先順位の高いものから処理していく

しかし、時間管理を厳しくしすぎて「時間に縛られている」ように感じ、それがストレスとなってしまう人もいますよね。あくまで、時間管理は目標を達成したり、日々を漫然と過ごしてしまわないようにするための技術なので、ストレスを感じるようならやるべきではありません。 きっちり決めすぎることにストレスを感じる人は、「何をすべきか」をリストアップし、それぞれのタスクには優先順位をつけておきます。次に、予定を立てる段階では「13:00~15:00 タスク」と時間だけ押さえておき、優先順位の高いタスクから消化していくのです。

このように「何時何分にこれをする」というところまでは決めずに、時間管理だけを行うというやり方もあります。

*** 時間はどんな人にも平等に与えられるかけがえのない資源。その時間をどのように使うかで得られる結果はガラリと変わってきます。悔いのない時間を過ごしていくためにも、時間管理を取り入れてみてはどうでしょう。

参考 STRESS FREE NAVI|時間や年月が経つのが早いっ!その2つの理由とリアルな改善策 Big think|Don't Worry, You Won't Remember Being Stuck in Traffic Buffer social|The Science of Time Perception: Stop It Slipping Away by doing new things 「使える時間が倍増する!時間管理の鉄則」山本憲明 著


京都大学農学部応用生命科学科所属。香川県立高松高校卒業。iGEM Kyoto 所属、デザイン担当。ボストンで開かれた合成生物学の世界大会iGEMの2014年度大会に出場し、金賞を受賞した。サイクリングが趣味。

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