世界のエリートはなぜ「ウィルパワー」を重視するのか? 頭がスッキリする効率的仕事術

「最近、疲れがたまって前より集中できなくなってしまった」 「なんとなく頭がぼーっとして仕事に身が入らない」

そう感じている方はいませんか? 集中力の維持には、思考や感情をコントロールする力・ウィルパワーが大きく関係しています。今回は、ウィルパワーをコントロールして集中力を維持する方法をご紹介します。

ウィルパワーとは?

ウィルパワーには下記の特徴があります。

・総量があり、集中力を使うと消耗する ・仕事やプライベートなどの行動の種類にかかわらず、ウィルパワーの出所はひとつしかない

つまり、仕事で集中力を使いすぎると趣味や家事に集中できなくなりますし、逆もまた同様のことが言えるのです。

ウィルパワーが消費されるのは「意思決定」の瞬間。複数ある選択肢の中から何かを選ぶという機会があると、その度にウィルパワーは消費されてしまいます。また、何らかの仕事や行動を先延ばしにしている状態も「いつやろうか」「今から始めるべきか」という意思決定を無意識のうちに持続させてしまっているため、ウィルパワーを消耗する一因となるのです。

集中力を長持ちさせるためには、これらの意思決定の機会を減らし、ウィルパワーを節約する必要があります。

ウィルパワーを節約する方法を紹介

意思決定によるウィルパワーの消耗を防ぐには、下記3つのアプローチが考えられます。

1.選択の機会を減らす 恐らく、歯磨きや洗顔をするときに「するか、しないか」「どんな方法でやろうか」ということを考える人はほとんどいないと思います。なぜなら、これらの行動が私たちにとって当たり前のもので、何も考えなくとも行える「習慣」だからです。つまり、今私たちが選択して行なっていることを習慣にすることができれば、ウィルパワーの消耗を抑えることができます。

例えば、朝食は必ず駅前のカフェのサンドイッチ、通勤電車ですることは英語のリスニング、というような行動を習慣化することができれば、「朝食は何にしようかな」「電車でどうやって時間を潰そうか」などという意思決定をなくすことができますね。

元アメリカ合衆国大統領のバラク・オバマ氏やアップル共同創始者のスティーブ・ジョブズ氏は、人前に出るときは毎回ほとんど同じ格好でした。彼らの活躍には、「どの服を着ようか」ということに費やすウィルパワーを節約したことが一因に挙げられるのかもしれません。

2.選択肢を減らす 1995年にコロンビア大学の研究員が行なった実験によると、6種類のジャムを試食コーナーに並べた場合と24種類のジャムで同様のことを行なった場合では、前者の方が購買率が約25%も高かったそうです。この結果は、あまりに多くの選択肢を吟味するうちにウィルパワーが消耗され、「ジャムを購入しよう」という意思決定が妨げられた結果だと言えます。このように、一回の意思決定における選択肢の数もウィルパワーの消耗に影響を与えます。

例えば、デスクワークの場合は「机の上に必要以上のものは極力置かない」ことで選択肢を減らすことができます。進めている作業に関係のない物を置くのはやめましょう。

また、2017年に北海道大学が行なった実験では、視界にスマートフォンがある状態とない状態では、後者の方が集中力が長持ちしやすかったという報告もなされています。

3.マルチタスクをやめる 仕事ができるビジネスパーソンは、マルチタスクが上手だと思われているかもしれませんが、実際にはマルチタスクの非効率性が科学的に指摘されています。2008年に行われた実験によると、マルチタスクをしているときの方がシングルタスクをしているときよりもストレスホルモンが多く出ることが分かりました。ストレスホルモンは不安や不快感を発生させるだけでなく短期記憶を悪化させるため、これによって効率が下がってしまうのです。

いくつもの作業を同時に進めていると、当然のことながらそれぞれに100%の集中力を捧げることはできません。さらには、ひとつの作業中にも他の作業内容のことを考える必要があるため、そこで余分なウィルパワーが消耗されてしまうのです。

きちんと優先順位をつけて、ひとつひとつの仕事に集中する方がかえって効率よく作業を進めることができるのでしょう。

*** 今回紹介したように、集中力は増やすだけではなく節約することもできます。なんとなく集中できないな、と感じたときには自分が必要以上の意思決定をしていないか振り返ってみるとともに、ぜひ今回紹介した方法を試してみてくださいね。

(参考) DaiGo(2018),「漫画でよくわかる 自分を操る超集中力」,かんき出版. 笑うメディア クレイジー|世界の成功者たちが「毎日同じ服を着る」興味深い理由 Forbes JAPAN|マルチタスクは非効率的 成功のための正しい作業方法とは? Newsweek|「決断疲れ」が生産性を奪う Science Portal|スマホや携帯は置いてあるだけで他への注意力が低下? 北大チームが検証

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