「9つの性格タイプ」からわかる “最適なコミュニケーション術”。苦手なあの人にはこう伝えてみて!

9つの性格タイプ別・最適なコミュニケーション術01

あなたのまわりに苦手なタイプはいませんか。「どうしたらあの人とうまくやっていけるのだろう」と悩む人は、少なくないはずです。

そんな方には、人間の性格は大きく9タイプに分けられるとする「エニアグラム」の考え方が役に立ちます。あなたが苦手な “あの人” と円滑に意思疎通できないのは、相手の性格を十分にふまえていないからかもしれません。相手のタイプに合った話し方ができれば、苦手な人ともきっとうまくいくはず。

今回は、エニアグラム研究所認定ファシリテーターのティム・マクリーン氏と高岡よし子氏が監修した『エニアグラムで分かる 9つの性格』などの解説書に基づきながら、相手のタイプに合ったコミュニケーション術をまとめました。各タイプのコミュニケーションスタイルと、そのタイプに対する最適な話し方を説明しましょう。

1.「完璧主義者」の相手にはこう話そう

<コミュニケーションスタイル>
完璧・公正・正義がモットーで、正論を言う
タイプ。何が正しくて、何が間違っているか、本能的直観により見極めることに長けています。その反面、間違っていることや足りないことに目が行き、世の中や組織に対する不満・不服を語りがち。ルーズな人を責めることも。

<効果的な話し方>
「完璧主義者」タイプとのコミュニケーションでは、まず相手の意見を聞くことが大事です。相手は自分なりに考え抜いた結果、自分の意見が何より正しいと思っていますから、それを尊重してあげるのが無難。もし相手に何か改善してほしいことがある場合も、相手の意見を聞いたうえでアドバイスするようにしましょう。

2.「献身家」の相手にはこう話そう

<コミュニケーションスタイル>
困っている人に手を差し伸べずにはいられない親切さをもち、常に誰かの役に立とうとします。人から感謝されることに、何よりも嬉しさを感じるタイプです。ただ人に干渉しすぎるところもあり、周囲から「おせっかいだ」と思われることも。

<効果的な話し方>
「献身家」の相手には、小さなことでも感謝を伝えましょう。自分の貢献を明確にしたいタイプなので、「わかりやすいグラフにしてくれてありがとう」と具体的な言葉で伝えると◎。感謝したうえでなら、「色分けしてくれるともっと嬉しいな」のようなリクエストをしてもかまいません。反対に、相手がやりすぎている場合は、感謝しつつも「ここまではいいですよ」と伝えましょう。

9つの性格タイプ別・最適なコミュニケーション術02

3.「達成者」の相手にはこう話そう

<コミュニケーションスタイル>
成功・達成を追い求めるタイプ。会話のテンポもよく、堂々としていて、プレゼンテーションも上手です。ポジティブな表現を好み、理想を語ります。その反面、自分を大きく見せるための誇張表現が多いところも。

<効果的な話し方>
「達成者」の相手を説得したいときは、得られる結果を明確に示すのがおすすめ。たとえば「これをしてもらえたら、集客率○○%向上が見込めますよ」といった具合です。加えて、「こうすれば成功する」「こうすれば達成できる」などの前向きな言い方を心がけてください。きっと相手の心に強く響くことでしょう。

4.「芸術家」の相手にはこう話そう

<コミュニケーションスタイル>
個性的で、人と違うこと、変わっていることに嬉しさを感じるタイプ。アイデアを生き生きと語ります。好き嫌いがはっきりしており、自分を認めてくれる人とだけ付き合い、集団行動は苦手です。また、発想がユニークであるがゆえに、現実味のない未来の話をすることも。

<効果的な話し方>
「芸術家」タイプとのコミュニケーションでは、相手の考えがユニークであることを認めつつも、現実的な話に軌道修正しながら話すといいでしょう。独特のセンスを見下したり、嫌味を言ったり、高圧的な態度に出たりするのは、厳禁。一度嫌われると、関係を好転させるのは大変なのでご注意を。

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5.「研究者」の相手にはこう話そう

<コミュニケーションスタイル>
理性的かつ合理的な性格。無駄な会話は好まず、聞かれたら答えるスタンスです。ひとりの時間を好み、自分だけで考え、結論を出します。そんな性格ゆえ、会話は続きません。

<効果的な話し方>
「研究者」タイプとの会話では、論理的に話すことさえ気をつけていればOK。何か仕事を頼むときは、その仕事の範囲や達成度を理路整然と伝えます。「態度が気に食わないから従わない」といった感情的な言動はしないタイプなので、その点では非常に楽でしょう。ただ、回りくどい言い方は嫌いますので、簡潔に率直に伝えることがポイントです。

6.「堅実家」の相手にはこう話そう

<コミュニケーションスタイル>
慎重な性格。常識的で、誠実な印象を与える会話をします。ただ不安になりやすいので、明言を避けたり、誰かの言葉を引用して自分の意見を間接的に伝えたりします。そもそも、何が本当に言いたいかを自分でもわかっていないことも。

<効果的な話し方>
「堅実家」の相手から信頼を得るには、誠実な態度を貫くことが唯一の条件。率直で明快に伝え、疑念を抱かせないこともポイントです。不安がっているときは、「なんとかなるよ」という楽観的なメッセージを、できれば根拠とともに伝えてあげてください。相手の不安に同調するといっそう混乱させるのでご注意を。また、心配性だと非難するのも、屈辱感や怒りを抱かせるのでやめましょう。

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7.「楽天家」の相手にはこう話そう

<コミュニケーションスタイル>
苦しいときでも楽観的に考えることができる人。いつでも明るく振る舞い、誰とでもフランクに話すことができます。場を盛り上げたり、人を笑わせたりするのも上手です。その反面、話が脱線してしまうことも。

<効果的な話し方>
「楽天家」の相手とは、とにかく会話を楽しむ姿勢が最も重要です。「近い将来、こんな楽しい仕事できる」「こんな素敵な生活ができる」などと、明るく楽しく未来を語るといいでしょう。思いを重視しているように見える反面、論理を大切にするタイプでもあるそうなので、理屈も丁寧に語ることが望ましいと言えます。

8.「統率者」の相手にはこう話そう

<コミュニケーションスタイル>
言いたいことをシンプルに伝え、あまり無駄な話はしないタイプ。親分肌・姉御肌で、意思決定が速く、発言は堂々としており、自己主張は強い傾向があります。激しい口調で話したり、悪態をついたり、大げさな表現をしたりすることも。

<効果的な話し方>
「統率者」の相手とは、自信をもって単刀直入に話しましょう。このタイプは、相手の話の内容よりもエネルギーに反応します。たとえば、びくびくした様子で話をすれば、話の内容に関係なく「頼りにならない人だ」と認識されてしまうということです。自分の考えをしっかりもって話すことが望ましいでしょう。

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9.「調停者」の相手にはこう話そう

<コミュニケーションスタイル>
穏やかでのんびりとした性格。聞き役に回ることが多く、求められなければ自分からは意見を言いません。平和主義で、他人の思いを理解する能力があるので、周囲を穏やかな雰囲気にします。その裏腹、説明するのが不得意であり、遠回りな要領を得ない話し方をしてしまうことも。

<効果的な話し方>
「調停者」タイプの人と話すときは、相手の思いを汲んであげましょう。たとえば、このタイプの相手に何かを依頼し、相手がそれに同意したとしても、本音はどうなのか表情や雰囲気から見極める必要があります。対立や緊張を何よりも嫌い、自己主張すると平和な場が壊れるように感じ控えめに振る舞う傾向があるので、こちらが思いやってあげることが大切です。

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以上をまとめると、次のようになります。

9つの性格タイプ別・最適なコミュニケーション術06n

相手の性格タイプを考慮して伝え方を変え、苦手なあの人とも快適にコミュニケーションをとりましょう。

(参考)
ティム・マクリーン, 高岡よし子監修(2013),『エニアグラムで分かる 9つの性格』, マガジンハウス.
坪田信貴(2016),『人間は9タイプ 仕事と対人関係がはかどる人間説明書』, KADOKAWA.
鈴木秀子(2004),『「9つの性格」人間判断法―エニアグラム活用術』, 講談社.
片桐あい(2019),『究極の人間関係改善術 職場の「苦手な人」を最強の味方に変える方法』, PHP研究所.

【ライタープロフィール】
SHOICHI
大学院修了後、一般企業に就職。現在は会社を辞め、執筆活動をしている。読書、音楽、YouTubeが好き。

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