“目を30秒間左右に動かす” と記憶力が上がる!? 超お手軽「記憶力アップ術」3選

記憶力が10%も50%もアップするお手軽習慣01

日々熱心に勉強に励んでいるのであれば、「記憶力を高めたい!」とは誰もが思っていることでしょう。学んだ事柄を確実に頭に入れ、仕事や試験に役立てる――なかには、覚えたいことをひたすら紙に書き殴ってみたり、暗記するまで何度も本を熟読したりといった “力ワザ” に頼りきりの人も多いかもしれません。

それでもなかなかうまくいかないあなた。今回ご紹介する “ちょっと意外な方法” を用いて記憶力を高めてみませんか。研究で証明されたおすすめメソッドを3つご紹介します。

1.「目を30秒間左右に動かす」と記憶力が10%向上する!?

100人を超える大学生を対象にした実験によって、目を左右にすばやく動かすと記憶力が高まることが示唆されました。

米トレド大学は102人の大学生を対象に、たくさんの単語の音源を聞いてもらったのち、実際にどの単語が流れていたかを当ててもらうテストを実施。その際、学生を以下の3つのグループに分けました。

【A】音源を聞いてから目を30秒間左右に動かすグループ
【B】音源を聞いてから目を30秒間上下に動かすグループ
【C】音源を聞いてから特に目を動かさないグループ

すると、「Aの目を左右に動かしたグループが、ほかのグループに比べて単語の記憶量が平均10%も多かった」という結果が得られたのです。同時に、“引っかけ問題”(実際には流れなかった単語を提示する)に引っかかる率も15%ほど減少しました。

研究者は、何かを覚える作業をしたあとに目を左右に動かすことで右脳と左脳の両方が刺激されるのが記憶力向上の理由ではないかと分析しています。

たくさんの英単語を覚えなければならない……期日が迫った試験までに暗記しなければならない項目が山ほどある……こんなときは、覚える作業をしながら、ときおり目を左右に動かしてみてはいかがでしょうか。右脳と左脳の両方を刺激し、記憶効率を上げましょう。

記憶力が10%も50%もアップするお手軽習慣02

2. 「中強度の運動を10分間する」と記憶力が10%向上する!?

 筑波大学と米カリフォルニア大学の共同研究で、短時間の運動により記憶力が高まることが明らかになっています。

この研究は、参加者を、「10分間のペダリング運動」(=心拍数115~140拍/分 程度になる “ややきつい” と感じる運動)をしてもらったのち記憶テストを行なうグループと、「座って安静」にしてもらったのち記憶テストを行なうグループの2つに分けて実施されました。記憶テストの内容は、日常生活でよく目にする物体の写真を192枚見せて覚えさせたあと、その45分後に「A. 同じもの」「B 同じではないが似ているもの」「C. まったく関係のないもの」3種の写真を256枚見せて、それぞれがABCどれに該当するかを3択で答えさせるというものでした。

すると、識別が難しい問題において、運動後に記憶テストをしたグループのほうが正答率が10%ほど高くなったという結果に。短時間の中強度の運動により、記憶力が高まったのです。海馬歯状回という部位の機能向上が関与しているのではないかと、同研究では分析されています。

気分転換も兼ねてサイクリングをしたり、室内の場合は階段を使って踏み台昇降をしたりしたのちに勉強を始めれば、脳の海馬が活性化されて記憶力が高まることが期待できそうですね!

記憶力が10%も50%もアップするお手軽習慣03

3. 「場所を変える」と記憶力が50%も向上する!?

米ミシガン大学の研究では、場所を変えるだけで記憶力が50%向上することが示唆されています。 

この研究では、参加者を以下の2つのグループに分けて、40個の単語の記憶力を調べました。

【A】1回目の暗記作業を終えたあと、部屋を移動してもらって、2回目の暗記作業に取り組んでもらう
【B】1回目の暗記作業を終えたあと、同じ部屋にとどまり、2回目の暗記作業に取り組んでもらう 

すると、Bのグループのスコアは平均16個だったのに対し、Aのグループは平均24個という結果に。なんと50%も成績が高かったのです

また、同大学がほかに実施した実験によれば、実際に場所を移動せずとも、スクリーン上で風景を変えてみたら同じような効果が得られたそうです。スクリーンの映像を「雨嵐・駅・砂漠・渋滞・居間」などに変化させた場合と変化させなかった場合(「駅」のまま)とで20個の単語の記憶力を調べたところ、前者では平均16の単語を覚えたのに対し、後者では10個程度しか覚えていませんでした。

『脳が認める勉強法』著者でサイエンスレポーターのベネディクト・キャリー氏は、部屋あるいは環境が変わることで「勉強した単語、勉強中に目や耳に入った事実、勉強中に思ったことを思い出す手がかりの数が増える」ことが記憶力アップの理由なのではないかと分析しています。

場所や環境を変えて勉強することは、たしかに大きな効果があるといえそうです。たとえば、勉強する場所を自室とリビングでこまめに変えてみたり、外であれば座る場所を移動してみたり、自ら “変化” をもたらしてみてはいかがでしょうか。

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裏ワザのような記憶力アップの方法をご紹介しました。どれも手軽にできるので、ぜひ試してみてください。

(参考)
Live Science|Moving Your Eyes Improves Memory, Study Suggest
短時間の運動で記憶力が高まる! ―ヒトの海馬が関連する機能の働きが 10 分間の中強度運動で向上!―
Cylcingood|ビジネスを制するには、MBAより自転車!?1
ダイヤモンド・オンライン|記憶力を高める方法はありますか?
ダイヤモンド・オンライン|勉強する場所を変えるだけで、テストの点数がよくなる?

【ライタープロフィール】
渡部泰弘
大阪桐蔭高校出身。テンプル大学で経済学を専攻。外出時は常にPodcastとradikoを愛用するヘビーリスナー。

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