皆さんは、通学・通勤にどれくらい時間をかけているでしょうか。東京都内に勤務するサラリーマンを対象にした調査によると、片道の平均通勤時間は58分。往復すれば約2時間です。それほどまでに長い通勤時間、せっかくなら有効活用したいですよね。忙しい毎日を送る中、貴重な時間をただぼーっとしたり眠ったりしているだけでは、もったいないことです。
そこで、通勤・通学の時間を有意義な勉強時間とするための方法を考えてみました。ポイントは、「邪魔を撃退する」ことです。はたして、通勤電車に潜む「邪魔」とはなんでしょうか。
眠気を誘う揺れを撃退!
電車って座っていると、揺られてだんだん眠くなってきませんか。特に、起きて間もない朝や、1日の疲れがたまった夕方や夜だとなおさら。実は電車の中で眠くなるのには、その揺れ方と関係がありました。
実は人間の体にもっとも心地いい振動というのは、「1/f ゆらぎ」と呼ばれるもの。ゆらぎとは、物理学者によれば予測できない空間的変化や、時間的変化、動きのことだといいます。 ゆらぎが1/fになると、人間の神経細胞が発射する生体信号のリズムと同じノイズであるがために、人間はもっとも心地よく感じるといわれています。
(中略)
何を隠そう、実は電車の揺れも、「1/f ゆらぎ」だそうです。
(引用元:nemgym|電車に乗っているときにくる急な眠気には理由があった!)
つまり、電車に乗っていると、この揺れを体が感知することによって眠くなるというわけですね。
これを防ぐ方法として効果的なのが、「座席から腰を1cmだけ5秒間浮かせる」というものです。鉄道会社の運転手さんの間で脈々と受け継がれている方法だと言いますから、信ぴょう性がありますよね。
皆さんも経験があると思いますが、一度寝てしまうと、目的地に到着するまでの間に目を覚ますのはなかなか難しいので、今度眠くなったらぜひやってみてください。あまり腰を上げすぎると、降りるのだと勘違いされて人が集まってくるかもしれないので、やりすぎには注意です。
気になる喋り声を撃退!
電車内で地味に問題なのが騒音。前に座っている人の話声、横の人のヘッドホンからの音漏れ、後ろの人のいびきなど、騒音を挙げだすと枚挙に暇がありません。
そんな騒音は、勉強の集中力を阻害する元。そこであなたがとるべき方法2つあります。
1つは、イヤホンをしてしまうこと。音楽を聴きながら勉強することの是非については諸説ありますが、基本的には歌詞の意味が分からない洋楽や環境音、クラシック音楽などにすれば集中力は阻害されないようです。音楽を聴きながらだと勉強に身が入らない場合は、例えばSONYのウォークマンに搭載されているノイズキャンセリング機能を用いれば、音楽を聞かずに周りの騒音を一切シャットアウトすることもできますよ。
もう1つは、あえてその環境で勉強に集中しようと取り組んでみること。脳には不思議な性質があって、何か考え事をしている最中に周りの音に阻害されると、「負けるか! いつもよりしっかり考えよう!」という状態になるのだそうです。一度集中しだすと意外と周りの音がどんどん気にならなくなっていくという経験はないでしょうか? 最初に無理やりにでも集中しようとすることで、一気に脳に火が付き、集中モードに入れるというわけです。とは言え、あまりに集中しすぎて降りる駅のアナウンスを聞き洩らさないようにだけ、注意が必要です。
満員電車で勉強どころじゃないときは?
そもそも座れない、満員電車で息をするのもやっとだ。という人へ。私は関西育ちなので、通勤ラッシュ時の満員電車といえど、それほどたいしたことはないな、と思っていたのですが、先日東京に行った際、ついに本場の通勤ラッシュを経験して、そのすさまじさを実感しました。この環境じゃ参考書を開いて勉強なんて無理ですよね。
そんな人は、語学であればスマホに音源を入れておいて耳から勉強したり、タブレットを利用して学習をしたりするなど、満員電車でも勉強できるような対策を普段から講じておくとよいですね。
もし、乗っている電車が混雑しているといえど満員というほどでなければ、片手で本を読むのもいいでしょう。片手で本を持ちながらページをめくる方法は、例えば、次のようなやり方があります。この例は、左手で縦書きの文庫本を持って読む際の例です。
本は、親指と小指で持ち、後ろのカバーを、人差し指、中指、薬指で抑えている状態です。本の真ん中の部分がちょうど手の掌に収まるように持ちます。 まずは、親指でお札を数える風に一枚だけ引っ掛けます。 親指で左のページを右に送ります。 親指をスライドさせるだけです。 右に行ったページをそのままにして、小指をページの上に引き上げます。 そして、親指を左にスライドして元に戻します。
(引用元:年収300万円生活|片手で読書する本をめくる方法)
この方法をマスターしておけば、お風呂で本を読んだりする際などにも応用できるので、是非練習してみてください。ついつい夢中になってつり革から手を放すと危険なので、そこはくれぐれもご注意ください。
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電車内での睡眠は至福。ですが、せっかく日々の暮らしで時短を意識しているのに、往復2時間にも及ぶ毎日の通勤時間を無駄になんてできないですよね。
最初は10分からでも、是非是非意識して通勤・通学時間を活用してくださいね。
(参考)
PRESIDENT Online|勉強のお悩み別解決法[効率アップのコツ]
HUFFPOST LIFESTYLE Japan|通勤時間、理想35分→現実は平均58分 過半数が1時間以上かかる
nemgym|電車にのっているときにくる急な眠気には理由があった!
年収300万円生活|片手で読書する本をめくる方法
togetter|鉄道マンの秘伝技 眠気がたちまち吹っ飛ぶ方法
MEN-ZINE|環境音にこだわって仕事をクリエイティブに!環境音の意外な役割とは
STUDY HACKER|勉強の効率を上げる音楽、下げる音楽。