「開成流ロジカル勉強法」のノート術をやってみたら、短時間で理解度が爆上がりした話

開成流ロジカル勉強法を実践したら理解度が爆上がりした01

毎日忙しいビジネスパーソンにとって、勉強にあてられる時間はとても貴重ですよね。「短い勉強時間でも、成果を出したい!」そんなみなさんのために、今回は開成流ロジカル勉強法をご紹介します。特にこの記事では、ノートの書き方について詳しく解説しますので、ぜひ明日からの勉強の参考にしてみてください。

開成流ロジカル勉強法とは

開成流ロジカル勉強法とは、「4技能」を活用しつつ「ロジック」を用いる勉強法です。名門・開成高校出身で、教育事業などを手がける株式会社キャストダイス代表取締役の小林尚氏が提唱しました。

小林氏によると、「ロジック」とは「比較的多くの人が納得しやすい論理的なつながり」のこと。そして「4技能」とは、「読む」「聞く」のインプットと、「書く」「話す」のアウトプットの4つの行為です。

小林氏いわく、ロジックは「情報を整理する引き出し」のようなもの。インプットするときにもアウトプットするときにも、なるべく整理されたかたちで知識を出し入れすることが、勉強している内容の理解を深めるためには重要だと言います。

勉強において欠かせないインプットとアウトプットを論理的に行なうことで、勉強の効率と成果を劇的に高める――これが、開成流ロジカル勉強法なのです。

今回は、4技能のなかでも特に多くの人にとって馴染み深い「書く」勉強にフォーカスして、話を進めていきます。

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勉強では「手書き」が重要

開成流ロジカル勉強法では、書く際にはタイピングではなく手書きすべきだとしています。小林氏いわく、その理由は正確で速いから。パソコンでのブラインドタッチのほうがすばやく入力できるような気がするかもしれません。しかしパソコンでの入力の場合、「読む・聞く→理解する→入力する」という少し面倒な手順が発生します。聞くと同時にタイピングできるとしても、そこには理解が伴っていないのだとか。特に後述する「図示化」においては、パソコンを使うより圧倒的に手書きのほうが速く書けるのです。

また、手書きは脳科学的にもよいとされています。脳神経内科・認知症の専門医である長谷川嘉哉氏によると、手書きをすると脳の広範囲が使われるそう。書くべき内容を記憶から引っ張り出すときには海馬が、その記憶を統合して文章を考えるときには前頭葉が働きます。さらに、ひらがなとカタカナ、漢字を使い分ける際にも、それぞれ脳の異なる部分が働くのだとか。

また、ボールペンで書こうか鉛筆で書こうかというように筆記用具を選ぶときにも、どの部分を大きく(小さく)書こうかとレイアウトを考えるときにも、脳は絶えず働いています。このように、手書きをすると脳がより刺激されるため、書いた内容を記憶しやすくなるのです。

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開成流・ロジカルに書くときのポイント

小林氏いわく、勉強した内容をノートに書く際に大事なのは「図示化」すること。たとえば、「AゆえにB、BゆえにC、CゆえにD」といった内容を「A→B→C→D」と書くような具合です。大事な要素を簡潔に書く図示化は、理解度の向上と書く時間の短縮にとても有効なのだそう。

図示化の具体的な方法を詳しく紹介します。

1. 箇条書き

行頭記号を使って情報を区切り、いくつかの項目を書き並べる方法です。一番のメリットは速く記述できる点。矢印を入れて項目同士の結びつきや流れをわかりやすくしたり、共通の要素を括り出して不要な部分は排除する「因数分解」をしたりすると、箇条書きをより便利に活用することができるそうです。

わかりやすく身近な例で説明しましょう。たとえば、今日やらなければならないことを書き出す場合、同じ箇条書きでも、矢印や因数分解による工夫をするかしないかで、ここまでわかりやすさに違いが出ます。書くときだけでなくあとで見返すときの時間も短縮できますよ。

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2. パワポ化

これは、実際にパワーポイントを使うのではなく、パワーポイントのようなイメージでノートに書くというやり方です。パワーポイントの最大の特徴である「スライド形式」が、書く勉強において非常に役立つのだそう。特に重要なのは次の点です。

■ 1ページ・1テーマ

パワーポイントをつくるときに現れる「タイトル」に相当する部分にはそのページでまとめるテーマや重要部分を、「テキスト」に相当する部分にはその中身を書きます。

忘れてはいけないのが、1ページ内に複数のテーマを入れないということ。パワーポイントをつくるときによく言われる「1スライド・1メッセージ」の原則を、勉強でも活用するのです。このページは何についてまとめたページなのか瞬時に判断できるようにしておきます。

図形を用いて構造化

パワーポイントをつくるときのように、シンプルで使いやすい図形をいくつか用意して、それぞれの図形に意味をもたせながら、書く内容を構造化していきます。たとえば、人物名は丸で囲み、キーワードは四角で囲むといった感じです。図形の色を使い分けるのもいいでしょう。構造化すると、いっそう見やすく理解しやすいノートが出来上がります。

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開成流のノートをつくってみた

筆者も実際に開成流のノートを作成してみました。今回勉強したのは、『世界史要点 図解整理 ハンドブック』(2012/旺文社)という参考書の、東アジアとヨーロッパについて書かれた一節。

筆者がつくったノートを紹介しながら、これからこの勉強法をやってみようと思っている人たちに向けて、実践してみて感じたことや、コツやアドバイスをお伝えします。

1.「箇条書き」は、理解度アップ&時間短縮に超有効!

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こちらは、東アジアの清について箇条書きでまとめたもの。行頭記号を皇帝ごとに変えていくつかの種類を使ったことで、区切りがはっきりしてわかりやすくなりました。行頭文字はあまり気にしない人も多いかと思いますが、少し工夫するだけでとても見やすいノートになりますよ。いくつか自分の書きやすい記号を用意しておくことをおすすめします。

また、矢印の記号を入れたことで、書きながら時の流れを瞬時に理解することもできました。

さらに、因数分解法によって文字数が減り、時間短縮になりました。やってみて気づいた点は、「する」などの語尾の動詞を省くことがコツだということ。不要な部分を削るよう言われてもあまりピンとこない人でも、手始めに語尾の動詞を省くだけで自然と文字数を減らすことができますよ。

2.「パワポ化」は記憶力アップに効く!

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こちらは、ヨーロッパのブルボン朝についてパワポ化でまとめたものです。一番の工夫は、いくつかの種類の図形を用いたこと。王朝名は四角、人物名は丸、そして戦いの名前は少しアイディアを加えた図形で囲みました。こうして自分で決めた意味を図形に与えて使用すると、見返したときにもすぐに理解することができるなと実感しました。

また、先の箇条書きのノートでも実践しましたが、ペンの色を分けるのも有効だと思いました。見やすくもなりますし、記憶力が上がるという効果もあります。精神科医の樺沢紫苑氏によると、人の記憶の8割は視覚記憶であり、視覚情報の活用で学習効果が4倍になるのだそう。あまり色数が多いと使い分けに時間がかかるので、3色ほど使うのがいいと言います。ぜひ実践してみてください。

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開成流ロジカル勉強法なら、理解度がどんどん上がります。効率よく勉強して、貴重な勉強時間を有意義に使ってください。

(参考)
STUDY HACKER|“開成流ロジカル勉強法”の提唱者が語る「○○を意識すれば、勉強の効率は劇的に高まる」
小林尚 (2019), 『開成流ロジカル勉強法』, クロスメディア・パブリッシング.
STUDY HACKER|医師「手書きが脳にいいのは当然」――脳を刺激する “最高のアナログ習慣” してますか?
STUDY HACKER|「書く&話す」勉強術の極め方。アウトプットの目的は“理解の確認と再インプット”にあり!
上住友起監修 (2012), 『世界史要点 図解整理 ハンドブック』, 旺文社.
YouTube|ノートはカラーで取るのがいいのか?【精神科医・樺沢紫苑】

【ライタープロフィール】
YUKA
大学ではフランス語を専攻。高校では一年間オーストラリアへ留学。海外への一人旅も経験し、夢は海外移住。趣味は音楽鑑賞・グルメ巡り・旅行など。

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