「仕事が苦手」でもなぜか「周囲から好かれる」人の4つの特徴。謝罪よりも大切なのは……?

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「仕事の進捗が遅くて、まわりに迷惑をかけてばっかり……」
「自分のせいで仕事が滞っている気がして、謝ってばかりいる……」

こんなふうに “周囲と比べて仕事ができない” ことで悩んでいませんか? 能力の伸び方は人それぞれ。仕事のスキルは、容易には高まらないものです。

しかし、じつは周囲から好かれたり高く評価されたりする人でも、仕事において有能であるとは限らないことをご存じでしょうか。

今回の記事では、「仕事が苦手」でもなぜか「周囲から好かれている人」の特徴を4つお伝えします。

1. 仕事が苦手だけど【人を上手に頼っている】

周囲から好かれる人は、意外と「頼り上手」。頼ることは、最も合理的な仕事術のひとつなのです。

神奈川県立保健福祉大学教授の吉田穂波氏は、仕事において「受援力」というスキルを重要視しているそうです。受援力とは、頼るスキルのこと。成功の秘訣は、個人の能力だけでなく、チームとしての能力にもあるからです。

なかには、「頼ることは甘え」と考える人もいるかもしれません。しかし、吉田氏によれば、人に頼らないほうが、自分の能力を狭めてしまうのだそう。

どんな仕事も「すべて独力でできる」という考え方をしていると、それは自分の成長する範囲を狭め、チャンスを失うことにつながりかねません。独力でできるという感覚は、時に過信となり、ほかの人の仕事に助けられ学ぶことの機会損失になってしまうのです。

(引用元:東洋経済オンライン|実は「人に頼るほど自分の能力も高まる」納得理由

仕事の一部を任せることで効率が上がると知ったり、企画書作成が得意な同僚にコツを教えてもらったり——「頼る」ことは「誰かから学ぶ」ことも意味しているのですね。

また、頼り合うことで、よい人間関係がつくられるという考え方も。コラムニストの犬山紙子氏は、仕事を頼んでお礼を言う、相手の願いを聞き入れる、といった小さな成功体験を重ねていくことで、支え合える信頼関係が生まれるとしています。

そんな犬山氏が実践していると言うのが、人を頼るときは「チーム単位で考える」こと。チームで成功するには頼るほうが合理的だと考えれば、「罪悪感が減る」と犬山氏は述べています。

ひとりで抱え込むのではなく、人を上手に頼りましょう。仲間との関係性もよくなり、自分の成長にもつながるはずです。

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2. 仕事が苦手だけど【謝罪よりも感謝を多く伝えている】

周囲から好かれる人は、謝罪よりも感謝の言葉を多く伝えています。信頼関係を築くには、「すみません」よりも「ありがとう」のほうが効果的なのです。

学術誌『Journal of Marketing』で発表された研究論文によると、サービスを提供する側は顧客に対し、謝罪よりも「感謝の言葉」を伝えるほうが、相手を満足させられるとわかったのだそう。

たとえば、顧客からサービスの不備を指摘されたときは、謝罪と説明を繰り返すより、「お客様の声が、サービスの改善に役立ちました」と感謝を述べることのほうが重要だというのです。

なぜ、謝罪より感謝のほうが信頼感を増やせるのでしょうか。

ノースイースタン大学教授の心理学者デイビッド・デステノ氏は、「人は感謝の気持ちを示されると、他者を助けるために自ら力を尽くす」と述べます。つまり、誰かに感謝をすれば、その人がより協力的になってくれる、ということです。

周囲から好かれ、厚く信頼されている人は、感謝の言葉を伝えることで、相手の感情や行動に働きかけていたのですね。申し訳ないと「謝る言葉」よりも多く「感謝の言葉」を使うことを心がけてはいかがでしょうか。

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3. 仕事が苦手だけど【自分の弱さを見せている】

仕事が苦手でも周囲から好かれる人は、自分を高く見せようとはしません。じつは、“弱さ” を見せると好感をもたれやすいのです。

精神科医のゆうきゆう氏は、「相手と打ち解けるには『ほんの少し失敗談を話す』ことが有効だ」と言います。親しみやすさを醸し出せるから、というのがその理由だそう。

「失敗談を話したら見下されるのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、ご安心を。心理学の研究によると、失敗談を打ち明けるのは、必ずしも評価を落とすことにはつながらないようです。

マンハイム大学の研究者らが発表した研究論文では、「自らが欠点や失敗をさらけ出す」ことについては否定的に考える傾向があるのに対し、「他人が弱さを打ち明ける」場面については肯定的に評価をする傾向があるとわかったのだそう。失敗談を話すことは、相手側からしてみれば “勇気がある” こととさえ感じられるというのです。

このような、自分の弱さに対する自他の評価のズレを、心理学では「美しい混乱効果」と呼ぶそう。

とはいえ、過度に自分を卑下する必要はありません。たとえば、「顧客先に間違って2回も電話してしまった」「社長室のドアをノックし忘れてしまって……」などの小さな失敗談にユーモアを交え、雑談に活かしてみてはいかがでしょうか。相手は「自分に打ち明けてくれた」と好感をもってくれるはずです。

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4. 仕事が苦手だけど【ポジティブ思考で受け入れている】

仕事が苦手でも周囲から好かれる人は、“ミスやハプニングが起きたとき” の考え方が違います。ポジティブ思考で受け入れ、次の行動を考えるのです。

コラムニストの石原壮一郎氏は、「『ミスやトラブルが発生したとき』にその人の真の人間性が表れやすい」と言います。

相手のミスを執拗に指摘する、自分のミスについて言い訳を重ねて逃げようとする……というのは、そのよくない例と言えるのではないでしょうか。周囲からの信頼を失う行為にほかなりませんよね。

石原氏は、「ミスやトラブルのあとは、次回に向けて前向きに考える」ことが重要だとしています。失敗をポジティブ思考で受け入れるのです。

ポジティブに考えるといっても、「なんとかなるさ」とトラブルから目を逸らすのではありません。

企業の組織変革・人材開発を支援する株式会社ヒューマンバリュー代表取締役社長の兼清俊光氏は、次のように述べています。

ポジティブシンキングはすごく重要なのが、単なる楽観主義じゃないんですね。ポジティブという言葉の英語の本意は「確信に満ちた」という意味ですね。「うまくいくかどうかわからなくても、必ず実現できるんだ」とかですね。これがポジティブの本意なので。

(引用元:ログミーBiz|ポジティブシンキングは、単なる「楽観主義」ではない“確信に満ちている”からこそ生まれる、物事への肯定的な姿勢)※太字による強調は筆者が施した

大切なのは、「うまくいかないかもしれないけど、解決できる」という確信。これが前向きな行動につながり、周囲の信頼を得ることができるのです。

石原氏も、「言い訳をして周囲からの同情を得たい」という思いは捨てるべきと言います。それよりも目を向けるべきは、「どうしたら、次によりよい成果が得られるか」。

業務の段取りを見直そう、成果物の提出前に最終チェックを入れよう、バックアップもれがないか確認をとろう——石原氏が説くように、失敗から方策を立てて実践に移せば、評価はより大きなものへと変えられるはず。その姿勢が好感を呼ぶかもしれません。

***
個人としての能力が高ければ、チームに貢献できるとは限らないものです。

「仲間と成功していくために、何ができるのだろう?」と広い視野に立ち、あなたにできることから始めてみませんか?

(参考)
東洋経済オンライン|実は「人に頼るほど自分の能力も高まる」納得理由
@BAILA|「人を頼るのはいい人間関係をつくるため」犬山紙子さんからのアドバイス【お願い下手からの卒業宣言】
SAGE journals|When and Why Saying “Thank You” Is Better Than Saying “Sorry” in Redressing Service Failures: The Role of Self-Esteem
DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー|同僚に感謝の気持ちを伝えることは、自分にも相手にも有益である
PHPオンライン衆知|精神科医による「対人関係の悩み」診断
APA PsycNet|Beautiful mess effect: Self–other differences in evaluation of showing vulnerability.
Big Think|The ‘beautiful mess’ effect: other people view our vulnerability more positively than we do
Precious.jp|「期待されている人」は扱いでわかる!周囲から「あの人は凄い」と思われる人になる5つの習慣
ログミーBiz|ポジティブシンキングは、単なる「楽観主義」ではない“確信に満ちている”からこそ生まれる、物事への肯定的な姿勢

【ライタープロフィール】
青野透子
大学では経営学を専攻。科学的に効果のあるメンタル管理方法への理解が深く、マインドセット・対人関係についての執筆が得意。科学(脳科学・心理学)に基づいた勉強法への関心も強く、執筆を通して得たノウハウをもとに、勉強の習慣化に成功している。

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