ソフトバンク孫正義氏が「孫家秘伝のメソッド」を体系化! 最高の“アイディア発想法”

「どうも自分は創造性に欠けている」という思い込みは捨ててしまいましょう。なぜならば、誰でも画期的なアイデアを生み出す可能性を秘めているからです。では、なぜアイデアがわいてこないのか? それは、間違った思考法を実践しているからかもしれません。アイデアが浮かばない理由と、アイデアがわいてくる思考法やコツをご紹介します。

「何も思い浮かばない」ときの状態とは?

脳医学者の林成之氏は、新しいアイデアが生まれる状態をこう説明しています。

脳に入っている情報はバーコードのようなコードパターンをつくるそうです。そこに、また別の情報が入ってくると、脳は2つのコードパターンを重ね合わせて、同じかどうかの判断をするのだとか。以前からあったパターンと、新しいパターンには、もちろん異なる部分が存在します。すると脳は、その違いを深く検証し、これまでにないまったく新しいコードパターンをつくるのだそう。この新しいコードパターンが、新しいアイデアを生むわけです。

林氏は、人が自身の経験や得た知識から確立した「社会や人間関係に対する概念」に、「新しい専門分野の知識」を取り入れ、重ね合わせることで新しいアイデアが生まれるといいます。ならば人生を歩む限り、理論的には無限のアイデアが生まれるはず。林氏は、「アイデアが枯渇した」という考えは間違った思い込みに過ぎないと指摘しています。

これらを踏まえると「アイデアが何も思い浮かばない状態」は、それまでの経験や以前からある知識の範囲内だけで思考をループさせている状態だと考えられます。もうすでに何度も見た資料や、自分が理解しやすい資料ばかり眺めては、アイデアが出ないと嘆いていませんか?

それはアイデアが出ないのではなく、同じ迷路の中を迷っているだけなのかもしれません。

孫正義氏が体系化したアイデア発想法とは?

アイデアが出ないとデスクで頭を抱え、時間を浪費してしまうことがないよう、ソフトバンクの孫正義氏が孫家秘伝のメソッドを体系化したという、アイデア発想法をご紹介します。

16歳のときに単身渡米し、猛勉強しながらも発明のライセンスやロイヤルティーで家計を助けたいと考えた同氏は、毎日15分だけを発明の時間にあて、どんなアイデアでもいいから必ず1日に1個は発明しようとしたそうです。そのやり方は、まず15分を5分ずつに分け、以下3つの発想法を実践していくというもの。

1.【問題解決型発想法】

生活の中で感じるちょっとした「困った問題」などをノートに書きとめておき、毎日繰り返しそのノートを眺める。人は知らず知らずのうちに様々な情報を日々インプットしているものなので、いつしかその問題と、インプットした情報とが結びつき、解決案(アイデア)となるときがある。

2.【逆転発想法】

まず、テーマとなるモノの特性を単語でランダムに書く。たとえば冷蔵庫がテーマならば「白い・大きい・四角い・冷やす・重い」。そして、それを逆転させた単語を書いていくと「黒い・小さい・丸い・温める・軽い」になる。後者の言葉を特徴として捉え、組み合わせて、いままでにないアイデアを生む。(良し悪しは別として)たとえば「丸い冷蔵庫」など。

3.【複合連結法】

単語帳2冊を同時に開き、現れた単語を組み合わせて、新しいアイデアとして「これはいける!」と感じるまで続ける。たとえば1冊目が「テレビ」で2冊目が「冷蔵庫」ならば、「テレビつき冷蔵庫」として、その可能性を追求。

――時間がなかった孫氏は、時間をかけずに最大限の経済効果を得るため、そして、かならず1日1個のアイデアを出すためにこの方法にたどり着いたそう。とはいえ、この方法を実践していたのは、希代の起業家ともいわれる孫正義氏。いくら方法を真似たとしても、同じようにアイデアを出せるだろうかと、不安になってしまいますよね。

孫氏は睡眠時間以外、食事中も入浴中も移動中も教科書を開き、勉強したそう。常に新しい情報をインプットしていたわけです。脳医学者の林成之氏がいうアイデアを出すために取り入れるべき「新しい専門分野の知識」は、分刻みで孫氏の「概念」にどんどん入り込み、それにともない脳も忙しく新たなコードパターンをつくり続けていたことでしょう。

でも、なかなか孫氏と同じようなことはできません。ならば、誰でも実践しやすいインプット法を、意識的に増やしてみてはいかがでしょうか。

アイデアがわきやすくなるインプット習慣

1.雑談の時間を増やす

孫正義氏のプレゼン資料を作成していた経験を持つ前田鎌利氏は、雑談をとても重要視しています。その理由は、アイデアのヒントになる可能を大いに秘めているから。自分自身が選んでインプットするものは偏りが生じやすくなりますが、不特定多数の人との雑談では、思いがけない新しい情報を入手できる可能性が高いのです。

2.本を乱読する

ベイン・アンド・カンパニー・ジャパンの会長兼パートナーである火浦俊彦氏は、リベラルアーツ(人間としての教養)を身につける方法のひとつとして乱読を挙げています。リベラルアーツは、幅広い分野を横断的に学び、教養を身につけていくもの。アイデアの要素になることは間違いありません。また、「編集という思考はもっとも創造的なプロセス」と語る脳科学者の茂木健一郎氏は、乱読が脳の編集力を磨いてくれると伝えています。

――このように、雑談も乱読も、新しい情報の宝庫。あらゆる人と雑談を楽しんだり、書店や図書館で手当たり次第ランダムに本を選んだりして、楽しみながらアイデアの原石をゲットしてください。

*** 作業療法士の菅原洋平氏は著書の中で、デフォルト・モード・ネットワーク神経回路(DMN)は脳の情報をまとめる作業をしていると伝えています。DMNは、ぼんやりと何も考えず安静状態にあるときのみ、むしろ活発に働く脳の神経活動のこと。このときほど「ひらめき」が生まれやすくなるといいます。

アイデアを出すぞ! と意気込まず、むしろ何も考えずぼんやりと単語帳を眺めてみてはいかがでしょう。ぼんやり散歩もおすすめですよ。いいアイデアが生まれるといいですね。

(参考) 株式会社日立ソリューションズ|脳医学者 林成之の「逆境を打破する勝負脳講座」|第5回 リーダー必須の「独創的思考能力」の高め方 日経ビジネスオンライン|兄・正義が体系化した孫家秘伝のアイデア発想法 Study hacker|雑談の場はアイデアの宝庫。“価値ある雑談” を引き出す会話術 Study hacker|セレンディピティが生まれる! 脳の編集力を強化する「乱読」の魅力 菅原洋平著(2015),『なぜ、一流の人はここ一番で脳が冴えるのか?』,PHP研究所.

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