「何をやっても続かない人」が陥っている “3つの大いなる誤解”

「将来のために、毎日1時間は資格勉強をするようにしたい」 「健康のために、毎朝30分間のウォーキングを始めたい」 「朝活が良いと聞いて、1時間早く起きられるようにしたい」 こんなふうに、何か新しいことを始めようとする機会、日常でも多々あると思います。では、それを3ヶ月、6ヶ月、あるいは1年ものあいだ続けることのできる人は、はたしてどれくらいいるでしょうか? 三日坊主になり、途中で挫折してしまった……そんな経験をお持ちの方も、きっと多いはずです。

「物事が続かない」「習慣化できない」といった問題の背景には、絶対に改善すべき根本原因があります続けられない人は、いったいどこがダメなのか。詳しく見ていきましょう。

続けられない人の特徴1:いきなり大きなことを成し遂げようとする

「今までの自分を変えなくてはいけない……」と焦っている人や、「もっともっと自分を成長させなければ……」と向上心に満ちあふれている人ほど、高い目標を抱きたがるものです。そして、何か新しいことを始めようとするときも、「これぐらいはこなさなければ……!」と、自分自身に高いハードルを課してしまう傾向にあります

でも、もしあなたが本当にそれを長期間続けたいと考えているのであれば、目標設定には慎重になりましょう。つまり、最初は簡単なことから始める必要があるということです。このように、まずは簡単なことから始める手法を「スモールステップ法」と言います

この「スモールステップ」の概念は、アメリカの心理学者バラス・スキナー氏によって提唱されました。最初から高い目標を掲げるのではなく、目標を細分化することで、“小さな成功” が得やすくなります。この成功体験を少しずつ積み重ねることで、最終目標に近づいていけるのです。

そもそも脳は、大きな変化を嫌い、安定を好みます。一度に全てを変えようとすると、その変化が、脳にとっては大きなストレスになってしまうのです。世界的ベストセラーである『小さな習慣』のなかで、著者のスティーブン・ガイズ氏は「スモールステップ」の重要性に言及しています。

脳を味方にして、だれでも「良い目標を習慣化」することができる方法は、実はとてもシンプル。それは「目標をとにかく小さくする」ことだという。著者のスティーヴン・ガイズ氏によると「目標は大きいよりも小さい方がいい」し、しかも「失敗しようがないほど、小さくていい」という。

(引用元:ダイヤモンド・オンライン|悪習慣は続くのに良い習慣が続かない理由は「脳の仕組み」にあった!

「毎日1時間の資格勉強」が最終目標であれば、まずは「5分間テキストを開く」だけでいいのです。最終的には「1時間早く起きられる」ようになりたいのだとしても、まずは「いつもより10分だけ早く起きる」から始めたっていいのです。そうやって、少しずつ着実に小さなステップを踏みながら、大きな目標へと近づいていきましょう。

続けられない人の特徴2:自力で頑張ろうとする

完璧主義だったり責任感が強かったりする人のなかには、他人に頼ることを良しとしない人も多いかもしれません。でも、物事を続けたいと思っているのであれば、その考え方は少し厄介かも。少しだけ他人に心を開き、習慣化の協力者になってもらうこともひとつの手かもしれませんよ

習慣化コンサルタントとして活躍する古川武士氏は、物事を続けるコツのひとつとして「褒められる環境を用意する」ことを推奨しています。

「誰彼かまわずではなく、友達、家族、同僚など、あなたが習慣化を達成することで恩恵を受ける人に褒めてもらうのがベストです。褒めてくれるようにお願いするか、行動したことを自らアピールしてみてください」

(引用元:キャリア・コンパス|アメとムチの使い分けが鍵! 三日坊主さんへ贈る、まずは30日続ける習慣化レッスン

早起きが目標なのであれば「今日はいつもより30分早く起きられた!」と家族に伝えてみる、毎日の勉強が目標なのであれば「俺(私)、昨日は家に帰ってから1時間も勉強したんだ」と同僚にそれとなく伝えてみる、などですね。同時に古川氏は、

習慣化するにあたり、誰か信頼できる人と一緒にやる、もしくはサポーターになってもらうのもオススメです

(引用元:同上)

とも述べています。自分だけで頑張ろうとしてはいけません。褒めてもらったり習慣化友だちを作ったりと、周囲の人間関係を上手に使うのも、習慣化成功のコツのひとつと言えそうです

続けられない人の特徴3:一度に2つ以上のことを始めようとする

前出の古川氏は、プレジデント・オンラインの記事で、物事が三日坊主になる原因のひとつとして以下の点を指摘しています。

(習慣化に挫折する原因のひとつは)一度にあれもこれも習慣化しようと欲張りすぎるケースです。やる気に任せて片づけとダイエットと英語の勉強を一気に始めてしまってはうまくいきません。

(引用元:プレジデント・オンライン|なぜ、何をやっても三日坊主になるのか?

皆さんのなかにも、新しく始めたいことをたくさん計画したはいいものの、“虻蜂取らず” 状態になり、結局どれも続けられなかったという経験のある方は多いのではないでしょうか。

古川氏によれば、「片付けや英語学習などの行動習慣を変えるには1ヶ月」「禁煙やダイエットなどの生活リズムを変えるには3ヶ月」が必要になるのだそう。1つの物事でさえ、習慣形成するためにこんなにも多くの時間がかかるのですから、欲張って一度に複数の習慣を身につけようとして頓挫してしまうのも納得です

優先順位を定めて、習慣化したい事柄を1つに絞る。あるいは1つを確実に習慣化できたと思ったら次の事柄に移るようにするなど、「一度につき1つ」を心がけるようにしましょう

*** 以上、続けられない人に見られる特徴を3つ挙げてみました。自身に当てはまるものがあるという方は、ぜひ “1つずつ” 変えてみていってください。

(参考) 東洋経済オンライン|ゲーム世界の「褒め方」は極めて合理的だった ダイヤモンド・オンライン|悪習慣は続くのに良い習慣が続かない理由は「脳の仕組み」にあった! キャリア・コンパス|アメとムチの使い分けが鍵! 三日坊主さんへ贈る、まずは30日続ける習慣化レッスン プレジデント・オンライン|なぜ、何をやっても三日坊主になるのか? プレジデント・オンライン|「続かない人」の挫折パターンは3つある

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