仕事や勉強がうまくいかない時は、自分の実力が信じられなくなり、落ち込んでしまいがち。 さらには、最近増えているのが、うまくいっている時でさえ、その「うまくいっている、周りから評価されている」ことがプレッシャーになり、自分の成功を認めてあげることができなくなってしまうと言う症状。 今回は、そんな停滞期や自信のなさを乗り越えて、ステップアップする方法をご紹介します。
停滞こそ、チャンスと捉える
調子よく進んでいたのに思わぬ壁にぶつかってしまったり、頑張っているつもりなのに成果が感じられなかったり……。 停滞期に陥ってしまうこと、ありますよね。 停滞期に入ると気分も沈み、やる気もなくなってしまうどころか、それまでの自分を否定してしまって、どんどんネガティブな方向に走ってしまうことも。 こうした停滞期を、ステップアップのための準備期間だと捉えられるようになると、一気に心が軽くなります。 ノーベル生理学・医学賞を受賞された山中伸弥教授も、次のようにおっしゃっています。
いちばん辛いときは、その辛さを克服できる一歩手前だというようなものを書いているものもありました。もうダメだと思っても、もう一踏ん張りすれば新しい展開が待っている、と。「やっぱ高く飛ぶためにはかがまなあかんねや」と励まされましたね。高く飛ぶためには思いっきり低くかがむ必要があるのです。
[引用元:講談社/山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた]
また、吉本ばななさんの小説『キッチン』でも、
「まあね、でも人生は本当にいっぺん絶望しないと、そこで本当に捨てられないのは自分のどこなのかをわかんないと、本当に楽しいことが何かわかんないうちに大っきくなっちゃうと思うの。あたしは、よかったわ。」
と登場人物が語る場面があります。 停滞期こそ人生にプラスになる準備期間と捉えて、ネガティブになりすぎずに、心身を休めて、次にくる飛躍の時に備えましょう。
自分の実力を過小評価しすぎない
実際に成功したり、成果を上げたりしているのに、これは自分の実力じゃない、運がよかっただけ……。 そう思いこんでしまって、自分の実力を認められなくなってしまっている人はいませんか。 さらには、評価されると自分の実力はその評価に見合わないのに、とプレッシャーに感じられてしまったり。 この症状に近い心当たりがある人は、詐欺師症候群 (インポスター症候群)かもしれません。 数年前にも女優のエマワトソンが告白して話題になりました。
自分に自信が無くなると、失敗を恐れて何もできなくなってしまったり、実際のパフォーマンスが落ちてしまうこともあります。 以前sutady hackerのコラムでも、思い込みの力の怖さをご紹介しています。『人は「思い込み」から逃れられない!無意識を利用して成功するテクニック』
自分に実力がないと思い込むことが実際の能力を下げてしまう恐れがあります。 この傾向が強い人は、まず言葉遣いから変えてみるのがおすすめです。 自分に自信のない人は、自分「なんか…」や、「でも」など、自分を卑下するような言葉を無意識に使ってしまっていることがよくあります。意識的に、こうした言葉を使わないよう心掛けてみましょう。だんだんと気持ちが上向きになってくれば、自分の実力や周囲からの評価を素直に受け止めて、ステップアップしていけるようになります。
停滞期でも、成功している時でも、きちんと自分を信じることができれば、ステップアップは目前です。
参考サイト 自信のなさが、チャンスを逃す。自己評価が異常に低い心理状態「詐欺師症候群」に陥らないために リクナビNEXT【”詐欺師症候群”を回避】自己肯定感を高める4ステップ
参考・引用文献 山中伸也、緑慎也/講談社/2012/山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた 吉本ばなな/1998/角川文庫/キッチン