嫌いな “あの人” に振り回されないための4つの心得。

職場の嫌いな人との付き合い方01

「この人とは合いそうもない……」
「この人はどうしても好きになれない……」
どんな職場で働くことになっても、仕事である以上、こうした「好きではない人」「嫌いな人」との付き合いは避けられませんよね。

彼らとトラブルを起こすのは嫌だし、かといって彼らに気を使いすぎてこちらが一方的にストレスを抱えることになるのも困る……いったいどうすればいいのでしょうか?

【1】物理的に距離を置く

まずは、最も基本的なアクションをご紹介しましょう。

「この人、苦手だな……」と思いながらもランチや飲み会に付き合ったり、相手の愚痴を聞いてあげたりしていませんか。たしかに仕事上は致し方ないコミュニケーションかもしれませんが、無理しすぎる必要はありませんよ。手軽にできる対処法として、心理カウンセラーの小日向るり子氏は、自然な範囲で物理的に距離を置くことをすすめています。

面と向かって話す時間を減らし、メールで済むやり取りはメールを使う。これだけでも、嫌いな人の視覚情報(顔を見る)や聴覚情報(声を聞く)が入ってくることが減って、ストレスがやわらぐとのこと。 また、ランチや飲み会のように、どうしても同じ空間にいなければならないときは、相手の隣に座るといった接触は避けましょう

ただし、完全に無視するのはNGです。「嫌いになる理由が相手の非常識な言動だとしても、それに非常識で対応してしまっては同じ穴のムジナ」と小日向氏は言います。トラブル予防のためにも、出勤時の「おはようございます」や退勤時の「お疲れさまでした」など、最低限の挨拶は欠かさないようにしましょう。

職場の嫌いな人との付き合い方02

【2】相手の嫌な部分を「○○力」という言葉に置き換える

続いて、 嫌いという感情を自分の仕事に活かす方法をご紹介しましょう。公立諏訪東京理科大学教授で脳科学者の篠原菊紀氏は、相手の嫌なところを「○○力がある」というふうにポジティブな言葉に置き換えることをすすめています。

人間の感情は加速する傾向にあり、一度「嫌い」と思ったら嫌悪感がどんどん増幅してしまいます。しかし篠原氏によれば、それをポジティブな言葉に置き換えることで、感情がクールダウンし嫌悪感の加速を止めることができるとのこと。

たとえば、「いちいち細かいことにまでうるさい上司」にうんざりしているとしましょう。考えようによっては、「注意力がずば抜けている」「観察力がすごい」などと置き換えることができそうですよね。

しかし、この段階ではまだ嫌悪感のほうが強いかもしれません。そこでさらに、相手の注意力や観察力は自分の仕事に利用できると考えてみましょう。クライアントに渡す資料を上司がかなり細かくフィードバックしてきた場合、「たしかに表現を変えたほうがよい。このまま渡していたら誤解を生んでいたかも」「細かい指摘のおかげでよりよい資料になった。クライアントからの評価も上がるかも」など、相手の注意力や観察力を利用できてラッキーだととらえるのです。

このように、相手の嫌な部分も、とらえようによっては自分の仕事に活かせると思えば、ストレスも減るのではないでしょうか?

職場の嫌いな人との付き合い方03

【3】自分の弱点や苦手なことに気づくチャンスととらえる

 「特に理由はないけれど、なぜか嫌い……」という相手もいるかもしれません。そんな人との付き合いをチャンスと述べるのは、医学博士の川﨑康彦氏です。なぜなら、相手をなんとなく嫌いな場合、その相手のなかに自分自身の嫌いな部分を見ていることが多いから。心理学ではこれを「投影」と呼びます。つまり、相手の何に嫌悪感を持っているのか突き詰めることは、自分の弱点や苦手な部分といった内面を認識する、いい機会になるのです。

たとえば、話し方がおどおどしている同僚がいて、いつもイライラしているとします。そんな同僚がミーティングの進行役を任されると、誰も意見を述べず議論が進まないなど、さらにイライラが募りそうです。でも、ちょっと待ってください。もしかしたらあなた自身も、人前で話すのが苦手だったり、不慣れな場で過度に緊張したりすることはありませんか?

「投影」によって相手を嫌いになっている場合、「自分にはないけれども相手にはある長所を見つけてほめる」のがいいと、川崎氏はすすめます。先の例ならば、「あなたがうなずきながら話を聞いていたから、新人の○○さんも話しやすそうだったよ」などとミーティング後にほめるとよいでしょう。

「嫌いな人をほめるなんて……」と思うかもしれませんが、似た部分があるからこそ、わかり合えば同朋意識が芽生え、相手への共感も生まれるそうです。

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【4】感情を抑え、仕事の本来の目的に集中する

ここまでで紹介したことをしてもイマイチ効果がない……。そんなときは、仕事の「本来の目的」を意識しましょう。セルフコーチングコンサルタントの早川優子氏がすすめています。

「この仕事の本来の目的は何なのか?」「それを達成するにはどうすればいいのか?」と、まずは冷静に現状を分析しましょう。そのうえで、嫌いな相手とコミュニケーションを取らなければならない理由は何か、どの程度のコミュニケーションが必要なのかを考えてみるのです。そうすると、おのずと業務上必要最低限の関わりしかしなくて済むようになります

たとえば、同じ商品開発チームの上司が好きになれない場合。「自分が考えた商品で、お客さまに感動や喜びを体験してもらいたい」という本来の目的があったとしたら、それを最短経路で達成するためのコミュニケーションさえとれれば充分なのです。

「アイデア開発とコンセプトを決める段階では、上司に相談を仰いだほうがいいだろう」「でも、マーケティング戦略を検討する段階ならば、別の上司のほうが詳しいから、相談する必要はないかな」など、行動を取捨選択できそうですよね。嫌いな人とのコミュニケーションに余計な時間を割く必要もなくなるので、ストレスもやわらぐのではないでしょうか。

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多くの人と関わる職場では、全員を同じように好きになるのは難しいですよね。嫌いな人との付き合い方を身につけておけば、今後も大きな武器になります。ストレスで仕事がつらくなる前に、ぜひ実践してみましょう。

文 / かのえかな

(参考)
マイナビウーマン|職場の嫌いな人を避けるには? 上手に離れるための対処法5選
篠原菊紀(2012),『「しなやか脳」でストレスを消す技術』, 幻冬舎.
川﨑康彦(2016),『ハーバードで学んだ脳を鍛える53の方法』, アスコム.
ITmedia|人が人を嫌いになるメカニズム
リクナビNEXTジャーナル|職場に「苦手な人」がいる時に。ストレスを感じないための4つの心得

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